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村上氏の熱誠
村上氏の質実
水曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜は一か月ぶりのこちら、【鮨 奈可久】さん。
呑み友達の同僚とお伺いしました。
六本木時代から通い詰めるここ奈可久。正統派の江戸前鮨が、何とも言えずワガママで小さなハートに刺さります。
お伺いしたのは六時過ぎ。
ほどなくして、やはり六本木どころか帝国の【なか田】時代から鈴木氏(今は引退、村上氏の親方)を慕う、老齢の品良いご夫婦がお見えになりました。
個室にはビジネス客が四名到着。テタンジェを開けて、商談のスタート。
客筋の良さは、やはり【なか田】の系譜を継ぐ【奈可久】ブランドゆえでしょう。みなさん、静かに柔らかく、旬の魚とひと手間加えたツマミを愛おしみます。
ふううっ、この雰囲気、空気感が実に心地良い。
さてさてそれでは本題です。
いただいた内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
煮物、シャリ、昆布〆などに師匠の鈴木親方の影響が垣間見えますが、その【なか田】直系の味わいに村上流を加えた新たな味わい。完成度は鈴木親方にまだまだ及びませんが、これから更に飛翔されること間違いなし。
暫くは定期的に通い詰めようと思います。
<おつまみ>
⚫︎真蛸:桜煮
⚫︎赤身:漬け、山芋
⚫︎香箱蟹
⚫︎鮟肝:本山葵、和芥子
⚫︎帆立フライ:キノコおろし
⚫︎茶碗蒸し:筋子
⚫︎墨烏賊:ゲソ
⚫︎車海老味噌
<握り>
⚫︎甘海老:昆布〆
⚫︎鮃:縁側添え、青森
⚫︎赤貝:和歌山
⚫︎中トロ:血合い横、八戸
⚫︎墨烏賊
⚫︎小肌:熊本
⚫︎金目鯛:昆布〆
<握り>
⚫︎馬糞ウニ:霧多布
⚫︎車海老:黄身酢朧
⚫︎煮蛤:富津
⚫︎穴子:対馬
⚫︎玉子
⚫︎ネギトロタク
⚫︎干瓢巻
⚫︎お味噌汁
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:本醸造、シャーベット、四杯
・蓬莱泉:摩訶、純米大吟醸、愛知
村上氏の恭謙
月曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜は月一デートが恒例の博多女子と二人で、銀座奈可久さんにお伺いしました。
先月の温石さん以来の逢瀬。
その女子、酔うと饒舌になる博多弁がなんとも言えず心地良い。
ああっ、週の始まりやけど、もうその『疲れたとぉ〜?』なんて甘い囁き、アハッ、枕元で囁いてくんないかなぁ、グフッ\(//∇//)\
なんて勝手な妄想が小さな脳内を占拠する中、あれよあれよという間の三時間弱。
さあ〜ってと、そいでは二次会に向かいますかね。
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのお皿のコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
まさに鮨屋のカール・ゴッチ。
プロレスの神様!
アイヤァ、別に村上親方がプロレス好きか否かは別として、その全盛期を知るラッコにとっては、正統派のエース、カール・ゴッチに例えるのがもっとも相応しいかと、グフッ\(//∇//)\
だって、辿れば【なか田】の系譜に繋がるんだもん。
昆布〆の仄かな旨味と香り、煮物の卓越さ、それになんと言っても白シャリの美しさ。
昨今流行りの和食上がりの新店などは、江戸前鮨の本質を汚す前にとっとと暖簾をたたんでくれないかな、アハッ\(//∇//)\
あっ、これは言い過ぎ。
好みですからね、赤酢まみれの茶飯が口に合う方もいらっしゃるだろうし、でも一度、正統に触れてみて欲しいです、グフッ(^◇^)
