新橋らしからぬスタイリッシュな蕎麦ダイニング。 : いっ星

２０１６．７　夜、初訪

念願の夜の部（現在、ランチ営業はしていないそうです）に、初めて伺うことができました。
メニューに並ぶのは、蕎麦前と言うよりは、日本酒にピッタリなステキな一品料理ばかり。
そもそもお通しからして「炙り明太子」ですから、
これはもう、ビールで喉を潤したら早々に日本酒にスイッチするしかありませんね（笑）。
「子持ちししゃもの燻製」「京鴨刺し三種盛り合わせ」「牡蠣の西京味噌漬け炙り」
「砂肝ポン酢」「とうもろこしの天ぷら」「蕎麦粉のガレットさらだ」。
どれもボリュームたっぷりの男前料理でありながら、味そのものはとてもナチュラルで
“素材の味を十二分に引き出すために心を配っている”ことが伝わってくる料理です。
お酒は通しで「七本槍」（滋賀）をいただきました。
特に印象的だったのは
ふっくりとして、仄かな味噌味にお酒がすすむ「牡蠣の西京味噌漬け炙り」
サラダリーフがたっぷり、半熟の卵焼きにブラックペッパーが効いた、
洋風温菜「蕎麦粉のガレットサラダ」、
蕎麦と並ぶこちらのオススメ食材“京鴨”の「炙り刺し三種盛り合わせ」も滋味豊か。
「とうもろこしの天ぷら」も、甘くて美味しかった…(^^♪
「天ぷら盛り合わせ」をいただきながら、〆の「もりそば」を。
こちらの蕎麦は、いつも感じるコトですが骨太で男らしい、力強い蕎麦なんです。
つゆは、お酒の後だとやや塩気を強く感じますが、蕎麦との相性は、絶妙です。
昼酒も好きですが（笑）、やっぱりこちらは夜、
ゆっくりと酒と料理と〆蕎麦を楽しみたいお店、ですね。
夏の夜、同行の方にも喜んでもらえる、大満足の蕎麦屋酒でした。
料理一品ずつのボリュームがあるので、一人酒にはチョット持て余しそうですが
二人以上で行けば、ＣＰも上々だと思います。
また、行きたいなぁ…(#^.^#)。ご馳走様でした。


２０１４．１０　再訪
新橋ランチパスポートシリーズｖｏｌ．３８
（新橋・虎ノ門・西新橋界隈で、
参加店舗の限定ランチがワンコインで食べられるパスポートを利用しています。）

なんと「いっ星」サン、ランパス第３弾にも引き続き参戦です。
今度のランチは「旨辛肉汁そば」（通常７８０円）。早速行ってみました。
第３弾は店舗数が減り、範囲も広くなったので、
参加店舗の前には１２：００前から列ができるのが慣例になってきました(^^ゞ。
空き待ち後、いつものカウンターへ。
登場した「旨辛肉汁そば」。
ココのそばは、とてもしっかりした二八のそばで、
何も付けずにそのまま噛んでも、きちんと蕎麦の味が口に拡がる歯ごたえと力強さがあります。
豚ばら肉と油揚げの旨みが出て、葱と唐辛子のアクセントが効いた肉汁には、
別添えの辛味噌を、好みで加えるスタイル。
でも、辛味のパンチの効いた汁でも決して負けないパワフルなそばなので、
バランスがとても良くて、実に美味いんですよね～♡
ペロリと平らげて、ごちそうさま。
「今回は初めてですよね。」なんてお店の方に確認されちゃいました(^O^)。
ごめんなさい、ランパスばっかりじゃなく、こんどきちんと夜に伺いますネ！

なお、１０月からランチ営業は火・水・金 １１：３０～１４：００（なくなり次第終了）に
変更になっています。ご注意ください！

２０１４．９　再訪

４月から半年に亘った「新橋ランチパスポート」も、いよいよ９月末で終了。
９月に入って、皆さん心なしか‘ラストスパート’気分のようで、
人気店の行列は１２：００前からできている模様です。

１店舗で３回まで使えるパス、
私が３回使い切ったのは、今のところこのお店の「カレーつけ蕎麦」だけです。
相変わらず、肩の力は抜けてるけど、気合の入った蕎麦でした。
次からはまたランチそば、
いやいやそれより蕎麦前と蕎麦を楽しみに、ぜひ夜に来なきゃいけませんネ。
ご馳走様でした<(_ _)>。

２０１４．７　再訪　

新橋ランチパスポートシリーズｖｏｌ．３８
（新橋・虎ノ門・西新橋界隈で、
１００店舗の限定ランチがワンコインで食べられるパスポートを利用しています。）

つい先日、初訪問時に好感度の高かった蕎麦ダイニングが、
なんとランチパスポート第２弾（7/1～9/30）に参戦(+o+)！！と知り、
応援がてら初日に様子を窺いに行きました。（…って物好き？蕎麦好き？イケメン好き？？）
お店の方曰く「お店を知ってもらえるきっかけになれば。」と。
まさにその通りですよネ。
こちら、認知度が上がれば、人気店になると思いますもん…(^O^)。

