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おにかけ/古くても新しい blue sky
久しぶりに、飲み過ぎてグロッキーな朝を迎えた。
日頃から飲み屋の時短営業を怨めしく思っている私だが、飲み過ぎでもまだ睡眠時間は十分にとれており、また歯磨きのときにもウゲってならない程度に収まっているということは、もしかしたらその忌み嫌っていた時短営業に救われたかも知れないと思うと、歯痒いというかもどかしいというか、もうなんとも複雑な気持ちになる。
そんなわけで、新橋の町に、今はそば屋を探していた。
というよりも今は唯、そば屋に縋(すが)ることしか出来なかった。
浅草、神田などの超メイジャーなエリアを除き、私が良質なそば屋の揃っている町だと思っているのは何を隠そう大森。翻ってここ新橋のそば屋も数件体験しているが、過去に自分の付けた評価が何故か決して芳しくないということの理由を探るという意味も籠め、そのうちの一件の暖簾を割った
<R3.4.7>
「おにかけ」
【御煮掛蕎麦(おにかけそば)とは】
長野県の郷土料理で、別名を「とうじそば」といいます。
濃いめのしょうゆ汁やみそ汁に季節の野菜、油揚げ、キノコなどを入れ、ぐらぐらと煮立てた中へ、ソバをゆでて普通よりも小さい玉にしたものを、とうじかご(柄の長い小ざる)に入れてくぐらせ、椀に盛りつけて、おろし大根、刻みねぎ、クルミなどを薬味にして食べる料理です
というのをマイコンで見つけたが、信州蕎麦を標榜するこちらのレパートリーにそれがカヴァされているかは知らない。鬼が走ってくる(ほどに美味い)そばだと思っており、ほんとになまはげみたいなのが包丁振り翳して出てきたらヤなので注文しようと思わなかったからだ。
「ざるそばください」
「海苔かかっちゃってていいですか ?」
「ふぁい」
早い時間に先客が既にお一人。BGMは無音。
目の前の品書きは何故か読売新聞。それを広げても料理を見付けられそうもないと思って(何故ならば、新聞なので)、静寂の中、free handで注文を告げたが、さすがにお母さんはそこらへんのおばちゃんとは違い(こらっ !)、東京でざるそばと言ったら、笊に盛られたものと海苔かけと、二通りの意味があると分かっていらっしゃるよう。
―― 或いは過去に面倒な客にゴネられたのか …… そんなヤツがいたとしたなら、オレはオレ自身の正義に従い、そいつをぶん殴る !
↑
こ~ゆ~ヤツが一番悪質且つやっかい !
“のりせいろ” @780
大盛りにしようか迷ったそれは、やはり堂々ふつうのそば屋の大盛りのボリウムを持って舞い降りた。
純白の猪口を染めゆくカラメル色のつゆの表情は、これは悪くはない。鞘を抜き箸をsplitすれば、俄然沸き立つ興奮 ! 海苔かけなので頂点を外すようにそのティップを操作し、褐色の太打ちを、後悔しないようにたっぷりとつゆに落とす。
愛することは決して後悔しないこと。それだけをアリ・マックグローから授けられたオトコとして !
非常に冷たく締められたそばが徹底的に酒で焼かれた喉を伝うのは、これは私にとって快感としか言いようがない。しかし同時に、過去の私の評価がそれほど芳しくなかったことについても、その原因がすぐに判明してしまことに ……
安易にそば粉の純度を高くしてもこの太さにマッチした捌け感”がスポイルされてしまうとは思うのだが、その原因とは、小麦粉とそば粉のパーセンテージに依るものかは分からないが誤解を恐れずに言って、このそばの皮を被った密かな“うどん感”、なのかな ……
とは言え、昨日今日の店には決して醸すことの出来ないこの成熟した佇まいと決してケチること無きそばの盛りは、こちらの真っ当を完全に保証しており、且つ数年以上前の過去訪問実績の時点で、既に、消費税値上げの厳しい状況だが、しかし安易な値上げをとらずに頑張りたい胸の内を貼り紙にしたためてあるのを見たが、そこから現在に亘り、厳然と価格がキープされているということにも頭が下がる。
(というか他店を見返したとき、驚異すら覚えるほど)
それにしても爽やかに晴れわたった新橋の町。
馴染みのChina girlたちを失ったばかりの“俺たちは古くても新しい !” というキャッチフレーズを持つ(とオレが言ってるだけの)「new新橋ビル」が、もう遠い過去のもののように抜け殻に見えたが、それでもぎりぎり鬱を回避できるくらいに抜けるblue skyに、この鰹の香でも分けてやろうと、天空に向けて深呼吸してみるボク
おにかけ/ざるそばと平和
<H26.5.17 新橋>
「新橋 おにかけ」
信州蕎麦という四字熟語に一瞬で恋に堕ち、暖簾を割った。
消費税率が上がり、それでも値上げはしないで頑張るが、三十八年間続けてきた野沢菜漬けのサーヴィスは出来なくなりましたという壁の張り紙の中の慚愧の言が、否が応にも誠実さを伺わせる。
卓上に品書きを探したら、お母さんが、壁に掛かっている札を見て下さいとのこと。生野菜そばというのが非常に気になったが、依然調子の戻らぬ胃の引き摺るそこはかとない気持ちの悪さに腰が引け、それでも煮え切らぬまんま、迷いながら女々しく注文した
