年始アラカルト営業 : レストラン ラ フィネス

久しぶり再訪

年始のアラカルトの特別営業の日に訪問。
某店シェフのイベントの打ち合わせ前の食事に図々しくお邪魔させて頂きました。
アラカルト営業ですがコースも可能との事でコースでお願いしました。

料理内容は以下

・オニオングラタンスープ

・前菜盛り合わせ
写真手前左からフォアグラプリン、鴨のテリーヌ、トリュフバターと自家製カラスミのカナッペ、鶏のコンソメで火入れした野菜とカリフラワーのクレーム
上段左から牡蠣と雲丹と牛の生ハム、いすみタコの
赤ワイン煮、ムール貝のマリニエール

・ブルターニュ産オマール海老のオムレツ

・牛ヒレカツのカレー

・ガレット・デ・ロワ

となります。
いつもと違うビストロのような料理との事でしたが素材感やクオリティはさすがの一言。カレーなどといってもしっかりフランス料理としての料理でありそこら辺はさすがの一言。フランスに10年以上滞在して今も毎年行ってるだけあってカジュアルな家庭的料理からガストロノミーまでなんでも器用にこなせる印象。また通常営業の方にも伺いたいと思います。
ご馳走様でした。

夜に利用

3月に惜しまれつつ閉店したジビエが有名な渋谷某店のシェフにご同行願い、念願叶って憧れのお店に訪問できました。

場所は、え～こんなとこにあるの？ってところ。
実は本社が歩いて3分くらいのところ(笑)
まぁ普段は寄り付かないので全く関係ないですが。

内装が凄い。
内装から全て拘り相当お金掛けてるとの事。

カウンターにてシェフが素材のみ記されたメニュー表から内容明かさずに軽く説明。
そこから泡とアミューズを頂いてからダイニングに移る。

料理内容は以下

・アミューズ
鮑

・前菜
雲丹 魚介類

・前菜
桜鯛 タケノコ

・魚
仏産ヒラメ

・メイン
ピジョン・ド・オマール

・アヴァンデセール
とちおとめ ブランマンジェ

・グランデセール
プラリネ 液体窒素で凍らせたグリオット

と、ざっと料理の内容はこんな感じでした。


感想
訪問前は理解の難しい料理なのではないかと思ってましたが、料理の調理工程や実際の構成は別にしてシンプルに美味さを感じる料理の数々。
「ウチのはストレートですよ」と仰ってた通りガツンとくる分かりやすい美味さ(自分のようなカスが分かりやすいという表現をするのは誉め言葉にならないかもしれませんが)
料理人コンペで優勝とはいってもそういう大会でウケるのと実際客が食べてウケるものとは別の物だと思ってるのでもっと理解の難しい、難解な料理が出てくるものだとばかり思ってた。
そんな印象だったのでこんなにクラシック寄りの料理だとは良い意味で思わなかった。
あとはフランス料理自体にそれほど拘りもないかも思ってました。それに関してはオープン当初より少し考えは変わったようですが、毎年必ずフランスに行ったりというフランス大好き人間って印象ですね。日本のフレンチにはあまり興味ないようですね。いや、素晴らしいと思います。
良い意味で完全に裏切られた感じ。
料理一つ一つの詳細については割愛しますが、どれも素晴らしく美味かった。
特に初めて食べた仏産ヒラメやピジョン。
ピジョンはオマールと合わせてあり、最初はラルテ沢○みたいなブッ飛んだ料理を想像しました。
しかし見識の浅い自分には知らなかったですが、古典的な料理としてそういう物が存在するという。
これは本当に凄い料理でしたね。
70席くらいある超絶人気で昼夜営業して常に満席近い状態の某店が１ヶ月で取るコンソメの量を、週5日営業、１日3､4組限定のこちらでは１週間で同じかそれ以上取るという。
そういう事からも一皿に感じる旨味が段違いなのは必然といったところでしょうか。

食べグロのカテゴリではモダンフレンチも含まれてるが、個人的な印象としてはクラシックフレンチ好きな人の方が圧倒的にウケると思う。
シェフご自身ソースの無いフレンチなんで考えられないというタイプでいらっしゃるようなので。
それから印象的だったのが結構飲み食いしたのに身体への負担が全くなかった。
シェフご自身が日本の多くのフレンチはある事が原因で体質的に受け付けないという。
実は私自身もフレンチとワインで身体への深刻なダメージを感じる事は少なくない(そういう意味ではイタリアンの方が負荷を感じる事が少なく行きやすい)
身体に優しいフレンチというのも存在はするが、そういった物は嗜好性とは別の物でありやはり旨さを最優先に求めると身体へのダメージはある程度は仕方ないと思っており、嗜好性と身体に負荷をかけない事の両立は不可能だと思ってました。
しかしこちらはその2つを見事に両立させてあると思う。
単純に美味しさというところ以外にも見えない手間とか技術とか神経質なまでの拘りをひしひしと感じました。
2人のスーパーシェフと色々お話出来てこの上ない極上な時間を過ごす事が出来た。

素晴らしい
これはまた是非伺いたいです！

ご馳走様でした
それからMシェフもお忙しいところありがとうございました。