追加　ルロワのシャルドネ　超古酒を　まことに微妙な味わい　持込で : 日本酒&ワイン Shu-la-mer

この晩、とんでもなく充実していた。あのルロワの古酒（シャルドネ）を飲んだ。実は私が2002年、NYの某ワインショップで購入したもの。日本では販売されていない。Beaune Perrieresの1981年。そもそもブルゴーニュの超名門ルロワは。コート・ド・ボーヌ地区。

その地区にはルフレーブ、ソゼ、ニーヨンなど。世界に冠たる白の造り手が。綺羅星のごとく。その中でオークセイ・デュレス村が発祥。いまでも拠点を置く。ドメーヌが出来たのが1988年。したがって1981年の白は。メゾン（ネゴシアン）だった当時の主力の1つ。

正直、個人のコレクションなので。保存は万全とはいいがたい。それでもとにかく「飲んでみたい」。今回お店のご好意で持込で。約40年間眠っていたワイン。華やかさや酸味よりも。シェリー酒のような独特の香りがひきたつ。

もちろん超高級ではないので。それなりの熟成感だが。まるで日本酒の古酒に近い。複雑な熟成感で表現が難しい。決して華やかな美味しさではない。しかし、骨格だけは乱れず。翌日も、2日、3日後も。旨みを増すような。一筋縄ではいかないワイン。

この日はの見直しで。以下の日本酒と料理で。楽しく味わった。

●ラクレット・チーズ　　2人前　　2800円
●珍味3種　　味噌漬チーズ、カツオの酒盗、ソバ粉入り青唐辛子　　　800円
●生ホタテのカルパッチョ　　　1300円

○八海山　魚沼で候（そうろう）　魚沼地域限定　　　　900円
○雪中貯蔵　純米大吟醸生詰原酒　玉川酒造　目黒五郎助　
○ウイスキー蔵で貯蔵した日本酒

新橋の小さな日本酒・ワインバー。しかしその特に、日本酒のラインナップが凄い！最近はレアな日本酒が数多く登場しているが。この店はただ数をそろえるのではない。炭酸純泡、精米歩合88％、アルコール度数46％。さらにウイスキィー樽で貯蔵した日本酒。

などなど、どれも個性的で勉強になる。ウイスキィー樽など。ややスモーキーで燻製肉との相性が良い。しかも普通の日本酒バーなみの値段。銀座、新橋には日本酒バーが。綺羅星のごとく存在するが。こちらは私のオススメの1つ。それにこの雰囲気と美形！

今回は忘年会の後で。飲み直しで訪問。しかし正直、この店は0次会とか2次会では勿体ない。真正面から日本酒と酒の肴に向き合う。そんな価値のある店だろう。１人でも友人と一緒でも。またカップルならさらに素敵なひと時になる。

この日飲んだ玉川の自然仕込純米酒（山廃）ビンテージ。杜氏はなんと英国人のフィリップ・ハーパー氏。 2001年、南部杜氏資格に合格2007年、木下酒造へ。「Ice Breaker（アイスブレーカー）」、「Time Machine（タイムマシーン）」など。

これまでの日本酒の概念を覆す新しい商品を開発。最近は海外で日本酒を造る外国人も登場。いや、フランスやスペインでワインを造る日本人も。さらに京都でクラフトジンを造る英国人も。こうして文化は発展を遂げる。興味は尽きない。

Globalizationはこのように変革をもたらす。

●お通し　チーズ
●蟹味噌甲羅焼き

○玉川　自然仕込純米酒（山廃）　ビンテージ　兵庫丹後市　以下はHPより
北錦で仕込む山廃は、玉川の酵母無添加「自然仕込」シリーズの中心的存在。その原酒に加水し、常温で３年以上熟成させることで、色、味ともにコクが増しました。カラメルやナッツを思わせる香ばしさは、自然についた淡い琥珀色と相まって、深まりゆく秋の風景を連想させます。思いきり熱い燗にすると、長い年月をかけて醸し出された旨みに透明感と優しさが生まれます。
○MALBEC　赤ワイン
フランス南西部原産の赤ワイン用ブドウ品種。アルゼンチンワインを代表するぶどう品種でもある。黒ワインと呼ばれるほど色濃く。タンニンのしっかりしたワイン。

（日本酒の例）
白川郷炭酸純泡にごり酒 (岐阜)
八海山 発泡にごり酒 (新潟)
超！レア酒☆八海山　魚沼で候（そうろう）
なんと精米歩合88%　舞鶴 鼓　８８
最高級の大吟醸！No.1　伊乎乃（いおの）
驚異のアルコール４６度　越後武士（さむらい）
ウィスキー樽で貯蔵した日本酒 (新潟)
刈穂吟醸「六舟」(秋田)
あさ開き 伝承造り(手造り)大吟醸 (岩手)
出羽桜 吟醸桜花 火入れ (山形)
高清水大吟醸「嘉兆」 (秋田)

店名はフランス語で「海の上」を意味する。まるで豪華客船の静かなバーで過ごす。そんな雰囲気を感じる。グループでも、独りでももったいない。素敵な大人の女性と一緒。それも私の薀蓄を静かに聞いてくれるような。もちろん女性1人にも相応しい。

実は新橋、日本酒バーで検索すると。本当に数多くの居酒屋などが登場する。しかし実際にはバーの雰囲気（カウンター中心）を備えているのは少ない。そして今はまだ日本酒よりもワインのバーが多いのも事実。その中で目に留まったのが当店。

日本酒とワインがメインの新感覚バー。ワインは世界各地の銘柄がそろいグラスワインも多い。しかし（私にとっての）魅力は日本酒。オーナーが新潟出身でもあり。特別に仕入れたレアものが多い。中でも気になったのが「ウイスキー樽で貯蔵した日本酒」。

新潟県の三条の酒蔵明治三十年創業の福顔酒造が造っている。五十嵐川の伏流水とその川が育む下田の良質米を使用。ウイスキー樽に染み込んだウイスキーの芳醇な香りと深い味わい。実際に飲んでみると。まるでウイスキーとも言える高貴な風味。

まさに今までにない新しい日本酒の登場。これで一気にこのバーの神髄を理解する。かと言って拘りだけのマニアックなバーではない。酒のつまみや肴も極めてリーズナブル。しかも素敵なワイングラスでワインも日本酒も銘酒の数々を楽しむ。

おそらく訪問するたびに女性オーナーと語り。そして心温まるホスピタリティを感じる。店を去り階段を下りて新橋駅に向かう。満足感と、また再訪したいという余韻を感じる。
そんな幸せに満ちた日本酒（ワイン）バーが当店だろう。出会ってよかった。

○ウイスキー樽で貯蔵した日本酒
○鼓（つつみ）88％の非精米
●珍味3種盛合せ
　ホタルイカ沖漬け、かにみそ、カツオ酒盗
●お通し
　チーズ