習熟効果による減点はあってもまあ悪くないお店です。 : さかなさま 大手町店

既に2月に入っていますので、新年会と言うにはいささか遅きに失した感がありますが、この日は、職場の有志8名での小宴会になりました。
今回の会場は、大手町パークビルディングの地下１階、通称「よいまち」にあるこちらのお店です。
よいまちには、現在16店の飲食店が営業しており、ランチ、夜の部で計14店は利用、レビューしています。
ランチは大手町相場のお店が多いのは止むを得ないところですが、後発のレストラン街だけあって、中には大手町ランチの弱点をうまくカバーしているお店も見られます。
夜の部も同様で、当店も一昨年（2017年）の忘年会で一度利用、レビューしたことがありますが、大手町にしてはとても良心的なお店だった印象があります。
ただ、それにしては食べログ評価は伸びていないですね。

当店の経営母体などについては、そちらのレビューで整理していますので、ここでは割愛しますが、そこで指摘していた姉妹店の品川店については、現在運営会社である株式会社エレキングのＨＰからは消去されていますので、経営が変わった可能性が高そうです。エレキング社の運営する「さかなさま」は、現在、当店だけということになりそうです。

この日は、17時45分からの宴席をセットしていましたが、一部のメンバーが緊急事案対応で30分少々遅れたため、多少お店で待つことになり、18時15分頃の宴会開始になりました。
それでも、さすがに早い時間でしたし、週の半ばだったこともあり、店内は空いています。

我々が通されたのは、靴を脱いで上がる奥の個室でした。

この日頼んでいたのは、新年会用コースの「和彩」と名付けられた料理8品＋2時間飲み放題付き税込み5,480円のコースです。

プレミアムモルツの生で乾杯して宴席の開始ですが、このプレミアムモルツがどこか気が抜けたようでイマイチの感じを受けました。あまり疑いたくはないのですが、本当にプレミアムモルツ？と思ってしまいました。

まず、最初の料理として季節の先付け3種が出されました。本来は先付け2種＋冷菜となってましたが、やや冷菜が手抜きされた結果が先付け3種なのかもしれないとやや疑念が生じます。
それでも、ホタルイカの沖漬けなどの先付けはマズマズの味でした。

お造りは、漁港直送鮮魚４点盛りと銘打たれてましたが、それにしては、カツオ、タイ、サーモン、ブリと大衆的な魚。漁港直送を謳うのであれば、地魚系を混ぜてもらいたいところですね。

続く揚物は栃尾揚げ～おろしポン酢～でした。栃尾揚げは結構好みですので美味しくいただけました。

温菜は、北海道産 真鱈の西京焼き。あとでメニューを見るまで鰆の西京焼きだとばかり思っていました。食べロガーを気取っていますが、いい加減なものですよね(笑)

コースのメインは、選べる主菜+食事ですが、以下からのチョイスになっていました。
Ａ：天草ブリのしゃぶしゃぶ+〆雑炊
Ｂ：広島産牡蠣とたっぷり生姜鍋+〆うどん(+1人500円)
Ｃ：天然クエのしゃぶしゃぶ+〆うどん(+1人1000円)
D：ズワイ蟹の土鍋飯+〆愛知産 蛤のお吸い物(+1人1000円)

ここは、割増料金の無い天草ブリのしゃぶしゃぶ+〆雑炊をチョイスします。
しゃぶしゃぶのだし汁には、鯛のお頭が入っていました。このお頭、だしを出し切った後に身をほぐして後の雑炊に入れるものです。
ブリは、こんもり盛られたネギと一緒に提供。このネギとブリしゃぶは実に相性がいいですね。ブリも結構たっぷりの量があったので、ブリしゃぶを堪能できました。

ブリしゃぶを食べ終わったあとは、雑炊に仕立ててくれます。鯛のお頭のほぐし身を添えたごはんと生卵が提供され、これをだし汁に投入して沸騰して蒸らしたら出来上がり。
この雑炊はとても美味しいです。やはり鯛のダシとブリのダシの相乗効果でしょうかね。身体も温まりましたし、秀逸な一品でしたね。

デザートは、今や居酒屋宴会のデザートとしては定番的存在と言って良いゆずシャーベット。量は少なかったものの、さっぱりしていて心地よかったです。

プレミアムモルツの件や冷菜の手抜きなどの疑問点もあって、今回は前回と比べると満足度は下がりましたが、メインのブリしゃぶは、雑炊含めてとても美味しかったので、大手町の居酒屋としては相応の評価はできるお店だと思います。
カジュアルな飲み会には適していると思います。

