故郷の味 : 日本橋 お多幸本店

【04/07値段修正】
夜の利用が多かった日本橋 お多幸本店さん。
昼は相変わらず行列ですが、
この時間（13：00）になると人数もぐっと少なくなります。
10人程ですから、2～3分でしょうか。
お店全体で100人近いキャパですから、あっという間に吸収されます。
来る度、相席が多いので正直落ち着かないんですが、
今日は1Ｆのカウンターに案内されました。

とうめし定食￥700（税込）
ずいぶん食べていないので、なつかしい＾＾

座った席が丁度、茶めしが置かれる場所だったので
目の前で盛り付けが見られます。
1Ｆ25席程度なんですが、回転が速いため、どんどん茶めしが用意されます。
慌ただしさはなく、そつなくこなしている感じ。
そして
いつの間にか配膳でございます＾＾
あれが自分のだったのかと（笑

汁を吸いこんだ色つやの良い豆腐は見るからに美味しそうです。
小鉢には大根、玉子、牛すじの煮込みと漬物。
野菜としじみのみそ汁。
いつものラインナップです。
久しぶりなので、茶めしの色が濃くかんじますね。

豆腐は表面は出汁の色なんですが、中は真っ白。
味はしみ込んでいますが、上から出汁を掛けているので
味的には濃い目です。
熱々なので、なかなか食べられませんね＾＾

小鉢の大根も良い感じ、牛すじはほとんど溶けた感じで存在感はありません。
玉子も出汁の色に染まって、見るからに味玉。
硬くなっているのはご愛敬でしょうか。

プルプルの豆腐を割りながら食べようとしても
すぐに崩れます。
汁かけ飯の本領発揮という所でしょうか、一気に行きます。

東京は故郷が無いと言われますが
遠くから来た友人と訪問する時は
これが東京の故郷の味、と説明します。
すると何故か、なつかしい味だな～と言われます。
大正12年から続く日本橋お多幸さん。
日本を代表する故郷の味なんですね。

ゴチでした。

久しぶりの日本橋お多幸本店さんで、ちょい飲みの夕食です。
今夜も東京案内、名物のとうめしのリクエストなんですね＾＾

仙台は豆腐料理が盛んな街ですから”とうめし”は絶対食べて来い！と言われたそうです。
宮城は本州で大豆の生産量一番！
プライドがありますね。
個人的には豆腐とご飯は圧倒的に仙台のが美味しいと思っておりますが。。。

おでんや〆サバなどつまみながら日本酒頂きましたが
これだけは食べて欲しい一押しの、はんぺんをチョイス。
お値段は普通の種で￥300前後ですが、このはんぺんは別格なんです。
ほとんど自家製の種を毎日仕込んでいるお多幸さんの中でも
群を抜く美味しさ。
フワフワした柔らかさはもちろん、口の中でツルン！と消えてゆく食感は絶妙で
出汁が染み込んだ美味しさに加えて、後から強烈な旨みが来ます。
この旨みが他では味わえない。
蒲鉾が名産の仙台ですが、あまりの美味しさに目を丸くしてます＾＾

そして”とうめし”です。
見た目が大雑把な感じですが迫力満載。
一口食べて、
これは、”まかない”か？
味が染み込んだ豆腐を食べて、甘い！しかし美味い！
まいったなこれは！、を連発。
夢中になって食べてます＾＾

関東風ですから味はアマカラさん。
おでんとはまた違った味付けです。
はんぺんの後ではインパクトが弱かったようですが
この場所でこの値段には驚いたようで
目の前で次々盛られる”とうめし”を見ながら納得してました。

さすがお多幸本店。
味は一味違います。

ゴチでした。

ちょい飲み日本橋、秋の夜長はおでんでスタート、お多幸さんに伺いました。
夜の営業が始まったばかりでストレートに着席です。
昼の行列には慣れていますが座る場所を選べるのはラッキー。
おでんの鍋の前に野郎三人陣取りしました（笑
昼も営業しているので、おでんはしっかり煮えていますね。
玉子はこれが味付け玉子だ！と言わんばかりの色。
つまみになりそうです。
とりあえず大皿盛りでお任せでお願いしました。
玉子は￥190、野菜は￥250、牛肉やイカなどは￥390.
大体の目安はこのくらいです。
とうめしも単品で￥390.
一つ一つの大きさがかなりありますが丁寧に切れ目を入れてあるので
とても食べやすい。
味付けは関東風で濃口醤油で濃い目。
京風だと我々には薄味すぎてお酒が進まないので、この味付けがベスト。
おでんでご飯が食べられる位の味付けなんですね。
とうめしの豆腐だけ頂きながら飲むのもお多幸ならでは。
牛筋もしっかり煮込んであるのでトロトロして最高です。
目の前でおでんがドンドン盛られて運ばれて行きますが
少なくなった種に、ある程度煮込んである種が次々補充されて行きます。
昼は豆腐がずら～と並ぶ光景で圧倒されますが、
夜は鍋からはみ出しそうなおでんを運んでいるしぐさを見て
すげ～な。。。あっという間になくなるんだな。。。
カウンターから周りを見るといつのまにか満席。
忙しいはずですね。
初めて座ったおでん種の前の特等席。
食べたいものがたくさん有って困る席ですね。
ご馳走様でした。

江戸前関東風おでんの老舗、お多幸さん。
日本橋の本店です。

なんでも汁掛けめしで食べるという、江戸っ子の日常が味わえるご飯があります。
老舗というと、何かと値段が高いと思われる東京で
数ある汁掛けめし店の頂点にあるようなお店です。
一人なのでカウンターへ案内されました。
目の前の寸胴から大根の煮物が
はみ出しています。。。

とうめし定食￥670（税込）
いわゆる豆腐ご飯です。

マサが中学の時まで銀座にお店がありましたが
その後日本橋に移転。
移転なので無くなる訳ではないのに、
銀座の最後の頃は日本中からお客さんが来て、父ちゃんと二人でよく並びました。
味も値段もほとんど変わりません。

ご飯にのったお豆腐、
しじみの味噌汁、
大根とワカメの小鉢。
大根と牛すじの煮込み、味玉添え、
沢庵と薬味もあります。
以上、種類が多いので驚きます。
じいちゃんが言うには残ったおでんの出汁で作った、”まかない”が裏メニューとして登場して
今の形になったらしいです。
ここは、おでん屋さんが本職ですから。

想像するのが難しいと思いますのでイメージとしては
①おでんを作る時、木綿豆腐を入れて、最後まで残した時に出汁が染み込んだお豆腐。
これを絹ごしで作ります。
厚揚げとまた違った感じですね。
②すき焼きで残ったタレに絹ごしの豆腐を入れて、一度水が染み出して、それが戻った状態のお豆腐。
こんなイメージです。

それがご飯に出汁と一緒に乗っています。
江戸っ子の極上の汁掛けめしという訳です。
ご飯も固めで、お米が立っています。
最後に掻き込む！
音を気にせず、豪快に食べましょう（笑

たべ終わる頃には寸胴いっぱいだった大根が
新しい寸胴に入れ替わって、またはみ出しています。
煮過ぎないように下に新しい大根を入れてるんですね。

日本橋で、このお値段です。
当然、昼は行列になりますが、この光景も日常です。
日本橋、お多幸さんでした。