「のりせいろうの~、おそばの~、……大盛り」
“のりせいろ 大盛り” @890
ちなみにふつうで@780。
見た目は文字通りの“信州蕎麦”。東京基準でいえば十分太打ちの、褐色の蕎麦である。だから、たっぷりとつゆに落とす方式でやった。良く冷えていて二日酔いの躯に大変心地良く沁みたが、一方蕎麦の香りということについては、あまり重視していないようである。
そんなことより、量が半端ない。これならば男性でも、大盛りは不要であろう。
と思ったら、私の後に続いたカップル、おじさん、共に常連さんのようだが、勝手知りつつ当たり前のように皆大盛りとやっているではないか。
でもこんな蕎麦の佇まいには、やっぱり、大盛りが似合うのであろう。それはよく分かる。武蔵野うどんの蕎麦版のような感じなのだろうか
「冷たい牛乳!」
――冷たい牛乳!?
「ヱビスとキリンがありますが♪」
――ああ、冷たいビールね
おじさんが昼ビールをやりはじめた。
ビールが牛乳に聞こえるとは、胃と同時に、頭も少々おかしくなっているようだ。まあ、これはある程度もとからだが……
昨日も相当呑んだ。どこへでても恥ずかしくないくらいに。いや、恐らくそういうことが世間では恥ずかしい、と指を挿されることなのかも知れないが……
店を出て、お日様直下の公園のベンチに腰を下ろした。
ダンスに興じる若者パーティ。お昼休憩で少しでも仮眠をとろうとひっくり返って目を閉じる、現場仕事の職人さん方。俯いたままぴくりともしない老婆。木陰でスカートの裾を風になびかせる、意味深な女性。ベンチに腰掛けた私に、まさか何か貰えそうだと集まってくる平和の象徴の阿呆鳥。よくよくみると、小粒ながらブラウンにすっ、すっと挿す黒い模様が大変に美しい、スズメ etc.
それらすべてを赦すように許容するコンクリートジャングルの真ん中の、オアシスのような公園。日本ってのは平和な国なんだなと、つくづく思った。
カップルが、私の目の前で無邪気にシーソーを揺らしはじめた。
――どうせならミニスカートでやってくれ……
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Jackie_m
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店名 |
閉店
おにかけ
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん |
住所 | |
交通手段 |
JR新橋駅の西側、烏森口の改札出て徒歩5分くらい。 新橋駅から297m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料なし、お通し代なし |
席数 |
40席 (テーブル席、小上り席あり。全40席程度) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 時間帯分煙。【13:00過ぎより喫煙可】 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 子ども同伴OKなのですが、フォークをお願いしたところ「ありません」とのこと。必要なら持参したほうがよいと思います。 |
ドレスコード | なし |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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先週のこと、興味をそそられる映画もいよいよなくなり、近々新作が公開される「るろうに剣心」の前作が封切館で掛かっていたので、その映画シリーズを鑑賞したことのない私であったが、たしか公開当時からかなりの好評を博していたなぁ、という記憶に頼って何の気になしに観に行った。
ところ ! 構成を前編後編の1本ずつに確信犯的に分解するという、拝金主義の邦画の罠にまたしても掛かってしまい(笑)、今週時間差で公開される後編を、しかし前回浜にうちあげられて意識不明の剣心が、福山雅治さん演ずる謎の男に担がれてフェイドアウトしていく様を魅せつけられてしまったならば、もうその罠に飛び込んでいくしかなくなり、しかしお台場にご飯処を見出すことは非常に困難と、ゆりかもめへのターミナルとなる新橋の町をぶらり
「るろうに剣心」は私も「少年ジャンプ」で読んでいたのだが、例の如く朧気となっていて、そのディティールも定かでなくなっていた。
あらためて今の目線で観直してみると、日本にとって激動の時代のキーマンとなった実在の人物を織り込んで描かれる剣術活劇は、その実写に依る俳優陣の素晴らしい体当たりactionとも相まって、また佐藤健さん、武井咲さん、江口洋介さん etc. 物語の主要人物のキャスティングもコミックのイメイジそのままにぴたりと嵌り ! 非常に楽しめる大作映画であった !
