キャノンデールのＢ級食べ歩記: 有楽町「交通飯店」の閉店にお別れを告げられず、無念のランチは「麺屋 ひょっとこ 」の「和風柚子柳麺」でナイスリカバリー : 麺屋ひょっとこ 交通会館店

 
私が東京に転勤して来た35年前に既に老舗だった、都心のビルの地下にある町中華「交通飯店」が3月いっぱいで閉店と聞き、数少ない出勤日にお別れの挨拶に訪れました。

11時開店の15分前に到着しましたが、すごい行列です。しかも、この店で見かけたことのないマダムや若いお嬢さんたちがたくさんいます。やはりSNSの「映え」を狙った、初訪問の人たちでしょうか。

最後尾はどこかと、キョロキョロしていると、なんと整理券方式で、しかも配布が終了しているとの貼紙。ささやかな楽しみを奪われたおじさんは、茫然自失。読みが甘かったと猛省しますが、どうしようもありません。

交通飯店は諦めたものの、せっかく交通会館に来たので、ここでランチを食べていくことにします。オルタナティブチョイスといっては失礼な、やはりこのビルの老舗にして行列の名店「麺屋ひょっとこ」でリベンジランチです。オープンなカウンターは外から丸見え。さすがに11時ですからまだ空席があります。カウンターのラーメン店にしては、意外にも女性のお一人様が多いのも特徴なお店です。

やはりここは柚子ラーメンがいいでしょう。

和風柚子柳麺と味玉の食券を購入。

空いている席に腰かけて、ご主人に食券を渡します。先ほどの交通飯店同様、ベテランのご主人が今も元気にラーメンを作っている姿を見るとなんだかホッとします。

程なくしてラーメンが出てきました。

クリアなスープ。
存在感のある厚切りの大きなチャーシュー。その上にのった柚子が、香りを放ちます。

まずはスープを一口。スープと言うよりは出汁と呼んだ方がしっくりくる、優しい味わい。

続いて、中太麺を啜ります。

少し柔らか目の茹で加減。出汁との相性も抜群です。

味玉はデフォルトで半個入っています。毎回それを忘れて味玉を頼んでしまうのも、たまご好きの私のルーティン。

大きなチャーシューは、厚切りですがとても柔らかく、美味。

中盤に、トッピングした味玉にも箸を入れます。

あっという間に完食完飲です。

交通飯店で食べられなかったのは残念でしたが、別れとはそういうもの。ひょっとこのラーメンを5年ぶりに食べられたのですから、ナイスリカバリーと思いましょう。やけに早く終わってしまったランチですが、店の外には既に行列が出来ていました。
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長引く風邪もそろそろ終息しそうです。
今日はもう一日禁酒しようと思い、コメを食べて帰ることにしました。
久しぶりに有楽町交通会館地下のあけぼのでかつ丼を食べようと来てみると、なぜか臨時休業。
予期せぬ展開に一瞬愕然としますが、オルタナティブなチョイスが頭に浮かびます。

