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ローストビーフ界の最高峰
日比谷の帝国ホテルの17階にあるビュッフェスタイルのレストランです。北欧のビュッフェ『スモーガスボード』を日本に持ち込み『バイキング』の名前を付けたお店です。
日本の食べ放題発祥のお店といってもいいでしょう。
高級ホテルの17階から見える景色は、とても美しく感じます。店内には中心に料理が置かれ、その周辺に席が用意されています。
イメージほどの重厚感は無く、宿泊客は比較的ラフな服装で食事をしているので、正装しなくては入れないような雰囲気ではないですね。とはいえ、相応のフォーマル度で行きたいお店です。
ローストビーフがいただきたいので、昼ではなく夜にしました。昼は牛フィレ肉のパイ包みがメインですが、夜はローストビーフなのです!
いただいたのは、
■ディナーバイキング 土日祝日(8,700円+サービス料10%)
~冷たい前菜~
・小海老のカクテルソース 分葱添え
ボイルした小海老にちょっぴり甘いカクテルソースをかけてあります。分葱なのでネギよりも風味がマイルドでバランスがいいですね。
・ヤリイカと海藻のオレンジドレッシング
プリプリのヤリイカも美味しいですが海藻にオレンジのドレッシングが不思議と合います。オレンジと聞くとデザートな印象になりますが、ポン酢を合わせる感じをイメージしてもらえるといいでしょう。
・グリーンピースの冷製スープ
ストレートにグリーンピースに味がする冷製スープです。これは好き嫌いがわかれますね。豆が好きな人はOKですが、お子さまな舌だとダメかもしれません。見た目は美しいですし、生クリームを加えてあってグリーンピースがこんな素敵なスープになるのかと感心します。グルメな人にはお勧めしたいです。
・シーフードサラダ カプリ風
海老、たこ、いか、帆立と定番魚介類が並びますが、サラダと言いながら魚介類のほうが多い比率で入ります。一応、トマト、オリーブ、ズッキーニが入りますが、普通に盛ると魚介だらけになります。
味付は、オリーブオイルベースのシンプルな味付けで、魚介の素材の旨みが全面に出てくる贅沢なサラダですね。
・コールドミートの盛り合わせ
定番なハムやサラミの盛合せです。種類が豊富ですね。
・豚タン燻製とレンズ豆のラヴィゴットソース
目立たない料理ですが、豚タンがいい感じに味が凝集しており、美味しいです。牛タンかと思うほどでした。
・野菜のゼリー寄せ
目立たない料理ですが、若者にはローストビーフだけあればいいですが、歳をとってくるとこういう料理もひと口いただきたくなりますね。ひと口なのですが、野菜の素材の旨みがあって地味ですが美味しいです。
・小海老とキャベツのマスタードソース和え
粒マスタードのソースで味付けされていますが、辛さは弱くあっさりしていて食べやすいです。
・テリーヌ3種類の盛り合わせ オーロラソース
小さくカットされたテリーヌにはカニやとび子が入っていています。とび子の食感がいいですね。
・カプレーゼ
モッツァレラチーズは、丸いものでなく、直方体のものをカットしてあります。他の食材のグレードと比較すると普通ですね。
・帝国ホテル伝統のポテトサラダ ミモザ風
ジャガイモがしっかりと主張していて、味付には軽く酸味を感じるのでヨーグルトなどの乳製品を使っているのかも?好みの味です。
・鰆と菜の花のエスカベッシュ
スモーガスボードの料理の王道のともいうべき、エスカベッシュですが、菜の花が入って季節感が出されています。
酸味は、強くなく軽い印象ですが、このぐらいのほうが万人向きですね。
~ 温かいお料理 ~
・キャロットのスープ カルダモン風味
にんじんのスープですが、にんじんの臭さが消えており、色合いは濃いのに味は、誰しもが楽しめる味に仕上がっています。不思議です。
・本日のスープ『ミネストローネ』
一見すると普通のミネストローネですが、トマトが少なく、スープ自体にダシがしっかりしていて美味しいですね。
・シーフードとパンのグラタン
・赤甘鯛の白ワイン蒸し 浅利と蕪のソース
とても上品な味付けです。臭みなく、きれいに仕上がっているのですが、サラサラのソース(スープ?)が無いと繊細な人でないと味が感じられません。料理を取り分ける際にはソースによく絡めてからがいいですね。高齢の方にもおすすめな和食に近い味わいの料理です。
・メカジキのオーブン焼き トマトコンフィとグリーンピースのソース
グリーンピースのソースですが、メカジキ自体の味がしっかりしているので、さほど目立ちません。トマトは、カットされたものをコンフィ(低温でオイル煮)にしたものを入れているのでしょう。
あまり主役にならない食材のグリーンピースですが、帝国ホテルでは多用していますね。グリーンピースが苦手なお子さま舌の持ち主は、お断りなのでしょうか?(冗談です)
グリーンピースのソースは別としても、メカジキとトマトは家庭でもアレンジして使えそうな感じがします。
・ミートボールのトマト煮込み アルボンディガス
柔らかくて食べやすいミートボールです。これはさほど印象に残らずです。
・フィレビーフのカツレツ
見た目だけでは、普通のカツですが、食べるとレベルの違いが感じられます。柔らかくて赤身のうまさの感じられるカツです。これをカレーに入れたら高級カツカレーです。
・エビフライ
悪くは無いですが、特別感も無い出来栄えです。お子さま用の用意でしょうか?