忘年会第四弾になりました。
この日も純粋な職場の忘年会。
純職場という意味では、前日に続いて第二弾ということになります。
こちらのお店は、大手町パークビルディングの地下１階。
今年２月にオープンした飲食店街「よいまち」の一角になります。

この「よいまち」、職場からの利便性は高いのですが、ランチは大手町価格ということもあって、２店ほどお邪魔したことがある（加藤の肉丸、麺やわたる）だけで、まだまだ未攻略店が多かったので、この日の宴席はうってつけでした。大手町は、ランチ相場は高めでも、夜の部は、ほどほどにリーズナブルなお店もあることはあるんですよね。

当店を運営しているのは、㈱エレキングという会社。平成21年の創業の外食チェーン企業で、現在展開しているブランドは、「本格焼酎と九州料理 尊-MIKOTO-」、「九州うまかもんと焼酎 みこと」、「極・和牛焼肉 やざわ」、「うなぎ割烹 まえはら」などがありますが、いずれも全く馴染みがありません。
「さかなさま」は、当大手町店のほか品川店もあるようですが、食べログ的にはあまり賑わっていません。同名店が銀座や北千住にもあって（「銀座さかなさま」「さかなさま北千住店」）、こちらは食べログ評価もそこそこ高いのですが、メニューこそ似たところがあるものの、㈱エレキングのＨＰには登場しないので、別系列（あるいはＦＣ）なのかもしれません。

当店は、地下鉄コンコース側からよいまちに入って飲食店街の通路を進むと突き当りの場所にあります。
なので、とても目立つお店です。
この日は、18時からの宴席。前日は25名ほどだったのですが、この日もそれに近い20名くらいの規模の忘年会となりました。
掘りごたつの小上がり席が用意されていましたが、半個室のような感じで、テーブルは４卓に分かれていました。
例によって、最初の挨拶と乾杯を私が担当。宴席の開始です。
この日頼んでいたのは、「和彩コース」という料理8品＋2時間飲み放題付き5,480円（税込）のコース。

乾杯はプレミアム・モルツの生ビールでした。

最初の料理は、季節の先付け2種。
大根と子持ち昆布の炊き合わせに鴨ロースの燻製。
お通しだけで全てが分かるなんていう知った風なことを言うつもりは毛頭ありませんが、先の料理への期待を感じさせる秀逸な先付けです。
続く冷菜は、天草産無農薬じゃが芋とシメサバ明太子。
いわゆるポテトサラダですが、シメサバと明太子の香りとの相性が素晴らしいです。

お造りは、サーモン、ハガツオ、カンパチ、真鯛の4点盛り。
「漁港直送鮮魚４点盛り」という派手目の形容詞は、前日の忘年会のレビューで散々批判しましたが、料理と形容詞のレベルが合っていれば何の問題も無いんです。
当店のお造りは、十分な鮮度が感じられた美味しいお造りで形容詞に何の違和感もありません。

揚物は、あおさのさつま揚げとチキン南蛮。
チキン南蛮は、しば漬けのタルタルソースがかかっていますが、これがとても美味しい。
単なるさつま揚げと唐揚げと言ってしまえばそれまでですが、一捻りあるあたりが非凡です。

焼物は、天然地魚の焼物。
この日はメバルでした。
ここでメバルが出されるあたりが当店、さかなさまの真骨頂でしょう。

鍋と食事は、以下の4種類からのチョイスになります。

Ａ：天然ブリのしゃぶしゃぶ+〆雑炊
Ｂ：あんこう味噌鍋+〆うどん(+1人300円)
Ｃ：金目鯛しゃぶしゃぶ+〆雑炊(+1人500円)
Ｄ：天然クエしゃぶしゃぶ+〆雑炊(+1人1,000円)

今回は、割り増し料金の無いＡの天然ブリのしゃぶしゃぶにしましたが、ブリも写真の通りたっぷりのブリで鮮度も文句ありません。
とても美味しいブリしゃぶでした。
ブリしゃぶだと〆は雑炊になりますが、ブリの出汁が良くでた雑炊はとても美味しく身体にも優しい〆ですね。

デザートの季節の甘味は天草のみかん。
ちょっと意外でしたが、このみかんがとても美味しい。
ここのところ温州みかんの旬の時期なので、休日の夕食後はいつもみかんなのですが、これは５本の指に入る美味しいみかんでした。

当店、全体に料理のレベルはとても高いです。
食べログであまり盛り上がっていないのが不思議なくらい。
忘年会時期とは言え、この日もほぼ満席の盛況でした。