グルメお取り寄せ日記: 銀座割烹里仙は目と舌で季節を楽しませてくれました : 銀座割烹里仙

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5.0

1人
  • 料理・味5.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.5
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
2013/06訪問1回目

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グルメお取り寄せ日記: 銀座割烹里仙は目と舌で季節を楽しませてくれました

銀座割烹里仙は目と舌で季節を楽しませてくれました

昔、銀座の広告代理店系プロダクションに勤めていた頃は、広告代理店の人に連れられて、銀座久兵衛をはじめ、とても自分のおこづかいでは行かれないお店に連れて行ってもらい、ご馳走になっていましたが、最近は仕事の関係で仕出し弁当だけは最高級のものをいただくことはあるものの、高級店に食べに行くこともなくなっていました。
ところが、今年のおせちをお取り寄せした仕出し屋の正直屋さんと縁ができ、正直屋さんが昨年の秋開いた銀座割烹「里仙」にご招待いただき、お取り寄せ生活研究家のaiko*ちゃんを誘って、一緒に贅沢な美味を楽しませていただいてきました。

食材、器、演出すべてに季節が香るaiko*ちゃんも言っていましたが、食事を終えた後に思ったことは
「ちょっとしたワンピース1枚、ハンドバッグ1つ買うのを節約すればこの食事ができるのよね。だったらワンピース節約して、このお店でこの美味を楽しみたい」
四季折々…いえ、できたら月代わりの料理を食べに毎月来たい…と思いました。
こちらの料理はすべてお任せのコース。
基本的にメニューは月代わり。いただいたのは七夕月の天仙。2万円のコースです。夜ならもう1コース1万5千円のコースと、昼なら3,500円、4,500円、1万円の3コースがあります。ランチはつい先日6月6日から始まったばかりですが、あの店で、あの器で、籠盛りの簡易なコースとはいえコースがいただけて3,500円はお得過ぎ。
銀座で仕事していた頃はそのくらいの価格でよく一流フレンチやイタリアンのランチを食べに行っていましたが、一流店のランチはほんとお得です。
七夕月のコースは初夏の風物詩、蛍籠に入った先付け、流れ星を演出したお椀、氷に乗って供されたお造り、かぐや姫を思わせる竹筒に入ったヴィシソワーズ、そして旬の味、鱧しゃぶに櫓盛りされた鮎に、岩がき…などなど、食材、器、演出どれをとっても季節を見事に味合わせてくれました。