・ハッシュ ド ビーフ
牛肉がメインになるのかと思っていましたが、しめじも目立ちます。
デミグラスソースがクラシカル過ぎて苦味を感じます。確かに本物はこれですが、現代的には好まれない味ですね。本物がわかる人には美味しいです。
・野菜たっぷりの伝統のカレー
細かく刻まれた野菜が溶け込むカレーで、『日本の味』という感じがします。
~ お客様の目の前にて仕上げます ~
・ローストビーフ 西洋わさび添え
上質なサーロインを丸々1本焼き上げて、目の前でカットしてくれます。肉質は大変素晴らしく、最高でしょう。数日前にホテルオークラでの宴席でローストビーフをいただきましたが、こちらのほうが肉質が上です。
ソースでいただくのも美味しいですが、ゆず塩・竹炭塩・岩塩(ピンクソルト)などの塩が5種類も用意してあって、塩の違いを楽しむこともできますが、肉が美味しすぎて、肉に付けると差がわかりません。
ちなみに帝国ホテル内のラ ブラスリーでは、ローストビーフが1カット4,200円、2カット7,200円なので、単純計算で3カット食べられればもとが取れますね。
・石巻産 白身魚の香草パン粉焼き ホワイトアスパラガス添え
スタンダードな料理ですが、特別な感じでセッティングされていました。おそらく、東北応援の一環なのでしょう。
・蟹と筍のフラン
洋風茶わん蒸しのフランです。ソースの違いで3種あります。
フラン3種では最も基本的なものですが、1個の量が少ないのですが、結果的に蟹の身の比率が高まっていて贅沢なものです。
・ニューバーグソースのフラン
ニューバーグソースとは、海老の殻や海老ミソでダシをとったソースです。『アメリケーヌ』とも言われます。
このソースだけを飲み続けたいと思わせるレベルで素晴らしいです。
・青海苔のフラン
最も和食っぽい味に仕上がっています。重いのは苦手な方にはいいでしょう。
・海老団子と野菜のポトフ仕立て
小鍋で提供されます。
海老団子はふんわりと滑らかではんぺんをちょっと硬くしたような食感です。スープも旨みがあって、いくらでも食べられます。
・ホタルイカと野菜のバーニャカウダ
小鍋で提供シリーズです。こちらの特徴として、注文してから最終調理をするライブスタイルの料理が多いですね。
名前のとおり、バーニャカウダ風のソースの中に野菜とホタルイカが入っています。小鍋の中では凡庸かな。
・エスカルゴの香草クリームソース
小鍋の第3弾です。緑色したクリームソースで軽く煮たエスカルゴですが、いい味しています。程よい歯ごたえと旨みがたまりません。他ではなかなか食べられない料理ですので、ぜひともいただいておきたい料理です。
・チーズ盛り合わせ ドライフルーツと共に
チーズだけをいただきましたが、パルミジャーノは、1個を半分にカットしたものが置いてあり、断面には食べやすいように少し崩したものがあります。
他にもカマンベール、ブルーチーズ、チェダー、レーズン入りのクリームチーズなど、定番どころはひととおりそろっています。
カマンベールが上質で、舌触りから濃厚な印象があります。旨みも塩気もしっかりしていて、お酒が欲しくなる味です。カマンベールは、ホールで置いてあり、好きなだけ切り分けられるのですが、高級ホテル使用のチーズはスーパーで見かけるサイズよりもホールのサイズが大きいので、カットの際に細く切らないと食べすぎることになるので注意が必要です。
・シーザーサラダ
ロメインレタスを使ってある本物です。ボウルの中の量が減るとその都度作ってくれました。
~ デザート ~
アイスクリームやシャーベットで10種類以上、フルーツもあり、ケーキ類やジュレなども豊富です。
・オレンジとレモンのゼリー
ガラスの器に入り、見た目も華やかです。適度な酸味があってサラッと入るのでお腹がいっぱいでもいただけます。
・濃厚イチゴムース
季節ものでしょうか?イチゴのデザートが多くありました。濃厚というだけあって、イチゴの味を強く感じる滑らかなムースです。
・アップルパイ
老舗感があるどっしりとしたアップルパイですね。
・チーズケーキ
滑らかで、ちょっと酸味があって、こちらもお腹がいっぱいでも何とか入りそうな味わいです。
