肉厚共水うなぎ : うなぎ割烹 大江戸

2年ぶりに当日予約で訪問し、1階のボックス席にて以下を頂きました。

「たたみいわし」（864円 税込）◯△
「上新香」（1080円）◎
「肝焼き」（972円×3）◯
「ひれ巻」（432円×３) ◯△
「うざく」（1726円×2）◯
「板わさ」（972円）◯
「茶碗蒸し」（1080円×3）◯
「共水うなぎ　大丼」（6480円×２）◯・・・大井川の南アルプス伏流水で育てられた（株）共水のブランド鰻だが、普通のと違いが分からんバカ舌を持つおっさんである。良くも悪くも香りの癖は無しで、その肉厚さと弾力と甘みが特徴かな。因みにDHAやEPAを豊富に含んでいるらしい。この鰻は扱い店舗が限らているが、さすが200年超の老舗、抜かりありませんな（笑）
「肝吸い」（270円×３）△

これに「大瓶ビール（Sドライ）」（918円）「ボトル麦焼酎（吉四六）」（6480円）「割りもの：炭酸水/氷/レモン」（1600円強）を三名で嗜み、ひとり1.2万円。

接客は相変わらず老舗らしくチャキチャキと気持ち良し。そして雰囲気も御馳走のうち。
ごちそうさまでした♪

7年ぶりに夜訪問し、前回昼の微妙な印象が払拭されましたのでレビューを一新しました。フリーのおひとりさまでしたが1階のボックスシートにひとつだけ空きがありラッキー。創業200年を超える老舗の雰囲気を残す外観から想像出来る通り店内もまた風情がありますね。とはいえ入口は自動ドアになっており隙間風もシャットアウトされたのも前回より評価アップの一因かも。さて、相変わらず狭いながらも落ち着ける半個室風なボックスシート（席は4つあるが殆ど2人用）が7室並ぶ（写真参照）1階は鰻の寝床みたいであります、鰻屋だけに・・・

メニューには鰻重6種（2200円～7200円）、丼3種、定食3種（6500円～11000円）、一品料理30種強があり、酒と焼酎の品揃えも相当数であります。上階では宴会が盛んな様で、日本橋・人形町といった花町界隈の料理屋としての一面も脈々と受け継がれている感じであります。当日頂いたのは以下の通り。

「うざく」（1400円 外税）○・・・酸味も甘味も控えめで好ましい。鰻は香ばしく焼かれたものが6切れほどで上には胡瓜がたっぷりとのる。身は痩せ気味だがこれはこの酢加減にピタリとマッチしており酒のアテとしては最適。
「季節の野菜の炊き合せ」（1300円）△・・・里芋/かぼちゃ/茄子/青菜の内容。木の芽が香りの演出を果たし、甘めでスッキリした煮汁が野菜の微妙なスカスカ食感を相殺している。
「いかだ大丼」（3800円）○・・・小さめの鰻を2尾使用した様が”いかだ”を連想させるネーミングなのだろう。これに使用している鰻も”うざく”同様痩せ気味で、蒸しが少なめなのか蕩ける口当りとは言えないし微妙な香りが気になるが焼きの香ばしさは好み。タレは甘めではあるがスッキリしたタイプで好ましい。御飯が硬め炊きなのは嬉しいが質的には標準的かな、しかし量的にはたっぷりで今の御時世としては立地を考慮すれば良心的な値付けかもしれない。
付属のお新香は、かぶ/きゅうり/きゃべつ/奈良漬で、甘めの胡瓜が独特である。
「きも吸」（250円）△・・・醤油が強めで出汁は出過ぎな印象、少し酸味を感じ、肝は微妙な風味。価格からは致し方ないか。
これに「燗酒」（600円）「麦焼酎（佐藤麦）」（600円）を合わせ、税込・サービス料なしで8586円なり。CP的にはドリンクも含めて伝統の料理屋という意味を含めればまずまずというところでしょうか。

味は”昔ながら”というのは如何なものかと思いますが、甘い味付けで今ひとつの素材（特に野菜）を生き返らせる感じとみました。でも注文を受けてから捌く7200円の特鰻重を頂かなければ実力は分からないかもしれませんね。
それはさておき特筆すべきは接客とみました。人によるかもですが仲居さんはとてもフレンドリーで丁寧とは言えませんが手際が良し、年季が違いますな。今回ちょっとした手違いで席を移らなくてはならなかったのですが、酒を持ってきた際に「お詫びのしるしにお酌させて頂きます」とか、焼酎を供する際に「御迷惑をおかけしたので焼酎多めに入れときました、あはっ♪」などと、それがたとえリップサービスだったとしても高揚させられるスゴ技であります。オトナだなあ（笑）

という事で、大箱と言えども老舗の有名店につき宴会シーズンは混雑が予想されますので、訪れる際には電話で空席確認する方が無難でしょう。
ごちそうさまでした♪