昭和レトロなこのビルの地下の飲食店街に、古くからある麺屋ひょっとこ。

スタンド形式のオープンなお店。
いつも行列が絶えません。

この店は和風柳麺（らーめん）がウリ。

食券を購入し行列に並びます。

和風柚子柳麵にしました。

１０分ほど並んで順番が来ました。
他のお客さんが食べていた茶飯が美味しそうだったので、追加で食券を購入。

自分の過去ログを紐解いてみると、この店の訪問は７年ぶりでした。
月日が経つのはあっという間です。

着席後は程なく注文の品が出てきました。

澄んだスープに厚切りのチャーシューがドンと構え、ミツバ、ネギ、シナチク、ゆで卵などが彩りよくあしらわれています。

その厚切りチャーシューの上に擦りおろした柚子がたっぷりと。
良い香りに食欲が湧いてきます。

茶飯には沢庵が付いてきます。
７年ぶりですが、何も変わっていないことが嬉しく感じられます。

まずはスープをひと口。
鶏ガラをベースにほのかな魚介の風味も感じる澄んだ味わい。
和風、とは言い得て妙。

ストレートな細麺は、繊細な和風だしに相応しい組み合わせ。

茶飯は、これだけでも美味しい。

茶飯に繊細な和風柳麵をオン・ザ・ライス。
このラーメンライスは禁じ手かもしれませんが、美味しい。

厚切りの細長いチャーシュー。
箸でも切れる柔らかさ。

これもオン・ザ・ライス。

玉子は半個デフォルトで入っています。

完食です。
優しい味わいのスープは飲み干したかったのですが、茶飯でお腹がいっぱいです。
茶飯の分だけ食べ過ぎましたが、美味しかったから良しとしましょう。

高速バスの発車時間まであまりありません。
足早に有楽町駅に戻りました。

麺屋ひょっとこ

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（2010.11）
久しぶりに訪問。有楽町で会社帰りに買い物のあと立ち寄りました。
ランチタイムと異なり、すんなり入店。
和風柚子柳麺（７００円）に玉子（１００円）をつけてお願いしました。

黙々とラーメンを作る店主の背中を眺めているうちにできあがりました。
卸したての柚子がたっぷり入ったラーメンは、とても食欲をそそる香りがします。

まずはスープをひと口。
とても爽やかな酸味が、薄口の醤油スープと品良くマッチしてついつい麺を食べるのを忘れてしまいそう。
柔らかくて大きなチャーシューは、スープに比してしっかりとした味付。
メンマも大きくシャキッとしていて、ねぎ、シソの彩りも美しく、濃淡のバランスがいいのだな、と思いました。
細麺は固めの茹で加減ですが、あえて「固め」と頼んでいる方もいました。
澄んだスープはつい飲み干してしまいます。
即今の複雑濃厚なスープとは明らかに異なるものですが、何だかホッとした気分で店を後にしました。

（2010.3）
酔いどれ小父さん、あちおさんのレビューに触発され行ってまいりました。
有楽町といえば私の守備範囲ですが、ついジャポネに吸い込まれてしまい新規開拓が進まないエリアでもあります。

お昼休みにビックカメラで買い物を済ませ、その足で訪れました。
交通会館の地下は渋いお店がありＢ級の私には目移りしてしまいますが、この日ばかりはこの店に真っ直ぐ向かいました。

１２時半頃でしたが、幸い行列は２名。ほどなく着席することができました。
「焼豚（ちゃーしゅー）麺」とも悩みましたが、初回ということもありまずはデフォルトの「和風柳麺（らーめん）」（６５０円）に味玉（１００円）プラスでオーダーしました。

狭いＬ字カウンターの端に着席、厨房で店主が真剣に調理している様子が手に取るように見れました。これは期待大。

和風の美しい丼に入って出てきたラーメンは見るからに食欲をそそるルックス。
薄めのスープ、ネギと三つ葉と味玉が彩りよく、ドーンと鎮座する大ぶりのチャーシューもその大きさの割に色、形とも品のある印象さえ受けます。

まずはスープを頂きます。

「あ、すごくあっさりしてる」

というのが第一印象。しかし醤油ラーメンのような塩ラーメンのような、それでいて魚介の風味のほのかに感じられる味わい深いスープで、みなさんが高評価される通りです。
昨今流行りのパンチの効いたスープとは対極にある優しくて深みのあるスープで、見た目ほど単純ではない造り込みに店主のこだわりを感じました。

一方の麺。茹で加減も丁度よく、細麺ながらも程よい腰もあってこのスープとは抜群の相性でどんどん食べ進むことができます。

特筆すべきはチャーシュー。
これは大きくて分厚いバラ肉ながら、箸で簡単に切れる柔らかさ。脂も比較的多いのですが、意外とあっさりしていて、存在感の割にあくまでも主役のスープを引き立てており、このラーメンの名脇役といったところ。

もちろんスープも完飲し大満足で店を後にしました。和風柳麺は６５０円とお値段も優しいです。
意外な場所に名店あり、ということでしょうか。
１０分ほどで店を後にしましたが、再び行列が伸びていました。