立地も一級、接待もまさにザ・銀座銀座割烹里仙は、銀座久兵衛本店の斜め向かい、金春通りにあります。ビル自体はあの鉄人道場六三郎氏のろくさん亭と同じビルですが、このビルは中央通りと金春通りの両側に入り口があり、銀座割烹里仙は中央通りから1本内側に入った金春通りの1階。
いかにも銀座で遊ぶ粋人がお忍びで通いそうな店構えです。
中に入ると、手前に4人入れる個室が2つ。間仕切りを外すと、最大8人、理想は6人で使える部屋になります。
おしゃべりを楽しみたい女子会ならこの個室がおすすめ。
奥へ入ると、8人が座れるカウンター。
今回はこのカウンターにお邪魔したのですが、ここは板前さんと話しながら食事が楽しめます。板前さんの技を身近で見ることもできるし、食材の話などをうかがいながら食べると、また味わいが一段と深まります。
板前さんの話の振り方は…うふふ、ときに少し色っぽい話に寄ったりして、いかにも銀座の紳士や夜のお姉さんの相手をすることに慣れた感じでした。
先付けでいきなり惚れてしまいました食前酒のクラッシュアイス入り梅酒をいただいた後、まず登場したのが最初の写真の「蛍籠」。その籠が載っているお皿が実はうちわ。一番上の写真をよく見ていただくと、右側に竹の柄がついているのがわかりますよね?
まさにこの季節らしい演出です。
蛍籠を持ち上げると、中は↑の写真のとおり、一品一品が七夕の短冊の形を仕立てられた先付けが入っていました。
一番上に乗っているのは、鮎の形をした大根、その下にある唐墨焼きと一緒にいただきました。お店の方にも話したのですが、父が台湾に単身赴任していたときに住んでいた下宿の奥さんが父が日本に帰った後、毎年のようにカラスミを送ってくれたので、わたしはこども時代、高いものとも知らずにカラスミをおやつ代わりに食べていました。
大人になってからも時折懐かしんでカラスミのパスタなどをちょこちょこ食べているのですが、里仙で食べたカラスミは、これまでに食べたことがない絶品の味でした。かりっとした焼き加減ながら、ねっとりとして、濃い味わいで、塩味も控えめで、大根なしでもそのまま食べられる味でした。
鮎の形の大根の下に、横長にあるのが鮑の塩蒸。この鮑がまた…山梨出身の祖父の関係でよく食べていた鮑の煮貝、志摩観光ホテルで食べた鮑のステーキなどこれまでに食べた鮑と比べても、こんなわずかな量で、これほど鮑のおいしさを感じさせる鮑は食べたことがありません。
蜀黍のしんじょは、うまみの強いしんじょの上に桂むきしたトウモロコシが乗っています。トウモロコシって芯に近い部分の胚芽に甘みと栄養があるんですよね。その一番おいしい部分だけを使っている、贅沢な逸品です。
しんじょにはホタテが使われていて、貝の甘みが加わって、ただの白身魚のしんじょとはちがいました。
さらに海老蒲鉾、ムースのようなアボガド蒸と、どれも一口ずつの先付けで、最初から心と舌をわしづかみされてしまいました。

先付けがもうひとつ、山と海を娶わせた一品もうひとつ先付けがありました。それが枝豆雲丹。
雲丹を混ぜた枝豆を寄せたものを丸く抜いて、上にさらに雲丹。喉越しがよくて、食欲をわかせてくれます。
器はハマグリの形で、絵柄はわたしとaiko*ちゃんで別々の柄でした。

椀の贅沢さが圧巻このお椀、外にももちろん贅沢な蒔絵がありましたが、蓋にも身にも、唐草模様のひとつ、宝相華が全面に描かれています。
わたしは塗りものが好きで、松江や箱根などの旅先で、また青山や箱根で骨董品屋さんや漆器店をよく見て歩きますが、塗りのお椀は外側には柄があっても、内側にこれだけ贅沢に柄をつけているお椀は多くありません。
献立の基本ではこのお椀は白子の葛寄せなんですが、たまたますっぽんを使うことがあり、この日はすっぽんが手元にあったので…と、運よく、贅沢なすっぽんのお椀をいただきました。
葛寄せにはすっぽんのコラーゲンたっぷりの身が使われていて、その葛寄せの上に緑、橙、黄色の流れ星。この流れ星はタピオカに浮き粉を加えて作ったとのこと。黄色が今日のスペシャル、すっぽんの卵の味噌漬けでした。
まあ、このおいしかったこと! 卵の黄身の味噌漬けが大好きなわたしには、たまらない味でした。

目にも涼やかに清涼なるお造り大きな氷の上に乗せられて登場したお造り。天城の三年ものの山葵が涼しげな青いもみじの葉に載せられています。エビの上に乗っている黄色のもの、じつはこれ、間引きされた、小さなサイズの花付のキュウリです。本当に小さいけど、ちゃんとキュウリの味が口いっぱいに広がりました。
手前から、とろーっと甘みが強い、旬のアオリイカ。その右にのぞいているのが、星ガレイの縁側と身。刺身の中でもひらめとカレイ好きのわたしはこの縁側の歯ごたえと味わいに、下手な刺身はもう食べたくないとさえ思いました。
エビの手前、キュウリの下にちらっと見えているのは平貝。「シャキシャキ」と表現したくなるような食感でした。
エビとまぐろのおいしさは言うまでもありません。

