上品で薄味なのが一番嬉しい！　京のおばんざいランチ : おばんざい・炙り焼き・酒 菜な KITTE丸の内店

東京駅丸の内中央口を出て左手、中央郵便局に併設しているKITTE５階にあるおばんざいのお店。

広い間口の入り口ではフロアーコントロールの女性が立っていました。
伺ったのが平日１３時１５分頃だったので、待つことなくすんなり入れました。

明るく非常に広い店内はテーブル席あり、カウンター席ありでお一人様からグループまで収容できる造りになっていて、６割程の入りで賑わっていました。

奥にある厨房が見えるカウンター席に通されました。
足元にはかごが置いてあり、荷物を入れられるようになっていて便利（ただ、足が少々つかえてしまったのは、私のかごのしまい方が悪かったのかも）。

ランチメニューは以下の通り。

本日のおすすめ御膳　1,050円
お肉の炭火焼き御膳　1,260円
旬魚　炭火焼き御膳　1,260円
せいろ蕎麦と手　　寿司　旬の天麩羅添え　1,350円
地鶏の味噌すき焼き御膳　1,350円
アボガドの海鮮ちらし丼　1,500円
国産牛りぶロース石焼き御膳　1,780円
特選　菜なの特選膳　2,500円


本日のおすすめ御膳はめばるのから揚げ昆布茶あんかけ、お肉の炭火焼き御膳は若鶏もも肉の辛味噌ソテー、旬魚　炭火焼き御膳は銀がれいの西京味噌焼きとのこと。
昆布茶あんかけがどんな感じか気になったので、本日のおすすめ御膳を選びました。

温かいほうじ茶とおしぼりが運ばれてきた後、１０分程で御膳が運ばれてきました。

めばるのから揚げ昆布茶あんかけ：　揚げためばるの切り身、空豆と水菜が散らされ非常に涼しげな盛り付けです。

皮がさくっと揚がっためばるの特徴あるお味を上品な昆布茶あんが中和させる役割を果たし、上にのった塩昆布がちょうど良い塩梅でお味を締めてくれます。
めばるの他に素揚げした茄子とほっくりした南瓜もお味に色を添えています。
少量ですが、歯応えを残した空豆、水菜、葱が、見た目と食感両方から爽やかさを届けてくれていました。
素材を揚げてありますが、油っこさを感じず美味しくいただけました。

もっちり豆腐：　「そのままお召し上がりください」とのことだったので良く見ると、塩がかかっている模様。
名前の通りもっちりしていて面白い食感です。
上には柚子の皮の千切りがのっていて、風味があっていいですね。
ただ、一口目は問題なかったのですが、ミルクのような・・・バター風味なので最後の方は少々くどさを感じて残してしまいました（バター苦手なもので）。

鶏肉とレンコンの煮物：　甘めに煮付けられた鶏肉とレンコンはしっかり味。
煮汁がジュレのようになっているのも旨味を閉じ込めるのに一役かっています。
隠し味程度に七味唐辛子が使ってあり、お味がキリッと引き締まっていました。

小松菜のお浸し：　小松菜の食感を大切に、薄味のお出汁だからこそ小松菜本来のすっきりとしたお味が引き立ちます。
上にかかった鰹節の風味が効いて、非常に美味しかったです。

大根の漬物：　干した大根を甘くしっかり漬け込み白胡麻で和えたようなお品。
歯応え良い大根がしっかり味でご飯がすすみます。

味噌汁：　具はなめこと三つ葉。
すっきりとしたお出汁のお味噌汁はやはり落ち着きますね。

ご飯：　ぱらりと炊かれ、なかなか美味しいです。
下の方はやや柔らかめで、柔らかいご飯が好きな私にはちょうど良かったです。


お味が好みではないお品もありましたが、上品な京のお味の一端を味わうことができたランチでした。
ここ最近いただいたおばんざい系のお店の中では一番薄味だったことも私の好みに合っていました。
野菜が多めだったことも嬉しかったです。
薄味としっかり味と両方あって、お味にメリハリがついていたことも好印象。

ご飯、お味噌汁がお代わり自由なのは、たくさんいただきたい方にとって有難いサービスですね。
量的には十分、内容的にもコスパは悪くないと思います。

渋谷マークシティやコレド室町等駅から近いビルに入っているチェーン店のようなので、ややマニュアル化したサービスなのは否めませんが、気持ちの良い接客でした。

窓側の席は東京駅を見渡せるので、夜景も楽しめると思います。
ただ、フロアーの多くがオープンスペースになっているので、人が多く入っているときはかなり騒がしくゆっくり落ち着いた雰囲気ではないかもしれません。

駅から近く、200を超える席数なので余程のことがない限り入店できること、女性でも入りやすい雰囲気なのが利点。
お一人様から友人・知人との会食、大勢での会合や宴会にも幅広く使えるお店だと思います。