50年目を迎え、ランチは変わらず850円で元気に営業中 : ブラボオ

新橋勤務になる前からランチをいただいていたブラボオが、今年めでたく創業50年を迎えました。
新橋の外れのこの地で、ご夫婦二人三脚で半世紀とはすごいことです。
しかも女将さんは、「まだまだやりますよ～！」といたってお元気。
新橋サラリーマンの胃袋をこれからも満たしてくれるでしょう。

私がこの店に最初に行ったのは2010年の秋のことだったのですが、なんと言ってもすごいのが、その当時と11年後の現在を比較すると、ランチの値段と質が全く変わっていないということです。
2010年当時の消費税は5％、現在は10％。
それに諸物価や原材料費の高騰もあるでしょうが、日替わりランチの値段は税込み850円のままなのです。
しかもその内容は、メインとなるおかずが3品に、みそ汁とフルーツが付きます。
13時を過ぎるとドリンクが無料になるサービスも変わりません。

おかずの組み合わせ3種は、
クリームコロッケ、ピーマンの肉づめ、ショウガ焼
カキフライ、エスカロップ、ポークソテー
エビフライ、ピーマン肉づめ、ポークソテー
キスフライ、ハンバーグ、ショウガ焼き
クリームコロッケ、ハンバーグ、チャーシュー
ポークカツ、ショウガ焼き、カニサラダ
エビフライ、ミートボール、ショウガ焼き
イカフライ、ピーマン肉づめ、ショウガ焼き
カキフライ、チキンソテートマトソース、ショウガ焼き
エビフライ、エスカロップ、チキンの照り焼き
クリームコロッケ、エスカロップ、ショウガ焼き
などなど、よく登場するメニューもありますが、日々組み合わせを変えてランチを提供してくれます。
もちろん、すべてご主人の手作り。
注文を受けてから揚げ物や焼き物を作ってくれるので、いつも温かいものが食べられます。

そんなわけですから、新橋勤務の7年間。職場から比較的近いこともあり、最もよく利用した店の一つと言えます。
時には、社内イベントの際にお弁当を注文することもありました。
お弁当は800円で快く引き受けてくれます。

カツカレーやオムライスは、時間がかかるので、13時過ぎからの提供。
一度無理言って、メニューにはないオムカツカレーというのを作ってもらったことがありましたが、好きなものが一皿に全部盛られたという感じでボリューム満点。
わがまま聞いていただいてありがとうございました。

この店、午後3時には閉店してしまうのですが、その分朝7時からモーニングセットを出しています。
モーニングカツカレー(700円)なんてガッツあふれるメニューもあるのですが、基本は、コーヒーにトースト、サラダ、フルーツに卵料理が付いたモーニングセット(500円)。
卵料理は、オムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグから選ぶことができます。
どれも卵一個分を使ったもの。
個人的にはオムレツが一番好みです。

朝にランチにホントにお世話になった一軒。
未だに喫煙可のところが唯一の弱点なのですが、女将さんの言葉通り、まだまだお元気で周辺リーマンの腹を支えていただきたいと思います。

【再訪：2015.03】
新橋に職場が移転してうれしいことの一つは、この店のランチが食べられること。
職場からわりと近くにある、喫茶店・洋食店。
この付近の喫茶店のほとんどすべてが喫煙可であるように、この店も全面喫煙可。
それでも食べに行きたくなるのは、ここのランチが手作り感満載だからです。

料理はすべて店内調理。
ご主人が一つ一つ手をかけて作ります。
日替わりのサービスランチには、そのご主人の料理が３品付いて850円。
少なくとも5年前から値上がりしていないという価格。
ある日は、牡蠣フライにエスカロップにしょうが焼き、またある日は、クリームコロッケにミニハンバーグにローストポーク。
それに味噌汁とデザートが付いてくるというとてもうれしい内容。

13時を過ぎたら注文できるハヤシオムライス（850円）は、ハヤシソースも手作りだそうです。
なかなか深みのある味で、玉子との相性がいいです。
カツカレー（900円）のカツももちろん揚げたて。
けして肉厚ジューシーなカツじゃないですけど、アツアツなのがいいですね。
カレーはホッとする味の日本的おうちカレーの辛さです。

13時を過ぎると、コーヒーか紅茶が無料でサービスされます。
新橋の地で創業43年。
近所のサラリーマン御用達の店。
これからも手作りの味を食べさせていただきたいと思います。


【最初のレビュー：2010.10】
本日のサービスランチは、キスフライにハンバーグにポークソテーです。
「毎日内容は変わるんですよ」と女将さん。
その日その日でメニューを考え、仕入れをし、ランチを提供しているそうです。
「初めてですか？どなたかのご紹介ですか？」と聞かれたので、ネットで見て美味しそうなので食べに来ました、と、キングノブさんのレビューを見てきたこと話すと、「あら、ありがとうございます。ホントに美味しいといいのですけど」と女将さんは御謙遜。
そりゃあもう、運ばれてきたランチのセットを見ただけでも、もう美味しそうなことが分かりますよ。
キスのフライに厚切りの肉のソテー、それにミニハンバーグ、ポテトサラダにキャベツの千切り、野沢菜が一皿に盛られて、出来立ての湯気を放っています。
さらにカップに入ったなめこと豆腐とわかめと油揚げの具だくさんの味噌汁、デザートにはバナナ、キウイ、柿のフルーツ3点セットが付いています。
850円で、この充実したランチの内容は、さすが新橋です。

ロース肉のポークソテーは肉も柔らか。
焼き加減がお上手です。
ハンバーグは小さくても肉と玉ねぎの味がきちんとするジューシーなハンバーグ。
デミグラスソースもいい味がしています。
キスフライは魚がホクホク。
キスと衣の間には大葉が挟んであります。
どの料理もきちんと仕事してありますねえ。
出来合いのものは使わない手作り感たっぷりのランチです。
そうそう、それにこの店はご飯がおいしいのです。
大盛りにしてもらえばよかったかなと後悔したくらいでした。

昭和の香りの漂う店内。
ランチの内容とボリュームももちろん、ご主人も女将さんも、ご常連さんと一見客を差別しない人情味ある接客が印象的な店でした。