普通のラーメンを美味しく作れてこその人気店って訳か… : 松戸富田麺絆

【2019年7月16日再訪問】

平日の夜８時過ぎ。いつもより１時間程早く帰れたこの日は中途半端にゆっくりと晩御飯を食べられる状態。となれば、混雑の状況によってはこちらはどうかと訪問してみました。相変わらず、「ラーメン激戦区」内で行列を作っていたのはこちらのお店だけ。外待ちの先客は７名いました。

過去に一度だけ、こちらには訪問の経験が。残念ながら、その時の感想はイマイチ。なんとなく雑感が漂い、私が嫌になる面が気になってしまった結果、しばらく再訪問したいという気にはなりませんでした。しかし、私のチェックさせて貰っている方々のレヴューを見ていると、皆さん中華そばを絶賛されています。確かこちらの中華そばは山岸さんの味を再現したモノだったんだっけ…？という事を思い出しました。私の頭の中では、とみ田＝つけ麺だったのですが、その「中華そば(並)」を確認してみる事にしました。

結局10分と待たずに席に着く事ができ、そこから10分で着丼しました。場所柄、回転はかなり良い様です。

なんともノスタルジーなラーメン。味玉ではなく、半分にカットされた茹で卵が載り、最近ではあまり見かけなくなったナルト迄…。スープを一口飲むと、これがかなりの熱々。しかし、これは本当に美味い。動物と節を感じるスープは懐かしくも新しくも感じる奥深い味。挽肉も混じり、旨味が強調されています。私の子供の頃に美味しいと思ったラーメンスープの進化版と考えればいいんでしょうか…？

いつの頃からか、麺硬を好んでお願いする様になったのですが、それに逆行しながらも美味しく思えた麺は、柔らかめである分、表面だけでなく全体的にモチっと食感の中太ストレート。スープによく絡み、本当に美味しい。

チャーシューやメンマ等のトッピングも含めて、個々での抜けた部分は無いモノの、トータルで美味しいラーメン。そう、昔はそうだった気がします。全ての相性の良さによる総合力。なんかラーメンに対して向き合う自分の姿が変わって来ている事に気付かされた感じです。素晴らしい晩御飯となりました。やっぱり、人気店に普通のラーメンを作らせたら、凄いクオリティで応えてくれるもんなんですね。

ご馳走様でした。

【2019年3月25日初訪問】

東京駅正面、「KITTE」の地下１階にオープンした「ラーメン激戦区」の中にあるお店。

月曜から帰りが遅くなってしまったこの日。ある意味、諦めの気持ちから、先ずは空腹を満たす事を優先しようと思い、寄り道を敢えてする事にしました。そこで思いついたのが同店。この時間なら、大して並ばないで済むかな…？と安直な発想。実際着いてみると、店前には15人以上の行列が…。しかし、先述の様に既に諦めの気持ち。そのまま並びました。と、私の後ろに４人並んだ時点でこの日の営業終了。ツイているんだか、否か…。

判断は間違っていなかった様です。15分の待ち時間で「半熟味玉 濃厚つけめん」の食券を購入し、席に着く事が出来ました。店内はとにかく他の店舗よりも詰めて座らざるを得ない様な造りのカウンターのみ。その向こうでは店員さんが忙しなく動いています。少なくとも、回転は抜群に良い様です。実際そこから５分程の待ち時間で料理は到着しました。

先ずはスープを一口。魚粉を纏った、ドロっと濃厚スープは関東の人気店のつけ麺ならではの味の系列…と思うも、なんか違う…。そう柚子香る…と言うか、酸味がかなり強い。トッピングはチャーシューとメンマ、海苔と柚子皮とネギのみ。よく煮込まれた感のあるチャーシューの脂身以外に味変を期待出来る駒自体が少なく…。

加えてなんか麺も微妙。太くて弾力のある、こちらならではの麺なんですが、なんか表面が柔らか過ぎる気が…。中はしっかりと弾力のある麺に仕上がっていますが、この食感はつけ麺でなく、うどんで感じたい。もうちょっと茹で時間を短くして欲しいと思ったら、食べ終わった丼の底には、やっぱり水溜りが。忙しいんでしょうが、なんか雑です…。

その雑感は味玉にも…味は良かったんですけどね。最後にスープ割も頼んだのですが、これも単にスープが薄まった感が強くて…。私の勝手ではありますが、期待していただけにガッカリ。同エリアの他店舗と比較すると、明らかに断トツで待ち客が並んでいますが、皆さん相応の価値を見出せているのでしょうか…？食べログ点数の急上昇振りを見る限り、単なる好みの問題かもしれませんが…。

ご馳走様でした。