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ハイブリッド割烹
金曜日の夜です。
今日の出張が無ければ、六本木でお鮨をつまむ予定がキャンセルに。一ヶ月前から楽しみにしていたxxxさま、御免なさい。やはり六時にミッドタウンにはたどり着けず、今は日本橋で八時過ぎ。
此方は、一度何かの番組で拝見した親方に惹かれ、その内その内とマークするも、数年が経過しておりました。
文久年間に鮨屋で創業された、お江戸の味を今に伝える老舗ですが、今の五代目は90年代にボンの日本大使館付き料理人のご経験も有り、カジュアルな雰囲気のワインにも合う割烹が一つのテーマのようです。
文久と言えば幕末。江戸城が無血開城していなければ、敢え無く戦火に見舞われていた可能性も。勝様、西郷どん、大英断を有難う。
予約はしておりません。駄目元ですが、暖簾の隙間から丸顔を覗かせ『一人、入れますか?』と仲居さんにお聞きします。
『ご用意いたします。先程お客様がお帰りになりましたので。ラストオーダーが九時半となっておりますが、宜しいでしょうか?』とのこと。
ラッキー池田。古い。
ではなく。ラッキーとよ田。
いやいやご主人は橋本氏。
カウンターの真ん中。橋本氏の正面に座ります。
同世代かなぁ。白髪ですが、小デブとは髪の毛の勢いが違う。根元の弱った猫っ毛の小デブと比べ、太く密にピンピンと立ち上がっております。
鯔背とはこのことか。
頑固さの伺える四角顔に、ふとお見せになる闊達な笑顔が爽快。前のお客が少しだけ残した白ワインをグラスに注ぎ、小さな声で『呑んでみなさい』と年若いお弟子さんに促し、その肩を優しく叩く様は、まさに男伊達。
こんな親方ならみんな付いて行くだろうな、と感じ入ります。
カウンターの壁にはイタリアワインを中心とした空き瓶がディスプレイ。聞けばワイン会を催した際、お客が持ち込んだものとのこと。
ガヤ、アルド・コンテルノ、ブルーノ・ロッカらのピエモンテの銘醸、フレスコバルディやスーパータスカンのエチケットを眺めながら、贅沢な時間が流れてゆきます。
反対側の壁には、大使館付き時代の晩餐会のメニューが、十数種類、額装されておりました。
金箔押しの桐花紋が眩しい。見れば英語、ドイツ語、フランス語にオランダ語。御国のお仕事ですからね。矜持の一端が垣間見られます。
今夜は会席コースにしましたが、次回はワインと単品料理の数々に癒されようと思います。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
<会席コース:楽>
●虎河豚の身皮の酢味噌和え:
一口頂きます。コリコリムニュムニュ!何か分かりません。豚の耳?軟骨?貝の紐?
素直にお聞きしました。『身皮です』とのこと。すぐさまスマホで調べます。虎河豚の皮は三層に分かれており、外側からシャミ皮、本皮、身皮の三種類。テッサに添えられているのが主にシャミ皮と本皮とのこと。初っ端から降参です。
●カラスミともち米ご飯:
蒸した餅米なんて久しぶり。カラスミの旨味と塩味がグミのような餅米の食感に浸透し、いつまでも美味しくいただけました。ソーヴィニョンにも合います。
●海鼠腸山芋和え:
これはやっぱり日本酒だよなぁ。慌てて広島は竹原の龍勢を頼みます。右手に龍勢。左手にソーヴィニョン。どっちも合う!
●虎河豚刺身:
目の前で親方が調理。超絶的な薄切り。薬味に紅葉おろしは無く、一味をポン酢に溶かしこみます。美味い。ポン酢も飲み干す下品なザビエル禿げ
●白子の真薯のお椀:
白子のスリ流しを山芋でまとめた感じ。お出汁は悶絶。1リットルは飲めそう。
●胡麻豆腐:
胡麻味噌の風味も満点。豆腐の中には、ラム酒で戻して牛乳で会えて干し葡萄が数粒。何も言えねぇ〜
●ズワイ蟹と海鼠の酢の物:
どちらも旬ですね。酢のあたりは柔らかく、蟹と海鼠の風味を優しく包みます。
●鰆の幽庵焼き:
鰆の脂がソーヴィニョンとマリアージュ。びっくりポン
●虎河豚の唐揚げ:
嬉しいよぉ〜。身がたっぷりくっついてる。尻尾と胸鰭辺りか?
