さすが老舗ホテルのメインバー　贅沢な雰囲気と　細かな接客 : オールドインペリアル バー

このバーの特色の1つ。1杯目のグラスは客の正面に。2杯目からは客がグラスを置いていた。同じ位置に提供する心遣い。１人で寛いで飲む。またはバーテンダーとの会話を。客それぞれが快適に過ごせる。そういうサービス

いつも利用するのはカウンター。席ごとにスポットライトが当たる。まるで舞台を思わせる形で。自分自身と向き合いながら。ゆっくりお酒を楽しむ配慮。加えて帝国ホテル旧本館の。クラシカルな雰囲気。それを感じながら過ごせる。なんという素敵なバー。


○マンハッタン　　
チンザノ
○マティーニ
●チョコレート、ナッツ類

バーで、1人で飲む女性。今でこそ女性が飲む姿は美しい。しかし私が子供の頃。NYのバーでは。女性が1人で飲んでいると。「出会い」を求める、ある職業の。プロの女性に間違えられた。今では本物の素敵な出会いを。求める女性が多いが。

いろいろなブログで丁寧に。詳しく教えてくれる。出会いが見つかるバーの選び方。出会いを引き寄せるコツ。スマートに楽しむ工夫。会話のテクニック。NGな行動などなど。しかしそれらは「教えてもらう」。そういう行動ではない。大人のカナーとして。常識なのだ。

本質は「相手を尊敬」すること。何事にも共通するが。相手の尊厳を敬い。決して尊大で、失礼な行動をしない。良識ある大人でいれば。それで良い。大人の余裕だ。精神に余裕があり。優しく、許せる。その気持ちを持って接する。

そういう風に。自分を磨けるバーとは。例えばこの帝国ホテルの。メインバー。バーとしての品格を感じる。とくにカウンターでは。バーテンダーが技術はもちろん。会話においても接客の心得を。よく心得ている。たとえ女性1人でも。その時間を素敵に過ごせる。

バーにおいては。必要以上にカクテルに詳しいのは危険。他人に声をかける必要はない。しつこく声をかけられたら。席を離れること。下手に話すと勘違いされる。よく理解する必要があるのは。バーでは相手は「酔っ払い」であるのだ。やはり教えてしまった！

世界一高価なカクテル。それはダイアモンズ・アー・フォーエバー・マティーニ。なんと１杯200万円！リッツ・カールトン東京の。ザ・バーで提供しているそうだ。まさに飲む宝石。2位以下はロンドンやラスベガス、メルボーンなど。海外の高級バーのカクテル。

しかし世界一高いカクテルを。我が日本のバーで飲める。とは言っても高すぎる。他方、日頃そんなカクテルではなくても。世界最高水準の雰囲気でカクテルが味わえる。それがこのバー。なにしろ世界のセレブを魅了してやまない。すべてが最高水準。

これまで世界各地のバーを巡ったが。バーテンダーの技量。カクテルの出来。接客や雰囲気。どれもが素晴らしい。残念なのが一部の客。国際ホテル、超有名ホテルゆえ。様々な人たちが集まる。エチケットや行動形態は仕方ないのか。

誕生月のエメラルドにちなんで。エメラルド色のカクテルを。その名はエスメラルダ。美しくもまぶしいグリーンの液体に惹きつける。スペイン語でエメラルド。メロンリキュールを使用した。甘く優しい味わいのカクテル。やはり隣のタバコが気になる。

帝国ホテルに数多くのカフェ、バー、ラウンジがあるが。男が静かにカクテルを傾ける場所は限られている。旧友との再会、ビジネスの真面目な打ち合わせ。そして独り静かに時をすごす。そういう目的にかなうのが当バーと言える。

男にはやはり重厚なバーが必要だ。不謹慎だが、女性客の嬌声は。男のダンディズムとは共生できないと。個人的にはそのように考えている。実はカクテルにも言葉があるという。ピンクレディ（いつも美しく）、ウォッカマティーニ（選択）そしてカミカゼにはなんと「あなたを救う」。

この趣のあるバーカウンターでカクテル言葉をかみしめながら飲むのも一興。この時間帯（午後2時～4時）、こちらのバーは男の世界。17時以降は17階のアクアで夜景を眺めながらも楽しい。ただし午後のアクアはティータイム。女性専用列車状態で要注意。