かぐや姫は西洋人!?ドライアイスの白煙の真ん中に陶器の竹。笹を挿す部分がついた、しゃれた器の蓋を開けると、中からはかぐや姫…ならぬ、なんと割烹でまさかのビシソワーズ。
ジャガイモベースにホタテやクルトンが入った冷製スープ。わたしの大好きなじゅんさいも入っていたのですが、これまでに食べたことがないくらい、とぅるんとして、ぷりぷりの歯ごたえ。瓶詰めのじゅんさいとは全然ちがいました。

贅沢にラリックのガラス器で泳いでいた鮎はカリカリ焼きにこれから料理するという鮎が、なんとアール・ヌーボー&アール・デコの巨匠、ルネ・ラリックのガラス鉢に入れられて登場しました。
激しくはねていた鮎は、頭からしっぽまであますところなく食べられる、かりかり焼きで登場。
わたしは鮎が大好きなのですが、連れ合いが川魚が苦手なので、なかなか食べられません。最後に食べたのはいつだったかしら?と調べてみたら、2009年に由布院の亀の井別荘に泊まったときに夕飯でいただいたのが最後でした。
ひさしぶりの鮎はこぶりで骨も柔らかく、肝も癖がなく、まあ、これだけの鮎はなかなか食べられないと思う鮎でした。

はもの骨切りを初めて間近で見ました。テレビでは何度も見たことがありますが、はもの骨切りを実際に目の前で見たのは初めて。
包丁のリズミカルな動き、実に見事でした。
胴の鍋…あれは有次かしら?…で、さっとしゃぶしゃぶして、芸大の先生がこの店用に銀座の柳を描いたという器に入れられてはもしゃぶが出てきました。
タレがまあフルーティで絶妙な味。たっぷりの白髪ネギと一緒に、たれにつけていただきました。

関西育ちのaiko*ちゃんが「こっちに来て驚いたのが、はもの値段の高さ」と言っていましたが、関西では比較的気軽に食べられるはもも、東京ではとんでもない価格で、めったに食べられません。
価格と比べてしまうせいか、わたしははもをそれほどおいしいと思ったことはありませんでした。
でも、里仙で食べたはもは、わたしのはも観を変えてしまうくらい、初めてのおいしさでした。
食べ終わったら、はもの出汁が出たおつゆに、タレを加えて飲みます。
↓これは旬のほんのひとときしか味わえない、はもの子です。これがまた濃厚で、ほんのひとかけでも口の中いっぱいに味わいが広がりました。

岩かきはアレルギー不安も吹っ飛ばす美味でしたわたしはちょっと牡蠣には不安がありました。
二十歳代のときに牡蠣に当たり、その後、3回食べてそのたびに体調を壊して苦しみ、「もしかしてアレルギー?」と思って、以後、牡蠣を控えたのですが、三十歳代のときに、仕事の接待で「食べられないものはないですか?」と聞かれて「何もない」と答えた直後に出されて、えいやっと目をつぶって食べてみたら平気。
それでも不安で、一番好きな生牡蠣は控えていたのですが、昨年の秋、広島の宮島に行ったときに、ついさっと焼いただけの半生の焼き牡蠣を食べた後、再び体調を崩しました。牡蠣と不調の間にお寿司も食べていたので、原因ははっきりしないのですが、数週間食事がほとんどできずに5kgもやせてしまい、また自分に牡蠣禁止していました。
実は前の週にも友達と行った店が牡蠣のおいしい店で、友達はみんな生牡蠣を食べて、さらに種類の異なる生牡蠣をお代わりまでしていたのに、わたしひとり控えました。
というわけで、里仙で岩かきが出てきたときは「うーん…」と内心悩んだのですが、元々、生牡蠣好きのわたしとしては、ここまで何を食べてもおいしい店の牡蠣を食べずに帰るなんてできませんでした。
食べてみると、もう5kgやせてもいいと思える味でした。
北寄貝と一緒にのり酢で合えた岩かきは、本当に、本当にミルキィで、濃厚でした。
そして食べた後は、恐る恐る駆け足で帰宅したのですが、幸いにして、不調になることなく、元気に翌朝を迎えられました。
里仙のお店の方も「夏の牡蠣は当たらないんですよ」とおっしゃってましたし、これからは夏だけ生牡蠣食べちゃおうかな?

