立呑みも良いね！だけど閉店しちゃうの巻 : 蕎麦いっきゅう

　帰りしなにチョイと一時間くらい呑んで帰りたいんですけど行きませんか？と最近転勤で異動してやって来た高崎だるま先生に誘われたので、まぁ一時間くらいなら良いよと。新橋の立呑屋に行くことに…高崎だるま先生は、立呑みとんかつまるやに行きたかったようだが、店内外大盛況で人が溢れている。スタッフのお姉さんも「ごめんなさい、満席でーす」と言うので、同じビルグルっと回って十割蕎麦いっきゅうへ向かう。

　わが組織の武蔵の大親分が最近新橋でなかなか旨い蕎麦としてお薦めしている十割蕎麦いっきゅうに到着。数人が蕎麦を啜っている程度で空いている。ここは前から呑むこともできるし、宛もまあまあ揃っているし、あの幻の焼酎割のホイスが呑める。外にある立ちテーブルを利用して下さい！と二人で使用する。

　注文が全て自販機で券を買わないといけないシステムで、結構面倒くさい。呑み物を早速焼酎ホイス割と中生麦酒の券ボタンを押下。呑み物は三五〇円（至って普通）。併せて宛として、かき揚げ、さつま揚げ、だし巻き玉子これらが全て二五〇円の券を購入。一杯目の酒が出てきて早速今週もお疲れさんと乾杯し一息。

　ふと、壁にいろいろ貼っているのを眺めていると、十割蕎麦のいっきゅうが八月一〇日で閉店しますという貼紙。何気にショック…今日は深く聞くことを止め、一時間を友好に使おうと。久しぶりのホイスは呑みやすい。かき揚げは大きいので、〆に蕎麦でも食うときに半分食べるかなと．もう一杯ホイスと角ハイボールを注文し、ポテトサラダ（一五〇円）も追加で頼み、店辞めちゃうんだねとしみじみ呑む．

　厨房からオヤジがわざわざ出てきて、「〆にざるそば食べる？」と聞きに来た．今日はもう蕎麦がなくなるので、二人前キープしておこうかと思ってさと言うので、そりゃ十割蕎麦は喰わないとと二人前をキープ．なにかと慌ただしいチョイ呑みだが、残り一五分になったので、ざる蕎麦の券を購入（四三〇円）しお願いする。

　やって来ました平たく切った麺が特徴で、今日は白葱と若布が付いてきた。結構濃い目の鰹出汁に半分浸してズルッといく。少し太いので喉越しより腰のある食べ応えの良い麺だ。あー今週で閉店とは新橋飲食店の栄枯盛衰はまだ続くのだろう。残念だ！
〈キングノブ〉

【呑んだ後の〆で粋に蕎麦を啜る】

　麻布十番で散々呑み倒した後に、帰路で都バスに乗り込み新橋へ向かう。良いなあ新橋。約一〇年世話になった新橋に降りつくと、サラリーマンの心地よい雑踏が甦る。武蔵の大親分と大島の兄貴、伊那の若人と四人で蕎麦食って帰ろうとなる。大親分が「最近、蕎麦が旨い店が新橋第一ビルにできたんだよ」と。新橋の立ち喰い系の蕎麦屋は、高くて味とＣＳがイマイチなＪＲ傘下の店や比較的安くて大盛無料だけど味もＣＳも残念な店だとか、新橋駅周辺には立ち喰い蕎麦屋はいくつもあるが、味と価格のバランスが良い店が、新橋西口通りの「かめや」がイチオシというのがボクの評価。

　その情報にプラスされるのかとオススメの「蕎麦いっきゅう」へ初訪。新橋第一ビル一階にあるので、ビルの中からでも外からでも入れるなかなか便利な店。自販機でチケットを買うスタイルで、立ち喰いエリアと丸椅子座れるエリアと別れているも、満員でも一〇人くらいしか入れない小さい店。厨房は意外にスペースを取っているのも何か理由でもあるのかと感じさせる。

　早速自販機でボクは「もりそば 四二〇円」を購入。他は「天麩羅蕎麦冷しと漁師蕎麦冷しどちらも五八〇円」に。冷静に考えると、もりそばで四二〇円は街の蕎麦屋の価格と変わらないので、クオリティは確実に求めたくなる。店が言うには蕎麦は一〇割だし、二人が頼んだ天麩羅蕎麦の天麩羅（かき揚げ）は単品で二〇〇円。注文を受けてから天麩羅を揚げるなど価格に応じた対応なのか？ただ、天麩羅蕎麦の価格から二〇〇円を引くと三八〇円。かき揚げをつけた方がお得感あるのか？

　五、六分待ちでざるそばがやって来た。天かすと刻みネギが付いて、麺の上に一気に振り掛けて天かすが絡む数本の麺を摘まんで出汁を潜らせ一気に啜る。平打ちで短めの麺で、細麺と書いてあるが、細麺には見えない。コシもあって一〇〇㌫蕎麦粉の割には蕎麦の香りも強くない。喉越しはいい感じで、なかなか旨い蕎麦でしたよ。

　ここは呑める店で、宛もいくつかある。幻の焼酎「ホイス」もあって、次回はホイス呑んで、チョイと摘み、〆で蕎麦を啜るので行きたいものです。
〈キングノブ〉