植物性油だけで揚げているとんかつは軽やかです。そしてお肉の旨みが・・凄い！！ : とんかつ 明石

たまにはお肉を食べたい。
それも美味しいお肉をガッツリと・・・・
”とんかつ”かな？
神奈川県からは食べログとんかつ百名店に4軒選出されています。
・・・4軒とも行ってみたし、県・都をまたいで移動するのもチョット気になるなー・―・―
それでも蒲田や大森なら神奈川寄りだし、京浜急行もあるし、殆ど神奈川じゃ無いのか・・・そして横浜から一本だから、問題ないのでは？・・・
それなら新橋も、JRだけど1本だ。
と、色々と考えて見るも、何の論拠も示せないながらも、新橋に行くことにしました。

新橋駅、すぐ傍のニュー新橋ビルの４階に在る“とんかつ 明石”です。
“食べログとんかつ百名店”に2017、2018、2019年と３年連続で選出されている有名店です。
このお店のメニューの中には、“かつ丼”があります。
神奈川県の“食べログとんかつ百名店”の４軒には、“かつ丼”がありませんでした。
白いご飯の上に卵でとじた茶色の衣のついたとんかつの“かつ丼”も、考えていると涎が出そうです。
自宅での事前検討で、色々と悩んだのですが、前の４軒と同じ、ひれかつ定食にしました。
こちらのメニューを見ると、
　　1)　特ひれかつ定食が、メニューの先頭、1番目に記載されている。
　　2)　普通の定食もひれかつ定食が、1番目に書いてある。
　　3)　丼の定食ではロースが先で、ひれかつが後だが、重さの記載が無い。
これも余り意味の無い根拠なのですが、
結局！！今回“とんかつ 明石さん”にお伺いしいただくには
　　1)　お店の一番押しはヒレであろう！！
　　2)　お肉の重さが明確である。
この2点を決め手として、“特ひれかつ定食 200g”をお願いすることにしました。
（これは参考にしないでください。個人の考え、見解、感想です。後述しますが、お店でお会いした、常連と思われる他のお客さんからは“とんかつ 明石さん”のお料理は、全部美味しいとのことです。）

長くなりましたが、8月も終わりの平日に一人で行くことにしました。
JR東海道本線、横浜駅で乗り、新橋駅をおりて、お店の前に到着したのは、開店時間10分前の10:50分です。
先客はビジネスバッグを担いだビジネスマン1人だけです。
2番目に付けることが出来たのです。

ビジネスマンの方の、後ろで店頭に置いてあるメニューをウロチョロと、覗き見するような変な仕草になっていたところ、ビジネスマンの方が、身体を避けてくれました。
お詫びとお礼のつもりで、
　　　私　　　：「ここの明石さんでは“ひれかつ定食”が、やはり一番美味しいのでしょうね？・・・」
　ビジネスマン：「いえ！このお店は、どれを食べても美味しいですよ。」
この方は、何回も通われているようです。
優しそうな物言いでしたが、キッパリと仰っていました。
また、“かつ丼”が少しよぎり、悩んだのですが、全部が美味しいのであるならば、当然“ひれかつ定食”も美味しいのです。
計画変更無し、“かつ丼”は次回にする。

11:00（実際には10:58）、女性スタッフが中から出てきました。
愈々開店です。
中の様子はよく分からないのですが、入口からは左右に分かれており、左側はカウンター席のようです。
私は右側のテーブル席の方に案内されました。
先ほどのビジネスマンの方も一緒で、隣のテーブルです。
テーブル席側は6人、4人、2人掛けのテーブルが各1卓です。
相席は不可にしてあるようで、グループ、仲間でなければ、壁側の席、それも1席置きにしか座らせないようです。
私も先客も各々6人、4人掛けテーブルに各1人です。
2人掛けテーブルには仲間のようで、相席にして2人が座っていましたが、12人は入れるところに半分以下の4人しか座っていないのです。
効率・回転が非常に悪く、飲食店の方は本当に大変です。
後の話になるのですが、お店を出たときには、お見せの中は空席が多いにも関わらず、表は長い行列になっていました。
昼飯時前の11:22です。
12:00になったら大変な行列になっているのでしょうか？
早く、新型コロナウィルスの影響が無くなって欲しいと思います。

予定通り、“特ひれかつ定食(200g)　\2,200”を注文します。
味噌汁は“豚汁”か、“なめこ汁”が選べるのですが、“豚汁で”お願いしました。

直ぐにお箸とお新香が来ます。（撮影データでは11:00です。)
甘めのパリパリのつぼ漬け沢庵と白菜浅漬けです。

そして、ものの1～2分で、深型の器に山盛りになった千切りキャベツが来ました。
隣の先客の方を見ると、未だお箸とお新香だけです。
何かの手違いかなとも思って、少し待ったのですが、様子は変わりません。
問題は無いようですので、隣の方に手で“失敬いたします。”の仕草をして、食べ始めます。
水切りが充分されています。
早速に“陶器の卓上ソース入れ”に入った“中濃ソース”を、かけていただきます。
サッパリしたキャベツにソースのちょっとした甘みと酸味が混ざり、美味しくいただきました。
お肉を食べる前の野菜の摂取と思い、健康のためと先に全て食べてしましいました。

10分程で、”ご飯”、“豚汁”と、ドーンと”特ひれかつ 200ｇ”が出てきました。
"豚汁"には豚肉、ダイコン、ニンジン、ゴボウ等の具が入っています。
ゴボウの香りが少なく思いましたが、“豚汁”として食べるのでは無く、とんかつの付け合わせの味噌汁としていただく上では問題はありません。

”特ひれかつ 200ｇ”は5ツに切り分けられています。
このお店の特徴として、ラードを一切使用せず、植物性油だけで揚げているとのこと。
そのため、“とんかつ“はカラリとして油っぽくなく、かなりのボリュームの”とんかつ“でも、軽々と食べる事が出来るとのことです。
出てきた“とんかつ”の衣は薄くて、カラッと揚がっています。
油切りも良く、とんかつ網の下の敷き紙には、一切油落ちの跡はありません。
そして、シッカリとした揚がり具合ですが、衣の剥がれも無く、お肉をシッカリと包み込んでジューシーにさせています。
“ひれかつ”の切断面からは、シッカリと閉じ込められていた肉汁が、中央に優しく滲み出てています。

いただいてみれば、サクッと揚げられた衣は柔らかめながらも、パリパリ感は残しています。
ヒレ肉なので、脂身は少ないのですが、柔らかく、噛みしめるほどに、お肉の旨みと甘みを感じます。
口当りは非常に軽く、お塩も、ソースも付けるのを忘れ、食べきってしまいました。

非常に素晴らしい“とんかつ：特ひれかつ定食”でした。
次は“ひれかつ（丼）定食”でお会いするのを楽しみにしております。