で、ランパスで食べられるのは、「カレーつけ汁そば」８８０円→５００円。
（ランパスのランチには、ごはんor柚子シャーベットは付きません。）
さほど待たずに登場です。
相変わらずの盛りの良さ。女性だったら、これで満腹間違いナシです。
陶器の鉢に入ったカレー汁には、マッシュポテトがすり流してあって、
「混ぜて召し上がってください。」とのこと。
蕎麦屋らしい鰹出汁の効いた、あっさりとろみのカレー汁ですが、
すり流したマッシュポテトが、まるで冷製ポタージュのように、
奥行のある複雑な味を醸し出しています。
蕎麦は上尾「砂場」の息子サンが、料理はホテルで長く洋食の修業をした方が担当、
というコトですので、カレー汁にもそのあたりが活かされているようです。
そのまま食べても美味しいせいろを、このカレー汁につけて…。
蕎麦をカレーで食べるのって、実は初めて…(^^ゞなんですが、
なかなかイイですね。ランチタイム人気№１メニューとのこと。
カレー汁には、そぎ切りにした鶏と葱。
ボリュームもたっぷりですネ。

厨房内の冷蔵ケースの中に、メニュー記載の「獺祭」などはもちろんですが、
「貴」（山口）「七本槍」（滋賀）などが並んでいるのが気になって…(^^ゞ。
お会計してお店を出てから「お酒もイイのが揃ってますネ。」と
店外で客引きをしているお兄サンに伝えたら、
「日本酒はボクが選んでるんです。」と嬉しそう。
次はぜひ夜、飲みに来たいと、今日も切実に思いました(^O^)。
ごちそうさまでした～。


２０１４．６　の初レビュー↓

４月初めから、桜田公園の近くで昼どきになると
「蕎麦ランチ、いかがっすか～。」と呼ばわる黒シャツに黒い前垂れの若い男性。
何ができたのかと思ったら、「砂場　いっ星（いっせい）蕎麦ダイニング」とのこと。
ランパスランチに飽きた午後、
新規蕎麦店？開拓に出かけてみました。

地下に下りたお店は、引き戸を開けると右上に「登録商標　砂場」の大看板。
白壁と素木、裸のランプが照らし出す空間は、予想外に明るく広々しています。
大きなテーブル席の奥にも、仕切られた個室風スペースがある模様。
まずはもり蕎麦を味わってみたかったので、
メニューを見ると、二色そば８５０円があり、
蕎麦の二色ではなく、汁の二色（もり汁と胡麻くるみ汁）らしいので、
お願いしてみました。
ランチではごはん（かえしを使った炊き込みご飯）か柚子シャーベットが付けられます、と言われ、
軽めに済ませたい今日は「柚子シャーベット」をチョイス。
カウンターの上には、色とりどりのお猪口やカワイイ枡が素木のトレイに積まれ、
日本酒を頼むと好きな酒器で飲めるのではないかと…(^O^)。
厨房では、やはり黒シャツの若い男性２人が、黙々と仕事中です。
ＢＧＭには、フレンチ・ポップスの次は The Ｂeatlesが聴こえてきたり…。

出されるのは、緑茶や蕎麦茶ではなく、冷えたお水です。
これも、何かの拘りなのでしょうね。
先に、シャキシャキの葱と鮫皮おろしと一緒に、立派な本生山葵がやって来ました。
セッセとおろすと、薫りもツンと抜ける辛みも、やっぱり素晴らしいですネ～。
そして、二色そば。
四角い木の器に、竹簾に盛られたもり蕎麦と、二色の蕎麦猪口。
蕎麦には、仄かに灰色の星が見えます。
まずは蕎麦をそのまま。太さ、腰、喉越し…すべてが、見た目より力強い印象の
骨太の蕎麦。うん、このままでも美味しい！
次にもり汁に付けて。辛さはほどほど、甘さはあまりないスッキリしたつゆ。
蕎麦の強めの印象を、穏やかなつゆが和らげる感じです。
そして、「胡麻くるみ汁」。これは濃厚、胡麻のもったり感とくるみの薫り、歯ざわり。
味もキッチリ濃いめです。
この汁に合わせるから、このぐらい骨太な印象の蕎麦じゃないと、負けちゃうんでしょうね。
どちらもそれぞれに美味しいです。このコンビ、イイですね。
せっかくおろした本山葵は、もり汁に入れて味わいます。
蕎麦は思ったより量が多くて、一枚でおなかイッパイになりました。
湯桶に入ってきた蕎麦湯は、やや白濁とろみなしのナチュラルタイプ。
もり汁も、胡麻くるみ汁も、それぞれに美味しかったので、
両方蕎麦湯割にして、全部飲んじゃいました(^O^)。
柚子シャーベットがまた、見た目がキレイ。
最後に蕎麦湯に入れたネギの余韻が、スッキリ爽やかになります。

お料理のメニューを眺めると、天ぷら、そばがき、京鴨などの蕎麦前の定番らしいものと
鍋料理やサラダ、鶏唐揚げ、甘味など、居酒屋風な料理が並んでいます。
玉子焼きはメニューに見えませんね。
でも、どれもなかなか美味しそう。食べてみたくなってきましたヨ～！
この雰囲気なら、女性のひとり飲みでもまったく気兼ねが要らなそうです(*^^)v。
（スタッフ、イケメンばかりだし…(^_-)

お会計の時、「お持ち帰り専用です」というコーヒーをもらう前に訊ねたら、
こちらの若いご主人は、モトは赤坂「室町砂場」の流れを汲む
埼玉・上尾の「砂場」（或いはこちらかも？）の店主のご子息で、
このお店は３月３１日にオープンしたばかり、とのこと。
内装や調度、器の選び方、メニューなどにも、拘りが垣間見えますね。
何より蕎麦が美味しかったし、雰囲気がステキなので、
次は一人か女性同士、少人数で蕎麦屋飲みに来てみたいです。
ご馳走様でした。