現在青木さんの新作のキャンペーン中。出逢いという言葉を気に入って。

○ノウン出逢い
苺、チェリーリキュール、グレープフルーツジュース
国産苺とグレープフルーツをベースにチェリーリキュールの甘味がマリアージュした爽やかな春のカクテル
創作者　青木貴

○ピンクマティーニ
グランベリージュース、桜シロップ

初秋のインペリアルバー。遅い午後にかかわらず賑わっている。この日は、暑い夏が帰ってきた。とっくに消えて行ったと忘れていたのに。北の大地にはすでに秋が本格的に到来。そろそろ初雪の知らせも。

タワーでの打ち合わせが終わり。このバーカウンターでリフレッシュの気分。1階のカフェやバーより落ち着くので。何時もはマティーニを思い浮かべるが。たまにはフルーツカクテルを。秋の訪れを待ちわびて。

○フルーツカクテル
マスカットのカクテル
夏から冬にかけてマスカットは旨みを増す。なんとも爽やかなカクテルだろう。
○モヒート
○ヴァイオレットフィズ
●クラブハウスサンドイッチ
●オリーブ

*今回の写真は最初の５枚

2016.6,23
この日、隣のタワーオフィスである打合せを行った。大変面白い投資案件があり一同前向きに検討。世の中、いろいろな人に出会うと様々な情報が入ってくる。もちろん怪しい案件もあるので慎重に検討せねばならない。

しかし、玉石混交の中で上玉を探すのが面白い。投資の成功が実現するまで待つのがこれまた楽しい。今回はITを駆使し成功率がかなり高いという。こういう案件は無名のうちに、こっそり参加し、早い者勝ちが基本。

さて、某氏のオフィスを出ると、どうにも興奮が収まらない。そこで頭を冷やす（？）ためにこちらのバーに入る。気分を落ち着かせる効能があるミントを使用したカクテルをお願いした。

だいぶ落ち着いた後で、今度は気分転換にスモーキーなフレーバーのキルホーマン（アイラ島）を。当バーの最後のボトルという貴重なウイスキー。目の覚めるような香りでウイスキーの未来を見つめる。

○ミントリキュール
ジン、クアントロ、ジュース
○アイラ島
キルホーマン赤
●チョコレート
●柿の種


2015年4月再訪

オールドインペリアルバーはかってニューズウイーク誌（米）に「世界ナンバー１ビジネスバー」として称賛された。世界の名ホテルバーに引けを取らないサービス、技術、クオリティ。気軽に訪れた一見客に対しても、手を抜かぬサービスを提供まさに歴史と誇りあるBARの代表格。

パレスのロイヤルバー、東京會舘など歴史のあるバーも多いがこのカウンターの照明はスポットを照らし1人でもムーディーな雰囲気を味わえる。実によく考えた造りだ。

このバーのカウンターに座ると何か緊張感を覚える。ルーム全体はやや暗めの照明ながら。目の前はスポットライトで明るい。その中で美しい色彩の
カクテルが五感、六感を酔わすのだ。今宵も歴史的カクテルと王道を気ままに楽しんだ。

○チェリーブロッサム　1780円
○マティーニ（シェイク）　1780円
●ニシンの酢漬け　1410円
　玉ねぎとニンジンのマリネ添え

＊今回の写真は最初の4枚

2013.6.9
5月は私の誕生月。ちなみに石はエメラルド。

エメラルドの石言葉は新たな始まり。他に安定、明晰さ、先見の明、満足感、喜び、希望などがあるという。毎年、誕生日はとくにお祝いはしないが気持ちはこの新しい年齢にふさわしい人生にしようと決意を新たにする。

久しぶりに訪問したらカウンターの上にカクテルの写真が。美しくもまぶしいグリーンの液体に惹きつける。その名はエスメラルダ。スペイン語でエメラルド。もちろん5月の誕生石を模したカクテルである。メロンリキュールを使用した甘く優しい味わいのカクテルという。

さっそくお願いする。つまみは自家製ショコラ。隣のタバコが気になるがなんとかしのぐ。美味しいカクテルを飲む時にタバコは気分を壊す。バーでタバコが似合うなんて粋がっている御仁はもう時代遅れ。バーは夢を見るところ。