個人的には、ロングのたっぷりとした黒髪を垂らし、オリエンタルアイ・メイキャップで決めた蒼井優さんの風貌がさきこそっくりで、出てきたときには一瞬ドキリとしたほど。
それから数年後となった現在公開の最新作も、主要メンバーの配役はほぼ変わらずのようで、となれば、それにも足を運ぶようになるのかなと ……
<R3.4.17>
「おにかけ」
先ず「本陣坊 新橋店」というのを狙っていた私は ……
食べグロにあたると、今まで気付かなかったがこの“新橋店”というのはもしや ! これは「本陣坊」さんグループの最高得点ではなかろうか。
本陣坊のそばの素性は肌身に滲みて知っている私であるが、例えば木村家さんの“餡バター”が、「銀座木村家総本店」さんのものが他木村家出先店舗のそれを完全に圧倒するように、何か秘密があるように思え、MAPを頼りに歩きはじめる。
並行し、先日味を占めた「おにかけ」さんの“ざるそば”を大盛りでやりたい気持ちもあって、そして同じことを「本陣坊」でやったなら価格差も数百円ついてしまうであろうことも分かっていたが、持ち前のフロンティアスピリッツに突き動かされて ……
で、食べグロ情報に依れば、こちらは土曜日営業有りと見えていたのだが、前まで歩いてきて憐れシャッターは下りたまんま。
それではと踵を返し、しかしそれがその時の素直な自分の気持ちでもある「おにかけ」さんの暖簾を、あらためて割らさせていただいた次第
こちらのレイアウトは、小あがり以外にはセパレートなテーブル席がなく、二つの相席を前提したような島となっていることに今頃気付く。
ちょうど年嵩のご夫婦が帰ろうと立ち上がるところの向かいに着席。
そのご夫婦は常連であったか、“帰りしなeffect”に依って、お店のご主人とのtalkに俄然花が咲いてしまい、なんとなく、そ~ゆ~のヤな私にとっては、今日の空模様と同じようににわかに暗雲立ち込めてきちゃったりして ……
「ざるそば、大盛りで」
「はい。おおもりで」
「ざるそばを大盛りにしてください」
「海苔かけでよいですね ?」
こちらのそれが“のりせいろ”というのは分かっていながらも花番さんに“ざるそば”と貫くことは、信州を標榜するこちらにあって、あくまでも東京の蕎麦食いを自負する私の意地 !
東京には空がない。かも知れないが、東京には蕎麦がある ! と信ずるオトコの意地の疾走 !
“のりせいろ/大盛り” @890也。
蒸籠が舞い降りたその瞬間、私は紛れもなきdreamを手にしていた。
なんの衒いも無きごくふつうの割り箸はこちらの誠意を、蒸籠の簾の横目はこちらの正統を、そしてつゆの艶はこちらのたゆまぬ探求心を、それぞれ意味していた。
今日のそばは気持ち、いつもより0.05mm(百分の5mm)程度太目か。
昨日のそば、今日のそば、明日のそば。
そばは、日に依りその表情を変えるものであって、その「フォレストガンプ/一期一会」(お前その映画観てないだろ !)を逃すことなく堪能することが、我々食い手に課された責任であるとも思っているし、それこそが“明日の愛”への道程なのだと !
「すみません」
余りにも静かにやっていたものだからまるで気配を感ずることが出来なかったが、私の背にも誰か着いていたようで、その若い彼がお会計と立ち上がったときに、背と背が干渉してしまう。
相手からの「すみません」に呼応するように、思わず私もか細い声で「すみません」と木霊を返してしまったのは、これは“江戸しぐさ”における“迂闊あやまり”というやつ。
例えば満員電車で電車が急減速したとき、足を踏んだほうも然ることながら、つい、足を踏まれたほうも「すみません」とやってしまう。
この状況であなたが足を踏み変えてくることを予測できなくてすみません ! ということなのだろうか。
そんな崇高な文化をほんとうに江戸時代に確立していたとしたならば、日本人というのも相当に高度な民族であると、もはや社民党が何と言おうとも(ん ? 社民党って今あった ?)、いや、社会党が何と言おうとも(社会党は絶対ない ! かな ?)驚愕せざるを得ない !
そして花番さんからの~ !
「毎度ありがとうございましたぁ~」
―― 毎度 ? もう見破られたわけ ? ご飯処潜入捜査官として失格だな、おれも ……