スモークサーモン、パスタ、ジャンバラヤ、パンなどは、もはや食べる余裕がありませんでした。パンは種類が豊富で、チーズと一緒に食べたらおいしかっただろうなと想像しています。
北欧の『スモーガスボード』が発祥だけあって、現代的な華やかな料理もありますが、魚介類を使った料理や加工肉(コールドミート)が多いのが特徴であり、日本の『バイキング料理』発祥のお店である証拠でしょう。
食材としては、ローストビーフがとても高価で目を引くのはもちろんですが、随所に海老・蟹が使われており、高級である印象を受けます。
味付は、総じてクラシカルです。まれに伝統的過ぎて、素材の味が強くて好き嫌いが出ることもあるかと思いますが、そういう点も含めて料理のレベルが高いかと思います。
『スモーガスボード』のマナーにのっとり、魚の前菜、肉の前菜、サラダと食べ進めたいところですが、ちょっとずつ味見しても、全メニューを食べきることはできません。好みのものやメインのローストビーフから食べるのが一番かと思います。
お値段は張りますが、満足度も高いので楽しめると思います。
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店名 |
インペリアルバイキング サール(THE IMPERIAL VIKING SAL)
|
---|---|
ジャンル | ビュッフェ、洋食、ヨーロッパ料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-3539-8187 |
予約可否 |
予約可 入店時間・滞留時間は指定されます。 |
住所 | |
交通手段 |
JR 有楽町駅 5分、新橋駅 7分 日比谷駅から320m |
営業時間 |
|
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
¥10,000~¥14,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay) QRコード決済可 (PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY) |
サービス料・ チャージ |
サービス料15% |
席数 |
160席 |
---|---|
個室 |
有 (10~20人可) 22,000円 (消費税込) |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 3,000円以上のご利用で3時間無料 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、バリアフリー、車椅子で入店可 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり、ベジタリアンメニューあり、英語メニューあり、朝食・モーニングあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、ホテルのレストラン |
お子様連れ |
子供可 |
ドレスコード | 短パン、サンダル不可 |
ホームページ | |
オープン日 |
2004年5月1日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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日比谷の帝国ホテルの17階にあるビュッフェスタイルのレストランです。北欧のビュッフェ『スモーガスボード』を日本に持ち込み『バイキング』の名前を付けたお店です。
日本の食べ放題発祥のお店といってもいいでしょう。
高級ホテルの17階から見える景色は、とても美しく感じます。店内には中心に料理が置かれ、その周辺に席が用意されています。
イメージほどの重厚感は無く、宿泊客は比較的ラフな服装で食事をしているので、正装しなくては入れないような雰囲気ではないですね。とはいえ、相応のフォーマル度で行きたいお店です。
帝国ホテルの2019年3月はスイスフェアです。スイス大使館の後援、スイス政府観光局の協力で各店舗でスイスの料理が提供されています。
いただいたのは、
■土日祝日ディナー(8,700円+サービス料10%)