両手で手掴みし、しゃぶり尽くします。親方も嬉しそう。
●野菜とお麩の炊き合わせ:
味噌田楽風。お出汁の染み込んだ焼き麩に悶絶
●宮崎牛の炙り:
イチボだったかな。ちょっと記憶が曖昧です。軽く味噌か麹につけた旨味。次回はこいつを単品で攻めるつもりです。
●鳥蕎麦:
単品で戸隠蕎麦がありました。麺は戸隠なのでしょう。文句無しの美味さ。下手の蕎麦屋は暖簾をたたみます。
●林檎のコンポート:
あまおう添え。これはワインで間違いなし
<お酒>
●ソーヴィニョン・ブラン:
KENZO Estate、あさつゆ2016をハーフボトルで。
カプコン創業者が私財を投げ打って運営するナパのエステイト。希少品です。以前NHKの何かの番組で取り上げられ、記憶に刻んでおりました。
加州のそれはシャルドネもそうですけど、果実味の強さが特徴。此方も濃縮葡萄ジュースのような香りですが、酸味は不足。小デブは北イタリアの方が好みです。
●龍勢:純米大吟醸、竹原市
●八海山:純米吟醸、南魚沼市
各一号なので計二合
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店名 |
割烹 とよだ
|
---|---|
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-3241-1025 |
予約可否 |
完全予約制 電話予約のみ |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 徒歩1分 三越前駅から88m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥15,000~¥19,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥10,000~¥14,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料あり |
席数 |
24席 (カウンター 6席 個室 4,6,8席) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可) |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり、座敷あり、掘りごたつあり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
ドレスコード | なし |
ホームページ | |
オープン日 |
1863年 |
備考 |
文久3年創業 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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水曜日の夜です。
月曜火曜と風邪気味の日々が続き、体力も気力も衰えモード。出張要件が早目に終了したのを良いことに、新幹線を上野で途中下車し、銀座線で三越前にやって来ました。
なんだかお肉が食べたい気分。
一人焼肉も有りだけど、テーブル席で一人というのもなぁ、ちょっと寂しい。
そこで昨年末にお伺いし、味噌漬けロースの炙りが口に合った此方に目標を絞ります。ワインも豊富なので、一人ゆったり、マッタリ出来ること、間違い無し。
開店した五時直後に暖簾をくぐります。
予約無しのお一人様を告げると、気立ての良い仲居さんがカウンターの左端に案内してくれました。
うん。この場所が好き。
親方の所作も横目で拝見できるし、何より予約客は右から座らせるようなので、小デブとの間に四席分の空きスペースが。暫くは周囲を気にせず、一人静かに呑み食いができるはず。
事前の心積りとしては、単品をいくつか頼んで、軽く唇を湿らせて帰るつもりが、図らずも意志の弱さが露呈。
ブルネッロに定評のあるフィレンツェの酒蔵のトレッビアーノが特別価格とあらば、ボトルを頼まないわけには行かないでしょう。
でも、ボトルだとツマミもたくさん食べないと胃に悪い。たくさん食べるなら、コースの方が単品よりコスパは良いよなぁ・・・
などと都合の良い方向に自分を誘導し、結局、最上位コースをお願いすることに。
あーっ、どうしようもない、この無邪気でいい加減な性格を直したい。けど直らない。いや、直せない。
トレッビアーノを軽く一口含んだだけで、そんな些細な悩みは瞬間蒸発。というか、そもそも真剣に悩んでいない。一応悩みましたよぉ〜、とかろうじて残る良識への単なる免罪符か。
小さい小さい。
食べて呑む時は楽しくないと・・・
懐は細くなるけど、胴回りは太くなるのでええやないか?
そだね〜
いただいたものは以下の通り。
そしてご馳走さまでした。
<お料理>
●唐墨の飯蒸し:
餅米団子に唐墨の塩味が合う
●烏賊とイクラと野菜の生海苔和え:
生海苔の海の香りと蕎麦の実の香ばしさに溜息
●若竹のお吸い物:
鹿児島産の若竹。鰹節のキレ、木の芽の鮮烈さ、若竹の柔らかな甘味、散らした霰の香ばしさに悶絶。どんぶり一杯飲み干したい。器は年代物の輪島塗り
●刺身盛り合わせ:
勘八、細魚、赤貝、泥障烏賊、春を呼ぶ鳥貝、目鉢
●チーズ豆腐の落花生餡とドライトマト乗せ:
落花生の餡をパンに塗りたくってみたい
●穴子と海老の二見焼き:
蒸し穴子に芝海老のすり身を乗せサラマンダーへ。粉山椒の餡が効いて美味い
●白魚:
箸休めかな?
海苔のミネラルが甘い。透明なのでまだ生きている?
●茄子と生麩の揚げ出し:
詳しくないけど、身の詰まったお麩。心地よい重量感
●豚の角煮:
黒砂糖と芋焼酎で下茹で。仕上げに同等の江戸味噌と米麹で煮込み。くどくない。豚の旨味も十二分
●クリームチーズのニンニク醤油漬け:
白に合う
●和牛網焼き:
味噌漬け。これが頂きたかった
●虎河豚唐揚げ:
単品で追加。
●帆立ご飯とお味噌汁:
前回は戸隠そばでした。月替わりなのかな。
●デザート:
ラム酒に漬けた干し葡萄と何か・・・
<お酒>
●トスカーナの白:フルボトル
●真:純米吟醸、愛知、一合