熊本発のホテル中華、贅沢なプライスだが味は確か。四川麻婆・酸辣湯麺で発汗せよ！ : 桃花源

［東京都中央区］［来訪回数：3回］
2018/7/3（火）
銀座八丁目・中央通りの西側にある、ホテル館内の中華料理店。
四川料理を得意とする。

場所は… 和光前から中央通りを南下し、銀座八丁目交差点（博品館トイパークの角）を右折。
そのまま東京高速沿いに 2ブロック進み、右手に「銀座グランドホテル」が見つかる。
正面玄関から入って2階へ。
メトロ銀座駅（B3出口）から徒歩8分、JR新橋駅から徒歩4分。

ホテル内の中華料理ということで、ちょっぴり格式高め。
こちらのお店は、遠く離れた「熊本ホテルキャッスル」の系列というから驚きだ。

客席は 2人掛けテーブル×4卓、4～5人掛け円卓×6卓程度。
ランチタイム（11:30～15:00）は全席禁煙。
BGMは小音量のインストゥルメンタル。

天井は非常に高く、大きく取られた窓とあいまって、堂々とした造り。
接待やパーティーに使っても、間違いなさそうだ。
マスコミ関係のビジネス利用も多い様子だ。

一人で伺ったが、4人円卓に案内された。
残り3つのカトラリーは下げられ、一人ではちょっと落ち着かない(^-^;)

黒服のホテルマンが、腰を60度に折ってご挨拶。
ホールの女性は、真紅のチャイナドレス姿が美しい。
アクセントに、くまモンのバッヂを付けているのもポイントだ(^-^)

ランチメニューの一部を紹介すると…
〔定食〕麻婆豆腐、豚肉ニンニク辛味ソース、鶏肉唐辛子炒め、鶏唐揚ねぎソース
　　　　牛肉の辛子煮込み、海老チリ、魚の甘酢炒め、野菜炒め
〔麺〕　フカヒレ湯麺（￥8316）、酸辣湯麺、チャーシュー湯麺、ニンニクの芽炒め湯麺

麻婆豆腐以外の定食は、日替わり（週替わり？）設定。
ごはんはお替わり自由。

どのメニューにも「スペシャルセット」を付けることが出来る。
定食のセットと麺のセットでは、付いてくる料理が異なる。

お茶は、中華料理店らしくジャスミンティーで、華やかな香りを楽しめる。
お冷やは、ボトルでたっぷりと提供。
辛いものを食べるとき、これは助かる。

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■麻婆豆腐 スペシャルセット（￥2055）
麻婆豆腐は「山椒を効かせた四川風」と「普通」の二種から選べる。
激辛苦手の私だが、四川料理店ということを意識し、ここは前者で。

定食のセットには、バンバンジー・フカヒレスープ・香の物・デザートが付く。
お値段相応、充実した内容である。

◎棒棒鶏（バンバンジー）
　チキン・きゅうり・トマト・くらげを、胡麻風味で盛り付けた冷菜。
　四川というが、辛くなくて甘口。旨味が感じられる。

◎フカヒレスープ
　筍や蟹肉まで入っており、お昼から贅沢気分！
　とろみの強いスープに、キラキラ輝くフカヒレのぷちぷち食感。

◎四川風麻婆豆腐
　土鍋でグツグツ煮込まれて出てくる。ただし土鍋自体は熱くない。
　真っ赤な海のよう。醤（ジャン）の香りに、食欲がそそられる。

　唐辛子だけでなく、生姜の風味も効かせてある。
　徐々に舌が痺れてくる、かなり痺れて来る（笑）
　一方で塩味は薄め。塩に頼る必要のない味付けといえそうだ。

　白飯に掛けてみると、鮮やかな紅色！
　自然と箸が進み、ライスが足りなくなってくるが、ごはんお替わり自由だから安心だ。
　豆腐・挽肉のほか、刻み葱と刻み生姜がたっぷり入っており、これが旨さの源に。
　身体がほてって発汗、これは夏バテに効きそうだ(^-^)

◎正宗杏仁
　ココナッツミルクに、ゆるい杏仁豆腐が浮かぶ。
　タピオカ入りでもっちもち。ブルーベリーも入って意外性がある。
　これは美味しい！
　正宗とは "正統派" という意味。さすがホテルの杏仁豆腐、手抜きなし。

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■酸辣湯麺（￥1544）
黒酢と辣油で味付けした、酸っぱ辛い "サンラータンメン"。
具として大量のもやし炒め、刻み葱、細切りの豚肉が乗る。
さらに、生卵が落とされるのがユニーク。

麺はやや柔らかめで、縮れのないストレート。
スープは… 酸辣湯麺としては酸味が弱めで（最初の印象としては）やや塩気が強い。
食べ進むに従い、じわじわと辛みが広がってゆく。
ビリビリとした刺激感！
たまらず、生卵を溶いて刺激の緩和を図る。

ポイントは、細切りの豚肉炒めが、スープにコクを加えている点。
結果、箸が止まらなくなるし、汗も止まらなくなってくる(^-^;)

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■〔日替〕豚肉とこんにゃくの唐辛子炒め（￥1404）
スープ（酸辣湯）・ライス・漬物付き。

◎酸辣湯
　辛さは控えめ、ほど良い酸味で食欲増進。
　中華ハム・椎茸・玉ねぎ・豆腐が入り、内容充実。

◎豚肉とこんにゃくの唐辛子炒め
　中国語では磨芋肉片。珍しい組合せ！
　大きな唐辛子の輪切りがたっぷり入るが、これは四川独特の調理法で、
　炒め物に唐辛子の風味を移すことが目的（辣子鶏という料理が有名）
　よって、唐辛子を食べる必要はない(^-^)

　薄切り豚バラ肉・薄切りこんにゃく・タケノコ・ねぎ・きくらげが入る。
　唐辛子の辛さは控えめで、やや強めの醤油味と、土生姜の風味が感じられる。
　こんにゃくには切り込みが入れてあり、味がよく染み込む。
　こんにゃく×豚肉、あっさりとコクのクロスオーバー。
　思いのほかオイリーではあるが、「丁寧に作られた日本の中華料理」だと感じさせる。

◎漬物
　大根と胡瓜の醤油漬。
　醤油麹に漬けてあるのだろうか、ほんのり甘い香りもある。
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一人だと広すぎて、ちょっと落ち着かないきらいはあるが、味は確か。
今度は「干し貝柱の玉子炒め」か「三糸冷麺」を試してみたい。