<つまみ>
⚫︎蛸の桜煮
⚫︎漬け鮪:とろろ
⚫︎毛蟹:噴火湾
⚫︎新イクラ
⚫︎太刀魚:三重産アオサの餡掛け
⚫︎墨イカゲソと胡瓜
⚫︎青柳:炙り、富津
<握り飯他>
⚫︎縞海老:昆布〆
⚫︎墨イカ
⚫︎赤貝:宮城
⚫︎中トロ:塩釜
⚫︎小肌:船橋
⚫︎真鯛:昆布〆
⚫︎馬糞ウニ
⚫︎煮蛤
⚫︎車海老:黄身酢
⚫︎小柱:富津
⚫︎穴子
⚫︎玉子
⚫︎干瓢
⚫︎お味噌汁:百合根
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:シャーベット、四杯
村上氏の正統
水曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜はいつもお世話になっているフォロワー女子、P娘さんのリクエストに従い、四ヶ月振りのこちら、銀座奈可久さんにお伺いしました。
そのP娘(面倒くさいので、呼び捨てにしちゃいます、アハッ)によれば、別の方から『銀座の路面でスンゴイお鮨屋発見』とインスタで連絡ありとのこと。
調べてみると、ラッコ爺さんと六本木にお伺いしたお店の銀座店かも、と判明。LINEで遠慮気味に『こちら、良くお伺いされていますよね、アハッ』と呟くP娘,
『そだよぉ〜』と、P娘の意図を察しながらも、エヘヘッ、焦らしちゃお\(//∇//)\
でも考えて見れば、そろそろお伺いすっかな、と思いを巡らせていたのもまた事実。
ひとり呑みが好きなラッコだけど、『宜しければご一緒しますよ』なんて、紳士のフリをして呟けば、アイヤァ、即、入れ食いやん。
すぐさま食べログ画面で予約して、今日のこの日と相成りました。
予約は六時半。
銀座SIXで隙間時間を潰して十分前にお伺いすると、前のめり感の半端ないP娘がお店の外観を撮影中。
『お待たぁ〜』と右手を挙げるも、二週間前に神楽坂で一献したバッカやないかい、なんてね、アハッ
二人並んで仲良く暖簾をくぐると、すでに仕事仲間と思しき二人連れの男子が歓談中。
ラッコ達は村上氏の正面に座り、さてさて、それでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
七時を過ぎたあたりで、二人連れの男子がご到着。ほぼ同じ時間に、インバウンドと思しき三人連れが個室に陣取り、総勢九名を相手に村上氏が七面六臂の大活躍。
と言っても、焦る雰囲気は皆無。
それまでに居たカウンター客にも、ロスのない接遇。
フムフムフム、やはり、かの″なか田″直系に鍛えられた修練の成果か遺憾無く、自然に嫌味なく発揮されておりました。
お鮨屋さんは、やはりこうで無くっちゃ!
差別化を言い訳にした半端な会席の一皿は要らん!
無益な輸入高級食材なぞ、ナンセンス!
正統。
この一言に尽きますね。
このまま変わらずに居てほしいなぁ、アハッ\(//∇//)\
<コース内容>
⚫︎蛸:桜煮
⚫︎もずく酢
⚫︎眞子鰈
⚫︎帆立:磯辺焼き
⚫︎天端:三つ葉和え
⚫︎車海老フライ:海老味噌
<握り>
⚫︎金目鯛:昆布〆
⚫︎白イカ
⚫︎石垣貝
⚫︎漬け
⚫︎中トロ
⚫︎小肌
⚫︎車海老:黄身酢朧
⚫︎ムラサキウニ
⚫︎馬糞ウニ
⚫︎北寄貝
⚫︎穴子
⚫︎玉子
⚫︎お椀
----- 追加 -----
⚫︎イカゲソ
⚫︎穴胡巻
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:本醸造、シャーベット、四杯
村上氏の実直
火曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜は人形町の天ぷら屋さんでまったりポンの予定が、まさかのコロナ休業。
どうしよっかなぁ〜?
大人しく巣に帰れってことかなぁ〜?
