新橋のおすすめ麺。玉林のもやしそば | ねごろぐ～うまいもん王子の毎日美味しいブログ : 中華 玉林

久しぶりに『この料理を紹介したい！』そんな思いにかられたので、随分久しぶりにまともな記事投稿にチャレンジしちゃいます。 その料理に出会ったのは、うまいもん王子のホームグラウンド、大阪ではなく、出張先の東京・新橋。 さすがはサラリーマンの聖地、新橋。11時を数分過ぎたばかりだというのに、新橋駅前ビル1号館の地下飲食店街では、早くも幾つかのお店で行列ができ始めています。 そんな中、なぜか興味をひかれた、ビル入り口近くの中華料理屋さん。 （写真はランチ営業終了後に撮影しました） のれんが出ているにも関わらず行列もなく、店内にも客の姿は見えません。暖簾の隙間から覗いてみると、店主さんとその奥さんらしい老夫婦が、手持ち無沙汰そうに座っているだけ。2人は会話もせず、ご主人は新聞、奥さんは小説に意識が集中しているよう。新橋駅前の地下街の通路に面した好立地で、しかもサラリーマンが大好きな中華でここまで暇なお店があるとは。
 ゴメンナサイ。何だかネガティブな書き出しで、とってもお勧めのお店の紹介記事だとは思えませんね。 でもね、そんな状況下でも、そのお店がとっても美味しい料理を食べさせてくれそうに思えたんです。王子は、そんなインスピレーションを大切に尊重したいタイプ。（まぁ、そのせいでアプローチする女性を間違えて、よく痛い目にあっていますけど(＞Д＜；)こと『食』に関してはあまり外した記憶がありません） 暖簾をくぐり、店内へ。 「いらっしゃいませぇ」。お母さんが予想外にしっかりとした挨拶で出迎えてくれました。 何を食べようかな。テーブルの上にメニューは無く、お品書きがテーブル脇の壁に貼り出されています。  麺類を中心に、炒め物とご飯がセットになった定食もラインナップされています。  【カロリー】【栄養バランス】【野菜食べなきゃ】【体脂肪】【炭水化物控えて】【血圧】【食物繊維】 頭の中に様々なキーワードを駆け巡らせながら、野菜炒めライスにしようか、ニラレバ炒めライスにしようか悩んでいると、お母さんがメニューの左端を指で指し、「こっちにセットメニューもありますよ」。  ラーメンと半炒飯のセット！炭水化物の過剰摂取にならないかなぁ。でも、『月～金　昼　100円引き』でお得だし、こっちでも良いかな。 さらにセットメニューのある麺料理に目が止まる。  『もやしそば』王子は、その存在をラーメン屋にはあまり無い中華料理屋ならではのメニューだと、考えています。 そしてまたビビッと来ました。『ここのもやしそばは美味しいに違いない！』  その直感に、次の瞬間には、夏目貴志が妖怪に名前を返すときのごとく、魂を込めて言の葉を発してました。「もやしそばと半炒飯お願いします」  「はい、もやしそば！半チャーハン～」お母さんの声にいっそう張りが加わったような気がするのは、きっと気のせいではありません。 ジャー、ジャッ、ジャッ、ジャッ。奥の厨房から、炒め調理の音が聞こえてきて更に食欲が刺激されます。直感が確信に変化した瞬間！これは期待大です！！ 厨房に目をやると鍋を振るっていたのは若いお兄さん。従業員さんなのかはたまた親族か。後を継いでくれる人なら良いなぁ。 料理の提供を待ってる間に大阪人ならではの価格チェック。もやしそば・半炒飯セットは990円。『もやしそばは単品だといくらなんだろう』。価格を確認しようとメニュー見て小さな異変を発見！  もやしそばが無い！？って、写真見ればわかりますよね。もやしそばは単品だと『もやしラーメン』と表記されてるんですね。で、もやしラーメンは650円。メニューに半炒飯の表記は無いものの、炒飯は650円。仮に炒飯の6掛けだとすれば、半炒飯は390円。実際には炒飯も半炒飯も調理の手間は一緒なので、役割7掛けの450円換算でも良いかも。すると50円～110円お得で、さらにはランチタイムなら150円～210円もお得ってことになっちゃいます。 なんて下世話な計算の末、お得感にニンマリしていると、「お待たせしましたぁ」。まず、もやしそばが登場！ドーン！  ウワッ！丼鉢から溢れそうなボリューム。熱々で旨そぉ～。 答え合わせ（実食）前から、ビジュアルで美味しい正解を見せつけられちゃいました。 まずは中華餡（あん）のスープから。 熱！とろみがあるので、当たり前のように高温のまま口の中に入って来ますよ。 いわゆる醤油中華味なんですけど、餡のお陰かとってもマイルド。香辛料の刺々しい刺激がまったく感じられません。王子はこのタイプの中華餡が大好きで出会うと嬉しくなっちゃいます。熱いけど、止まらなくて、れんげで何杯もスープだけ飲んじゃいました。 そして、麺。  ホンのちょっぴり固めに茹であげられ、そのウェーブが感じられるような中華麺。この熱旨餡に「ちょうどエエ！」 もし、もう少し茹で過ぎてたり、麺が太かったら重い食感になってしまったはず。ホンマ、まさにベストな組み合わせで「ちょうどエエ！」 
ただ、気を付けないといけないのが、麺をすすると熱々の餡ともやしが一緒に口の中へ侵入。美味しいからって、調子に乗っていると口内火傷必至です。 おっと、餡をすすってる間に半炒飯もやって来ていました。  半炒飯とはいえ、なかなかのボリューム。女性や、男性でも大食漢じゃない人は、もやしそば単品がちょうど良いんじゃないかな。王子は完食しましたけどね。 
　さて、炒飯の味ですが、一口目だけ、少し胡椒の刺激が気になりました。二口目以降は気にならなかったのは何故？。たまたパラッと胡椒が掛かったところを食べちゃったのかな。 ご飯のもちっとした食感は残しながら、一粒一粒が結構パラパラしていて、町の中華料理屋さんの美味しい炒飯。こちらも好きな味です。 この日は結構冷えてたんですが、途中からスーツの上着を脱ぎ、汗を拭き拭き、黙々と食べ進め、『あぁ～美味しかった。満足やわ』。 お母さんに代金を千円札で払い、お釣りの110円を受け取りながら、「ご馳走さま。美味しかったです」。 お母さんの顔がパッと華やぎ、「ありがとうございます。またお越しください」。 『もちろん、またこのもやしそばを食べに、出張の度に来ますよ』。そう心の中で呟きながら、気持ちよく午後の仕事へと向かったのでした。 ちなみに後で食べログを見ると、あまり芳しくない評価が・・・。でも、王子がこの日食べた、もやしそばは、掛け値無しにおすすめです！ 中華料理　玉林　 東京都港区新橋２-２０-１５新橋駅前ビル地下１階 　※各線新橋から徒歩1～5分　電話　03-3571-9002　月～土　11時～21時　ランチタイム後休憩あり。