スタンダードなメニューを提供しつつ、スイスフェアのメニューもありました。
スイスフェアの料理は、メニューの札にスイスの国旗が記されておりわかるようになっています。
・ローストビーフ 西洋わさび添え
帝国ホテルの定番料理であり、私の中では日本一美味しいローストビーフです。
上質なサーロインを丸々1本焼き上げて、目の前でカットしてくれます。
火加減もお見事で、いい色しています。
適度に脂があるのですが、枚数を食べるとその脂がお腹にたまりますね。美味しいですが欲張らずにいろんな美味しい料理を食べましょう。
・ドライビーフとポークのハムの盛り合わせ
スイスフェアのメニューです。
写真の左側の赤色が濃いのがドライビーフですね。生ハムですが、牛肉の生ハムが入っています。ビーフジャーキーのような旨みがありますが、食感は生ハムですね。上質な生ハムです。
ドライビーフは山岳地方に伝わる保存食として有名で、アルプス地方のヴァレー州の特産品とのことです。
・マーシュのサラダ
スイスフェアのメニューです。
ヨーロッパが原産とされるオミナエシ科の1年草のマーシュのサラダです。
ハーブとされることが多いですが、特別にクセのある野菜ではないので普通の葉物野菜という感じですが、ドライビーフと一緒に食べるとスイスっぽさが増しますね。
・紅ズワイ蟹と牛蒡のサラダ仕立てアスパラガスソース
前菜のひとつですがなかなか美味しい料理ですベニズワイガニの実とゴボウを和えたところにアスパラガスのソースをかけ、いくらが散らしてあります。
蟹の味もしますし、野菜たちとの相性もいいですね。
・グリーンピースの冷製スープ桜の花を添えて
こちらも帝国ホテルの定番です。
ストレートにグリーンピースの味がするものですが、帝国ホテルが調理するとグリーンピースをここまで美味しくできるのかと感心してしまします。今回は春ということで、桜の花を添えてあり、色合いも美しいですね。
・グリュイエールチーズのタルト サラダ添え
スイスフェアのメニューですが、グリュイエールが料理でよく見かける硬質チーズなので、これを加えたタルトは普通な感じがしますね。
・サラダ各種
レタスやトマトなどの野菜を好みで盛り付けることができます。
ジャガイモ、サヤインゲン、ゆで卵などを使い、自家製ニース風サラダに仕上げてみました。
・ドライビーフと大麦のポタージュ
スイスフェアのメニューです。
前菜にもあったドライビーフと大麦をつかったスープです。
大麦をポタージュにすると不思議な濃厚さがありますね。
・スズキのヴァプール ポロネギのエチュベ
こちらもスイスフェアのメニューです。
スズキは海水魚なのでスイスの食材ではありませんが、調理法がスイスなのでしょう。
魚とポロネギを蒸し煮にしてふっくらと仕上げてあります。クリームソースをかけてあります。
・ローストポーク インゲン豆と根菜添え マスタードソース
ローストビーフもありますがローストポークもあります。ライブキッチンには立派なローストポークがぐるぐると回っていました。
豚肉は豚肉の旨みがあり、こちらも美味しいでしょう。
・仔牛の煮込み チューリッヒ風 ロスティ添え
ライブキッチンにある小鍋料理ですが、スイスフェアのメニューです。
薄切り肉をクリームソースで煮込んだチューリッヒの郷土料理とのことです。
・パン テシノア
スイスフェアではパンまでスイス仕様です。こちらのパンは、フォカッチャのような詰まった感じのパンです。スイスはイタリアとも国境を接しているので文化的に近い部分もあることを感じさせてくれます。
他には定番のライ麦パンの『パン ド セーグル オ ノア』もありました。
・キャロットケーキ
アーガウ州の料理とのこと。スイス国旗の見た目もかわいいですね。
食べると確かに人参味です。もともと甘い野菜なので違和感は無いですね。
・シナモンクリームパイ
クリームを使ったタルトですが、上からたっぷりとシナモンパウダーを振りかけてあり、なかなか強烈です。ヴォー州の名物とのことです。
フランス料理やイタリア料理は日本人にも馴染み深いですが、スイスとなるとなかなか味わう機会がないのでこうやって提供してもらえると楽しめますね。
ローストビーフは美味しいですし、他国の食文化を舌で学べるバイキングは大変魅力的です。