お代わりするおなかの余裕がなかったのが無念な、締めのごはん締めは土鍋で炊いた、枝豆とうに入りのごはん。
もうこの頃にはおなかいっぱい。
この日出た献立はわたしの好きな食材が多かったのですが、中でも枝豆とうにとごはんは大好物。
「たっぷりありますよ。お代わりはいかがですか?」
食べたかった…おなかに余裕があったら、もっと、もっと食べたかった…。
添えられてきた香の物で印象的だったのがすいかの奈良漬け。奈良漬苦手なわたしですが、一般には酒粕漬けのところがこれはみりん粕漬けとのことで、この奈良漬は、あの妙にアルコールくさいところがなくて、おいしく食べられました。
長芋のポン酢漬も意外な漬物でした。うちでも一度やってみよう!

おなか一杯になってからでも、おいしくて別腹で食べられたデザートすでにおなかいっぱいになっていたのに、デザートをひとさじ口に運んだら、食欲が再燃して、2種類もあるデザートがすんなり食べられてしまいました。
グラスに入っているのは、これ、なんと胡麻豆腐。上等な胡麻を使っているとのことで、胡麻豆腐好きでお取り寄せであちこちの胡麻豆腐を食べているわたしも、さすが一級の職人が作って出してくれる胡麻豆腐はこうなのか…と驚く食感と味わいでした。上に乗っている緑がかったクリームはマンゴーを使っているとのこと。黒蜜とこのクリームを添えて口に運ぶと、胡麻豆腐がこんなにおいしいデザートになるとは…と驚きました。

↑このきれいなデザートはなんだと思います?
なんとオレンジはニンジン、白は蕪。口に入れると、甘い、ふつうに冷たいデザートなんですが、ニンジンのほうは明らかにニンジンを粗くすりおろしたときのあの粒粒ある食感があり、口の中のデザートが消えた後、鼻に抜ける香りで「あ、ニンジン」、「あ、蕪」とわかる、不思議な体験でした。
ああ、書いていたら、また行きたくなってきた。
秋の食材はどう料理してくれるかしら…考えるだけでワクワクする!

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
移転 銀座割烹里仙

移転前の店舗情報です。新しい店舗は銀座割烹里仙をご参照ください。

ジャンル 日本料理、海鮮
住所

東京都中央区銀座8-8-7

交通手段

銀座駅A2出口より徒歩7分
新橋駅銀座日比谷口より徒歩5分

新橋駅から346m

営業時間
  • ■営業時間
    11:30~15:00(LO14:00)
    17:30:~22:00(LO20:00)

    ■定休日
    日曜日・祝日
予算

¥15,000~¥19,999

¥2,000~¥2,999

予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999 ¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、AMEX、Diners、JCB)

電子マネー不可

席・設備

席数

17席

(カウンター 8席、個室4席×2)

個室

(2人可、4人可、6人可、8人可)

4席個室×2 つなげて利用可能

貸切

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり

メニュー

ドリンク

日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる

料理

野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

接待

こんな時によく使われます。

ロケーション

隠れ家レストラン、一軒家レストラン

サービス

2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可

ドレスコード

なし

ホームページ

http://risen.jp/

公式アカウント
オープン日

2012年10月17日

備考

15000円~

初投稿者

さつきママさつきママ(5)

お得なクーポン

  • ※ クーポンごとに条件が異なりますので、必ず利用条件・提示条件をご確認ください。
  • ※ プレミアムクーポンの利用には、クーポンの発行が必要です。
  • ※ プレミアムクーポンはプレミアム会員限定のサービスです。

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