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私にとっては思い出深い場所
今では蕎麦屋の世界で、大きな存在感を示している「本陣房グループ」。
発祥の地は、現在でもグループ内の店や系列店が数多く点在する新橋であるが、こちらは1990年前後から7.8年の間、現在の「新橋店」に本拠が移る前に本店であった処。
その創業は1978年でわずか4坪8席の店舗と聞くが、私が20歳代で初めて訪れたのはそのすぐ後の店。
そこも20席足らずのしもた屋風の造りであったことは、おぼろげに記憶しているが、はっきりとした場所は思い出せない。
しかし今ではすっかりと名物になった「柚子切り」の鮮烈さや、その頃から行っていた「三色そば」を小さな蒸篭で一つずつ運んでくるサービスの目新しさは、しっかりと覚えている。
その後ビルの地下ながら、最初に立派な店舗を構えたのがこちらで、何回か通ったことがある。
出来た当時は随分と綺麗な店だなと思ったが、それも30年近く前の事で、今では程良く枯れた風情が逆に好ましい雰囲気を醸し出している。
現在はグループから独立して、経営も別になっているようなので、改めて訪れてレビューさせていただいた。
場所は田村町の交差点(現在の西新橋)の、かつての「日石本館」の角から数軒先。
周囲はすっかり変わってしまったが、このビルだけは昔のままである。
開店時刻の5時半丁度に、地下への急な階段を降り引き戸に手を掛けた。
当然先客は無く、手前の4人掛けのテーブルに通してくれた。
まずは「生ビール」。
口開け時には偶に劣化したものを出す店もあるが、こちらはそんなことも無く次ぎ方も上手で美味い。
お通しには「なめこと蕎麦の実の和え物」が出て来た。
品書きには蕎麦屋の定番ものに加え、「本陣房」系ならではの季節感の溢れる多彩な料理が並んでいる。
その中で選んだものは次の通り。
「ほたるいか」:この季節ならではの蛍烏賊のボイルをわさび醤油で。食感の邪魔になる目玉は、当然ながら丹念に外されている。
「ゆでアスパラ」:これも旬物の太めのグリーンアスパラが、茹で立てで登場。硬い根元も丁寧に皮が剥かれている。何もつけずに、自然の塩味だけで十分に美味い。
「小海老天ぷら」:アオサ海苔が混ぜ込まれた衣で、軽く揚げられた小海老が6.7尾。これも塩とレモンだけであっさりと食べさせるが、海老の旨みが生きている。
「ままかり」:少し味のはっきり一品をと追加した。出来合いのものだが、酒に良く合う。
酒は最初に「枡酒」。
銘柄については'秘密です'と言う回答も、30年前から変わっていないが、木の香が心地良い。
もう一種類は、土佐の「酔鯨」を選ぶ。
こちらは塗りの枡を履かせた、切子のグラスに注がれる手法だが、蕎麦屋でこのスタイルを始めたのもこちらが最初だと思う。
さて蕎麦の注文の段となる。
この系統の看板である「柚子切り」については、多くの方が書かれている通り。
今回は珍しく、温蕎麦の「山かけそば」にしてみた。
先に卵の黄身が一個と、薬味の葱が運ばれた。
暫し後に出された丼には、かけ蕎麦の上に山芋の摺りおろしが掛かり、刻み海苔と青味のきぬさやが飾られている。
黄身を乗せて崩しながら、芋の風味と滑らかさを纏わせて啜る蕎麦は、なかなか美味い。
つゆの加減も丁度よく、余さず飲み干した。
食後に「緑茶」を出すのも、昔からこの系統のスタイル。
かつては茶は蕎麦の風味を損なうとして、江戸前蕎麦屋では禁忌とされていたが、これは多少迷信めいた風習であり、それを敢えて取り入れたこともこちらの気風を表している。
久しぶりに訪れて、昔の様々な感慨が思い返されてきた。
この日も6時過ぎころから、予約のグループ客が次々と入店。
相変わらずこの近辺の年輩サラリーマンを中心に、人気を保っているようだ。
狭い路地に在る「新橋店」や、駅ビルに入っている現在の「本店」などに比べれば、レイアウトはゆったりして雰囲気も落ち着いている。
ちょっとした接待や会食に使うには、こちらのほうが向いていると思う。
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蓼喰人
