【0532】日本橋で飲むなら6,000円出血覚悟で全盛コース : 炭火焼ホルモン ぐう 本店

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1人焼肉度○（カウンター席あります、ただし混雑店）

日本橋（八重洲）エリアに3店舗ある炭火焼ホルモンぐう。
新橋と渋谷も合わせ都内に5店舗展開しているようです。
運営会社は株式会社アセットインベスター。
本業は不動産事業のようですが、何故かホルモン焼き屋も。

かつて日本橋店（4号店）を訪問したときは、
ホルモンはイマイチで肉に光るものがあった印象。
肉は美味しかったので今回は本店を電話予約。
前回は本店、はなれと満席で日本橋店に回されたのです。

東京駅と日本橋駅の間、八重洲エリアの路地裏にあります。
カウンター6席、6人用テーブル2卓、2人用テーブル1卓。
合わせて20席ほどのこじんまりとしたお店。
人気店でお店も小さいので訪問前に予約したほうが無難。

卓上に炭火の七輪が置かれ、その上で焼くことになります。
上空には排煙機のダクト。
吸引力が強いので店内の換気は良いと思います。
都心のホルモン焼き屋らしく煙臭さは少ないです。

店内の黒板を見ると本店限定全盛コースの文字。
90分飲み放題付6,000円で色々な部位や料理を楽しめるそう。
外税なので正確には1人6,480円となってしまうのですが、
同店はドリンクの単価が日本橋価格で高め。

今回は飲む人間との訪問だったのでコースを注文。
生ビール（プレミアムモルツ600円）2杯、梨マッコリ、
マッコリビール（600円）、角ハイボール（ダブル450円）、
日本酒（白鶴700円）、ワインなど飲んでいました。
もしも単品で注文すると1人4,000円ぐらいになるでしょう。
日本橋で飲むことを考えればお得かも知れません。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
表示価格は外税です。

【3.8】全盛コース（6,000円）

浅漬けキムチ、本日のお刺身、全盛、ミニレーメン、
90分飲み放題付で6,000円（税込6,480円）のコース。
飲んだお酒については前述の通り。

まずはキャベツ千切り、ドレッシングとマヨネーズで。
水にさらしているので水っぽいですがおかわり自由。
浅漬けキムチは白菜のシャキシャキ感が強く残ってます。
アッサリながらキムチの旨味を感じてこれは好きです。
同店の名物メニューの1つでしょう。

肉メニューは牛すじ煮込みから登場。
トロトロに煮込まれたスジがスープと一体となって美味。
本日のお刺身はレアステーキ。
部位はトウガラシ（肩から腕にかけての赤身部位）。
やわらかい赤身で旨味もあって美味しいです。
ポン酢ダレと紫タマネギでサッパリと。

前回の日本橋店の訪問でも感じましたが肉のレベル高し。
食べログで総合点数3.6以上の評価を受ける、
都内の焼肉の名店と遜色ないレベルの和牛の質。

焼肉で最初に出てきたのは極ハラミ、極タン、シンシン。
1人1枚ずつの提供ですが厚切りで好印象。
見た目の美しさから高級部位なのが分かります。
極タンは単品ですと100g2,000円となるようです。
おかわり自由のネギも別皿で添えられて。

ハラミもタンも霜降りで脂がとろけて美味しいです。
シンシン（内モモの下にある球状の塊の中心部分）も、
赤身ならではの旨味とシットリした食感が良し。
この3種の肉だけで1人1,000円ぐらいの価値ありそうです。

続いてはホルモン部位の提供、肉と同じく1人1カット。
韓国風の味噌ダレでシマチョウ、マルチョウ、ギアラ、
ホルモン（小腸）、上ミノと盛られて出てきます。

日本橋店のときはタレの味付けがイマイチだったのですが、
今回は味付けの塩梅良くホルモンの素材自体も良質。
驚くほど美味しい部位はなかったですが、
どの部位も安定したレベルの高さを感じます。
店長によれば姉妹店とタレの味は同じとのこと。
しかし明らかに日本橋店より本店のほうが美味しいです。

さらに塩ダレでコリコリ（大動脈）、シビレ（膵臓）、
ハツ、ガツ、トントロ、コメカミの提供。
一部に豚も入っていますがこちらも安定した美味しさ。
白眉だったのがシビレでクリーミーで旨味濃厚。

ホルモン最後はセンマイとヤン、どちらとも胃の一部。
刺身でもいけそうな鮮度の良さなので軽めの火入れで。
コリコリ食感とフレッシュさを楽しみ全盛終了。

そしてコースの〆にはミニレーメン。
ややコシのある麺とスープが調和しており美味しいです。
最初のキムチから最後の冷麺まで何1つハズレ無し。
（お通しのおかわり自由のキャベツは凡庸ですが。）

【4.2】レバテキ（580円）

追加注文。
ガスバーナーで炙った豚レバーにネギ、ゴマ、唐辛子。
やや韓国風の味付けでしたがこれは美味しかった。

店長曰く表面を炙ると旨味が増すとのことでしたが、
素材としては3.8評価のレバーの味を昇華させています。
刺身でも美味しいはずのレバーを調理でランクアップ。
店長の腕の良さとセンスを感じました。

【3.8】トロみの（750円）

追加注文。
亀戸ホルモン系で言うトロミノというよりは、
一般的に言われるミノサンドの部位に近いでしょうか。
ミノならではのコリコリ食感も味わいながら、
脂の部分はとろけて旨味が凄いです。
ホルモンの脂の旨味が好きな人には垂涎の部位。

【3.7】おっぱい（500円）

追加注文。
肉のようにスライスされた豚の乳房。
モツ焼き屋では串に刺すのでカットがもっと小さいです。
焼肉スタイルで頂けるのはホルモン焼き屋ならでは。
脂が多いですがトントロのような弾力もあります。

追加注文のせいで6,480円では収まらなくなりましたが、
飲み放題で店長を後悔させるほど飲みまくり、
焼肉もホルモンも美味しかったので満足度は高いです。

下町で同じ飲み食いをしたほうが安上がりのため、
全体的には3.8ぐらいの印象でした。
ただ店長の生肉への情熱には感銘を受けました。
カウンターで店長と色々な生肉談義をしていたのです。
共感するお店への採点が甘くなるのは人情。
お店の点数は少し上方修正しています。