16貫13200円(税込)はお得だと思います。マグロ3連発のクライマックスシリーズはさすがです! : 鮨 とかみ

2年3か月前くらい前に夜、訪問して、お値段も良心的と感じ、
割と良かった印象がありましたの(うなぎの蒲焼と赤酢のシャリの味のぶつかり以外は)で、
グルメ仲間とお昼に訪問したしました。場所はビルの地下で、ビルの入り口も
狭くて、わかりづらく、ビルに入っても、地下にはどうやって行くのと一瞬、
思います。お昼は随分と良心的なお値段も訪問の理由の一つです。
当店の大将は、既にレビューさせていただいた名古屋のすし道桜田様の
大将太田様の先輩です。太田様の後輩もいらっしゃいました。

総合点数は4.4で高くつけました。一つ一つのお寿司を見直しますと、
ちゃんとした、美味しいお寿司です。しかし、大将様がお弟子さんに
ちょっとしたことで、お怒り気味だったので、席が近いお客さんは
敏感に反応してしまうので、せっかくの美味しいお寿司も
割り引いた味に感じてしまいました。ちょっと、残念な感じで
お店を後にしました。下記に述べますマグロ3貫の連続のところは勢いを
感じました。ちなみにマグロは「やま幸」様から仕入れています。
バフンウニのてんこ盛りも嬉しく、最後の玉子がほぼ、スイーツで
クレムブリュレっぽくて、とても美味しかったです。


(0) お茶

味の濃い高級感の漂う美味しいお茶です。熱いお茶でも、器が
工夫されていますので、手が熱くなりません。


(1) つまみ

たらの椀ものです。かぶ、人参、春菊が
入っています。まずまずですが、春菊は味がきつめなので、
冒険かと感じました。たらはそんなに品質が良いとは感じませんでした。


握りが始まります。産地は説明がないので、全てわかりません。


(2) ぶり

売りの赤酢のシャリが全面に出ています。シャリが一粒、一粒立っています。
個人的にはもう少し、穏やかな方が好みですが、これは好みの問題です。
印象としては、赤酢のシャリとぶりの脂を食べているという感じです。
ぶりの脂のりはとても良かったです。

(3) アオリイカ

丁寧で細い切り込みが多数入っているの、しんなりしていますので、
口当たりがまろやかです。ゆずも爽やかです。

(4) 赤貝

紐がコリコリしていて、しかも食べ応えがあります。先週他店でいただいた
赤貝とは別次元の立派な赤貝でした。


(5) かすご鯛

ネタの説明がなかったので、お聞きしました。品があります。
寝かしていますので、柔らかく、旨味が強いです。


ここまでは高級店寿司店の優等生的なお寿司でした。次の3貫マグロの連続で、

「どっ、どっ、どっ、」

とクライマックスを作っています。

(6) 赤み

「うおっ」と感じました。(1)~(6)の中で一番と感じました。身の厚み、
旨みにインパクトがあります。その迫力に負けぬように、赤酢のシャリ
の一粒、一粒が輪郭を持って感じられます。ここへ来て、シャリとネタの
バランスの良さを感じました。

(7) 中トロ

中トロにしてはとろける印象が強いです。旨み＋脂のバランスが良いと
感じました。個人的にはもう少し、脂控えめのほうが好きです。

(8) 大トロ

さらに脂があります。先週他店でいただいたカマトロとくるべると、上品な大トロです。


マグロ3貫はシャリの赤酢全面という印象は受けませんでした。


(9) コハダ

口に含むと、また、元に戻って、赤酢の味が大勢を占めます。ネタを
噛んでいるうちに、じわじわとコハダ特有の味が口の中に広がっていき、
最後はコハダの味だけになります。

(9) 車海老

厳しい意見かもしれませんが、身の厚みがもうほんのすこし欲しいと
感じました。(すし道桜田様と比較してしまいました。)
味は高級店の標準的な味でしょうか。

(10) 鰆

昆布締めしております。身が柔らか、昆布の旨味が長続きする反面、
鰆の味はほとんど感じられませんでした。いまだにお米の粒が
立っています。


(11) いくら

周りのノリの旨味が強いです。いくらはすっきり、上品です。すっきりしているものの、
旨味が先週のいくらと全然違い、濃かったです。


(12) 煮ハマグリ

煮詰めが品良く甘いです。ボリュームがあります。口の中で「クニクニ」
していて、なかなか、口の中からなくなりません。その分、楽しみが
長く続きます。ハマグリの温度が、ちょっと、ぬるく感じました。

(12.5) 味噌汁

味が濃厚です。アラで出汁を取っています。
卵の白身が薄く伸びていて、「ピロピロピロ〜」
という感じで、心地よかったです。


(13) 真鯵

生姜とネギが上にあります。鯵の厚みがすごいです。寝かせているので、
旨みがupしています。品の良い鯵です。

(14) バフンウニ

てんこ盛りのバフンウニです。豊かな気持ちになります。
当たり前ですが、臭みは全くなく、冷えていまして、
口の中で跡形もなく、スーと消えていく感じです。

(15) のどぐろ

甘く柔らかな身です。味も品があります。

(16) アナゴ

柔らかいのですが、ふっくら感は今一つでした。
煮詰めの量が少ないので、味が薄く感じました。

(17) 巻物

自信作で握りを終えます。味の濃いノリ、
味の濃い赤酢のシャリ、味の強いマグロが
最後のお寿司です。味が濃すぎて困るということは
ありません。自然な一体感があります。
全体として、自然でしたので、味が強いと言われている
マグロとは個人的にはわかりませんでした。すっきりと終われました。

(18) 玉子

プルプル食感、甘いです。表面が焦げています。
卵感がある硬めのプリンのクレムブリュレという感じです。
すし道桜田様のレビューでも述べましたが、
これもスイーツとして売り出せば、相当売れると
思います。お弟子さんが、スイーツ代わりに玉子とおっしゃっていました。
お寿司屋さんの玉子という印象はかろうじて残っていますが、
もう、ほぼほぼスイーツです。非常に美味しいです。


このお値段、この場所で、このクオリティーなら、大満足のはずですが、
お弟子さんが悪いのかもしれませんが、冒頭で述べたことにより、
満足度が少し減じられてしまってしまいました。
難しいことかもしれませんが、忍耐強く、
常に楽しい雰囲気をお店では出していただけるとありがたいです。

今度は時をおいて、一人でじっくり味わいに訪問するかもしれません。
(おしゃべりしながら、味合うとどうしても、味の記憶とレビュー
がゆるくなってしまいます。間違い等ありましたら、どうか許してください。
神道に従って、会話禁止という訳にもいきませんので。)

いたただいたお寿司は全体的にとても良かったです。