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手打ち蕎麦 柴田(田町、三田、芝浦ふ頭 / そば)
店名 |
手打ちそば 竹泉(ちくせん)
|
---|---|
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3508-8166 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
都営三田線内幸町駅より徒歩1分 内幸町駅から217m |
営業時間 |
|
予算 |
¥5,000~¥5,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T6010401080279 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
サービス料・ チャージ |
サービス料、チャージ料なし |
席数 |
24席 (テーブル24席) |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 30人 |
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 隣ビル内に喫煙室あり |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
オープン日 |
1987年12月 |
備考 | |
お店のPR |
手打ち蕎麦・日本料理・地酒・焼酎
日本各地から取り寄せた原料で打つ手打ち蕎麦、おつまみ、日本酒、焼酎をゆったりとした空間でお過ごし下さい。 |
初投稿者 |
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夜のコンサートを控えて、その前にちょっと入れておこうと立ち寄る。
前述したようにこちらは30年ほど前、此処が一時「本陣房」の本店だった頃、しばしば通った思い出深い店。
この系列の店は小規模店が多く、窮屈さや閉塞感を覚える処も在るが、こちらもこじんまりとした地下店舗ながらもテーブル配置はゆったりとしており、その中では雰囲気は最も良い。
開店から間もない5時半過ぎに、懐かしい狭く急な階段を地下へと降りる。
奥の方のテーブルにはすでに1組3人の先客が、一献やっている状況。
中ほどの壁際の2人掛けの卓に通される。
後のことが有るので酒はビール(サッポロ黒生中瓶)一本に止めるつもり。
お通しには「つぶ貝とパプリカのマヨネーズ和え」と言ったものが出てきた。
今回は長居はしないつもりなので、程なく蕎麦を注文。
'変わり蕎麦'について訊けば「ゆず切り」とのことで、定番の味ながら季節柄今回はパス。
「せいろ」と「田舎」の「二色の小海老天盛り」にする。
「本陣房」系の天盛りは、天ぷらも濃いめのそばつゆで蕎麦と一緒に食べさせる、私にとって嬉しいスタイル。
天ぷらは10尾の小海老をあおさ海苔入りの衣で、バラ揚げにしたもの。
まずこれをつゆに浸して摘まむが、プリッとした食感で旨味も感じられる。
先に出された一枚目の「せいろ」、時間差を置いて出された二枚目の「田舎」、いずれも期待通りの安定した仕上がり。
つゆも'かえし'と出汁のバランスの取れた、長年親しんだ「本陣房」系ならではの味わい。
これに天ぷらと蕎麦を絡めることによって、味の相乗効果でさらに旨味が増す。
薬味の仕事も丁寧。
蕎麦湯はもちろん外連味のない自然体で、すっきりと伸びて気持ちよく〆られた。
改めてこの系統の仕事が、私には最も相性の良いことを確認。
6時を過ぎると予約を含めて勤め帰りのサラリーマングループで、次々とテーブルが埋まっていく。
しかしその中の何人かが、平然と紫煙を燻らし始めたことにちょっと驚く。
こちらでは灰皿は常時置かれていないが、要求が有れば出しているようだ。
民度が向上すれば店の方から禁煙を叫ばずとも、おのずと公共の場での喫煙行為は減少するもの。
こちらは新橋と虎ノ門の中間で、霞が関にも近い。
この近辺に勤務する連中に、いまだにそれが自粛できない輩が居る状況は極めて残念である。