高級路線のタイ料理＆ラム料理 : Asiatique 銀座店

先日、仕事帰りにこちらのタイ料理店に行ってみました。「Asiatique 銀座店」さん。お店の場所は銀座の西銀座通りに新しくできたジクロスギンザジェムズというビルの３Fにあります。駅的には銀座駅 C2出口から徒歩2分くらい。日比谷駅の駅 A2出口とかJRの有楽町駅から徒歩５分くらかな。

こちらですが、個人店ではなく、資本系な気がします。以前、立川で働いていた時に同じ名前の店をみかけたことがありましたが、姉妹店らしいです。「アジアティーク」さん。そのほか、都内には何店舗かあります。どっちかというともっと雑多な感じのタイ料理店だった印象でしたが、銀座の一等地でテイストの違う高級路線の店をオープンしてみたというところでしょうか。うーん。どこまで銀座に受け入れられるか。

最近、毎月見ている訳ではないのですが、たまに読んでる、クセ強めの東京カレンダーという雑誌に「これが、東京・新夜景。」という特集にこの店が載ってました。マジかよ。個人的にはそこまで大した物は見えた印象はないのだが（笑）。あぁ、ちなみに、不二家の看板は１時間に１度、何やらペコちゃんムービーが見られるらしいです。豆知識ですが・・・。

平日の夜に行ってみましたが、金曜日でもないし、お客さんはいないのか・・・。私だけでした。店内でもテラスでも良いということでしたので、風にでも当たりながらご飯を食べるか・・・と思いテラスへ。３Fとはいえ銀座の不二家方向の夜景が見えます。キレイ・・・かどうかは分かりませんが、まぁ、季節によっては風が気持ちよさそう。その日はそこまで暑い日ではなかったので夜風が気持ちよかったです。

何にしようかなと思ったのですが、基本的にこちらは全部大皿、そして、値段がかなり強気な銀座価格です。まぁ、見てのとおりです。これは、ちょっと一人で行くにはなぁという感じはあるかも。でも、デートで行くにしてもどうなんだろう。銀座でもこの値段出したら、結構、いい店いろいろありそうな・・・。

春雨サラダ（ヤムウンセン）　２２８０円
ソフトシェルと卵のカレー炒め　２８８０円
ジャスミンライス　１３８０円
白ワイングラス　１２９８円

ですね。

最初にワインですね。ちょっと珍しくて、タイのワインを飲んでみました。あんな暑い所でワイン作れるのか？？？と思いつつ、店員さんに聞いてみる。メニューに詳しいことは書いてなかったけど、このタイワインは

Monsoon Valley White
モンスーンバレー ホワイト　グラス　１２９８円

であることが分かった。普段あまり見たことはないが、０７年のヴィンテージは、パーカーポイント86点、０８年のヴィンテージも83点を獲得しているらしいので、ここら辺の訳分からない（失礼）所で作っているワインとしてはかなり筋は良いもののような気がする。作り手は、サイアムワイナリーで、マラガブラン80%とコロンバール20%をブレンドしているらしい。マラガブランはタイの土着品種らしい。タイには仕事で何度か行ったことがあるが、店でワインを飲もうにも大したものがなく、ウマかった印象は全くない（笑）。むしろ、フランスの影響を受けているベトナムの方がワインは美味しかった印象（たぶん輸入だろうけど）がありました。

グラスを傾けた感じでは、緑がかったレモンイエローという感じなので、割と若いヴィンテージだと思います。ロバートパーカーがいい点付けた古いヴィンテージはどんなだろう・・・。ブレンド比率も違うらしい。その時のはシュランブランも混ざっているとか。まぁ、それはいいとして。味的にはいわゆるレモンや柑橘がスキっと通る感じ。一方で、ちょっとアプリコットというか蜜のような風味もあり、ブドウの成熟度は高そうな印象がありました。意外といいかもしれません。ネットで見るとステンレスタンク醸造みたい。ただ、ボトルで小売り１７００円程度のワインのようなので、相当高い値段をつけてグラスを販売していることが見て取れる。んー。自分でネットで買うならいいけど、グラスの値付けはかなり高め。普通に考えたら６００～６５０円くらいで出せるグラスな印象です。それがこちらでは、１２９８円ということなので、悩ましいというか、個人的には店で飲む必要なし。自分でネットで買うなら、水のように飲んだくれる１本としてあってもいいかもしれません。

さて、ワインを飲みながら最初にヤムウンセンが来ました。私が今まで食べたヤムウンセンで最も高いヤムウンセンかもしれません（笑）。春雨の温サラダで、セロリやパクチー、玉ねぎ、きくらげ、海老、イカなどいろいろなものが入っています。ヤムウンセンは個人的にはもっと辛いのが好きですが、これはあんまり辛くはない。味もいたって普通かな・・・。飾り切りされたニンジンや大根などはきれいだけど、それくらい。味的に言えば、日比谷辺りの現地系の「SIAM」とか「TARUTARU」とかの方が美味しい気がする。これが半分の値段だったら満足感はあるけど、これも悩ましい。

次に、ソフトシェルと卵のカレー炒めですね。これはいわゆるプーパッポンカリーです。タイ料理の中では辛くないタイ料理。仕事でタイに行ってた時など、途中で辛い物にやられ、何か辛くないのはないのか・・・と思いこれを食べたという思いでがあります（笑）。意外と好きなタイ料理。これはソフトシェルクラブをカレーで炒めて卵とじにしたようなもので、玉ねぎやセロリなどがたくさん入っており、ソフトシェルは一般的に炒める前に揚げたりしているので、そこに出汁がしみこんでウマいのです。これも結構、味はいい感じでしたが、やはり高いよね（笑）。２８８０円か。銀座価格だな。個人的には「クルンサイアム」の系列のが美味しくて好きで、そこに比べると、味も値段も競争力が低い印象でした。

プーパッポンカリーにはご飯が付いてないので、通常、私は、ジャスミンライスかカオニャオを注文することが多いです。今回は、どっちにしようかなと思ったのですが、ジャスミンライスにしてみました。カオニャオもあったと思います。しかし、この米も１３８０円します。この写真の米が（笑）。まぁ、香り米らしく風味はあるにはありますが、高級コシヒカリをはるかに凌駕した価格設定ですかね。味は普通だと思いました。

テラス席は薄暗く雰囲気があってオシャレ。店内はかなりゴージャスな方向で高級路線。調理しているのは外国の方かな。サーブを担当されている男性の方は日本人の方のように見えました。応対は丁寧な感じです。テラスにハンガーはないと思う。カゴは使わず隣の席を使わせてくれました。お会計はクレジットカードが使えます。便利ですね。

ワインリストを見ていて思いましたが、ワインは結構、良い物も置いています。そこらへんは銀座かなという感じ。どこまで出るかは分かりません（笑）。ここでボンヌ・マールのグランクリュとかジュヴレ・シャンベルタン・クロサンジャックなんて頼みますかね。まぁ、いいです。それはそれとして。そういうクラスのも置いてあるということは説明しておきますね。

ごちそうさまでした。値段高め、味普通、接客普通。雰囲気ゴージャス。という感じでしょうか。どこに重点を置くかで使い道がない訳ではなさそう。しかし、私は、やっぱり金持ちではないので、味とコスパがやはり高くないと・・・と思ってしまいました。良かったらどうぞ。