東銀座で古民家のオーガニックワインバル、雰囲気よし、ワインよし、料理よしの三拍子が揃ってスタッフの知識や接客も素晴らしいお店‼︎ : SOYA

東銀座に古民家を利用したイタリアンがあると聞いて、銀座まで出かけたので足を伸ばしてみました。東銀座からも新富町からも近いですが、一本表通りから外れているので落ち着いた通り沿いにあり、古い民家をリノベーションしてそこだけタイムスリップした異空間に迷い込んだようでした。
当時から建ぺい率は高かったのでしょうか?3階建の民家の1階はキッチンとカウンター席、2階、3階はテーブル席で、私たちは2階に通されました。窓際なので、もしもガラス戸を開けて手すりに寄りかかって夕陽を眺めたら、まるで「三丁目の夕陽」そのものな雰囲気ですね。
こちらはオーガニックワインに力を入れているとのことで、ワインと料理をスタッフに合わせていただくことにしました。
コペルト 500円 は自家製パンと栃木のイタリアパン工房のものが紙袋に入って出てきました。食べてもよし持ち帰ってもよしという、気が利いたチャージです。お腹にたまるとせっかくの料理が食べられないので、少しだけハードタイプのものをグリッシーニがわりに食べてみたらメチャクチャ美味しい‼︎ これだとワインも進みそうですσ(^_^;)
オーガニックの白ワインに合う前菜として選んだのが 炭のパンケーキと鶏のリエット 燻製バター 1080円 と 蛸、セロリ、オリーブのレモンマリネ 780円 です。マリネはやや塩気が濃く感じました。立つぶりのケーパーが少し中和してくれてよかった‼︎ 印象に残ったのが野菜を練りこんだ炭のパンケーキでした。真っ黒なしっとりした薄いパンケーキにリエットとサワークリームが盛られ、トップに鶏出汁のガレットが添えられています。手が込んでいて見た目も複雑な味も素晴らしいオリジナリティ溢れる一品です。
ここでパスタを選ぶのですが、珍しい赤ワインがあるとのことで、それに合わせて 藤間さんの干物のメッツァルーナ 大葉と葱のソース 1680円 をチョイス、熱海のアジの干物をほぐしてパスタで包み、ラビオリのような半月状の形状(これをメッツァルーナと言います)になったものです。ソースは大葉の葱のソースに自家製の柚子ポン酢を泡状にして紫蘇でアクセントをつけたものですが、大葉と葱のソースはこれだけでもgood、パンがあれば絶対に拭ってしまうタイプのものでした。
メインに行く前にもう少しワインをいただきたかったので、名前からは全く想像もできない 自家製のサルシッチャを詰めたオリーブフライ 780円 をお願いしました。細かく切ったサルシッチャをオリーブに貼り付けて細かいパン粉のフライにしたもので、これはオリーブなのにワインとバッチリ合います。手がかかっているしこの組み合わせは目からウロコの料理でした。
メインは 国産牛スネ肉のグーラッシュ 2780円 にしました。チロル風でガッツリ煮込んだスネ肉、付け合わせは紫キャベツの酢漬け、ポテトケーキ、カネーデルリ、りんごピュレというもの、キャベツの酢漬けは香辛料が効いてマイルドなビネガーがとても好み、ピュレははお好みでスネ肉につけていただきます。カネーデルリはそのままパンのようにスネ肉のソースをつけていただきました。ホロホロと崩れるスネ肉はスジの部分がコラーゲンたっぷりで、ビーフの味も香りも保っている優れものでした。
デザートもいただきたいのですがポーションが心配、スタッフに伺ったところ、見た目よりも軽く仕上げているのでスルッと入っちゃいますよ(^ ^)と笑顔で勧められてしまったので、長野県産チェリーキッスのスープとリコッタチーズのジェラート 880円、連れは ティラミスムース ローズマリー風味のキャラメルソース 880円、それにホットコーヒー 500円をお願いしました。チェリースープはシナモンが効いていて思ったよりもパンチがあります。スポンジレスのティラミスはエスプレッソの結晶を振りかけていてほのかな香草が香る大人の味、どちらもかなりオリジナルなデザートでここにきたら外せないかもしれません。

オーガニックワインは扱いも料理の合わせもとても難しく、素人には手が出ないジャンルだと思います。こちらではとてもわかりやすい説明とともにお勧めの選択肢も幅広く、料理との組み合わせ方、栓を開けてからの扱い方など大変勉強になりました。と言っても覚えられるわけでもなく、きっとまたこちらに来て、スタッフに相談しながらとなるでしょう(^ ^) 再訪すること間違いなし‼︎
隣にある雰囲気が似ている居酒屋は姉妹店とのこと、今回のバルの料理、ワインやドリンクの品揃え、スタッフの接客がとてもよかったので、和食バージョンとして期待できそうです。近々この近くに来る用事があるので、お隣は次回の宿題とします。