〆はやはりマティーニ。今回はシェイクで。この方が冷たくなり切れが増すので好み。ステアは温度に鋭利さを求めるには不向き。

＋今回の写真は最初の4枚

2013.1.21
新年は忙しい。土曜日でも賀詞交歓会があり休めない。せめてついでにどこかに寄って飲んで帰る。それぐらいないとやりきれない気持ち。茅ヶ崎から東京に出るだけで1時間以上費やすので。今般帝国ホテルで会合があり立ち寄ったもの。軽く一杯のつもりが…

春めいたカクテルとお願いしたがなかなか伝わらない。それで赤か緑色のカクテルと言ったらコスモポリタンとなった。もう少し工夫して欲しいが。NYのキャリアウーマンの好むカクテル。おそらく情熱の赤色で闘志が沸くのだろう。SEX AND THE CITYという映画で有名になった。女性がよく好むカクテルのポイントは「色がきれい」、「アルコール度数が低く、飲みやすい」、「甘めの味」の3点だそう。

ちなみに女性にカクテルのオススメは？と聞かれたら他にチャイナブルー、シンガポールスリング、モヒートなどが無難。らしい。

〆はマティーニ。やはりステアで。特注品という市松模様のグラスで登場。なんともオシャレなグラス。脳裏をぐっと刺激する力強い飲み口。重く問い詰めるような余韻。これを飲むと、いつも人生の重みと陶酔を感じる。マティーニは、軽く生きている人間には理解できない。しかし、もともとジンは英国の植民地で軽く生きていた支配者に愛された飲み物だった。皮肉か。

＊今回の写真は最初の3枚

2007.7.1
その照明の暗い部屋へ一歩足を踏み入れた瞬間から重厚な空気を感じます。とくにマホガニーなどの高価な家具類で埋め尽くされたわけでもないのですが伝統の醸し出す重みとでも言うのでしょうか。

丁寧な接客もさることながら目の前、横一列に長く延びるカウンターとそれを点々と照らすスポットライトが顧客の居場所を大事にする店の姿勢を示します。

この日は重要なセミナーが終わって、緊張感から解放されたせいかカクテル類を楽しみました。夕方の5時すぎではまだ客の姿はまばらでその分バーテンダーは話し相手になってくれます。

ギムレット（1365円）でスタートです。ジンベースでライムを使用しややこってりめのキレの良いアルコールが舌をすべると喉越しに爽快なジンの魅力を溶け込ませます。

定番のコスモポリタン（1365円）。薄暗い　スポットライトを受けて赤く美しいルビー色の液体が眩しく輝いています。欧米の女性達を虜にするカクテルです。
　　　　
この辺りで止めようと思いましたが、やはり王道のドライマティーニ（1365円）を飲まないとバーに来た気がしません。カクテルは「マティーニに始まりマティーニに終わる」と言われるくらいのカクテルの王様です。

バーテンダーはこちらの意図を汲んでかやや濃いめに作ってくれました。やや重く厚みのあるアルコールはその冷たさとともに脳裏に渦巻く思考の乱れから解放してくれるほど心地よく酔えるものでした。

バーで酒を飲むことは、このような客との会話の中で好みや体調、意識をバーテンダーが読み取りカクテルなどの味わいに配慮してくれる楽しみがあります。

食べたのはクラブハウス・サンドイッチ（1890円）ですカクテルに圧倒されてしまいどのように食べたのか覚えておりません。

ところでこのバーについての説明がホテルのHPで説明してありますので以下に転載させてい頂きます。

建築史上不滅の名声を残したフランク・ロイド・ライトの設計による旧帝国ホテルは、多くの人々から親しまれ愛されただけでなく、世界の建築芸術史上に傑作として名を残しました。そこには、国際的な視野で再発見された日本文化とともに大胆なまでの創造性が息づいていたと、いえましょう。

「オールドインペリアルバー」は、この「ライト館」と呼ばれた、旧帝国ホテルの面影を現在に伝える東京では唯一の場となっています。たとえば店内左奥の大谷石や、壁のテラコッタは、当時のまま。壮麗にして優美と語られた良き20年代の全貌を偲ばせます。