いや、待て待て待て。
お連れさまのご意向もお伺いせんとそりゃアカン。
聞けば『そいじゃあ、お鮨が良いのぉ〜。ええっとなんて言ったっけ、去年の夏にお伺いしてすんごく印象の良いお店があったのよん』と、こちらの奈可久さんまで逆指名。
言いなりのラッコが直ぐに電話すると『空いておりますぅ〜』と村上氏の明るいお声。
ラッキーやわぁ。
まさか空いているとは思ってもみなかった・・・
ということで、六時半にお店の前で待ち合わせ。
中に入ると、すでに五時からいらしていたお客さんがちょうどお帰りになったところ。程なくご常連と思しきおひとり様がいらっしゃり、カウンター三席の宴となりました。
さてさてそれでは本題です。
いただいたお皿は以下の通り。ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
なか田の系譜に連なる江戸前の名店は、やはりうんまい。とんでもなく口に合う。
決して出過ぎず、職人としての分をわきまえた所作に、なんとも言えぬ安心を覚えます。
誠実、篤実、実直。
村上氏のその姿勢に触れるにつけ、またお伺いしようと誓うラッコでした。
<つまみ>
●北寄貝:柱、紐
●甘海老:昆布〆、ウニ醤油
●子持ち槍烏賊
●海老味噌
●生姜:味噌漬け
●牛蒡:
●赤ムツ:塩焼き、九条ネギ
<握り>
●墨烏賊
●鮃
●桜鱒:青森、生姜醤油漬け
●赤身:那智勝浦
●中トロ:血合い横
●中トロ:シモ振りそば
●大トロ
●北寄貝
●車海老:黄身酢朧
●赤身:漬け
●赤貝
●ムラサキウニ
●煮蛤
●穴子
●玉子
●お味噌汁:アオサ
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:シャーベット酒、五杯
村上氏の赤誠
水曜日の夜です。
銀座七丁目です。
博多のフォロワー様と二人でお伺いしました。
三年弱前に博多駅でお茶をご一緒し、その後、何度かラッコの福岡訪問時に夜呑みを計画したものの、なかなか都合がミート出来なかったニャンコ顔女史。
それが昨年の暮れ、都内に引っ越しされたとお聞きし、早速LINEで都合を合わせ、今日のこの日とあいなりました。
三年の月日は長い。
分っかるかなぁ〜?
ラッコは激しく劣化しているし、髪の毛なんてもはやオバQの3本にも劣る始末だもんね、グフッ。
待ち合わせ十分前にソニー通りに入る角を曲がると、745ビルの前に佇むネコ影を発見。
ゆっくりと近づくとこちらを振り向き『ラッコさ〜ん、アハッ』と、夜の蝶々も振り返る透き通った声でご挨拶。
すかさずラッコも『ポテにゃ〜ん』と、羞恥心のカケラもない還暦テノールで返します。
ちょっと恥ずかしいけど、まっ、良いや。
だって気の合う方との再会は、実に楽しいんだもんね。
さてさてそれでは本題です。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
手指をシュコシュコ、ザギンナンバーワンの誉高き美人女将の検温も終わり、カウンターに着席。四人連れのお席とラッコ達の二席に分かれておりました。
六本木の鈴木親方の近況をお伺いし、ひとまずホッと胸を撫で下ろすラッコ。
それにしても静謐とはこのことか。
四人連れのご家族は七時過ぎにおいでになりましたが、やはり静かに会話を楽しまれ、場の空気を乱しません。きっと常連さまなのでしょう。
品の良い客筋が、なか田の系譜を引く奈可久の持ち味。
回転性でも無いので、じっくりと腰を落ち着け、ウィットに富んだ会話を楽しみ、旨い酒と気の利いたツマミと典型的な白シャリの握りで舌と胃を満たす。
まさに口福とはこのことか?
今夜の出色は、大トロ剥がしの辛味大根添え。
これは贅沢な逸品でした。
希少品の車海老味噌にハシリのノレソレにも感謝。
ご一緒したニャンコ顔女子はいたく鮟肝がお気に入り。
良かった良かった。
明るい笑顔を見ることが叶った幸せに乾杯。
<つまみ>
●水菜:お浸し
●煮烏賊
●大トロ:剥がし、辛味大根
●帆立:磯辺
●鮟肝
●ノレソレ
●泥障烏賊:フライ
●車海老味噌
●墨烏賊:ゲソ
<握り>
●甘海老:昆布〆
●鰆
●赤貝
●中トロ:血合い岸
●白海老:昆布〆
●馬糞ウニ
●墨烏賊
●赤身
●寒鰤:お腹
●小柱
●車海老:黄身酢朧
●小肌
●穴子
●玉子
<お酒>
・エビスビール:小瓶
・白鷹:シャーベット、五杯
村上氏の廉直
土曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜はこちら、銀座の"奈可久"さん。
六本木の鈴木氏のもとから独立され、ちょうど四年目の師走となりました。
数か月前のタイ中華でご一緒した方が是非一度お伺いしたいとのこと、不束者のラッコですが喜んで道案内を申し出ます。
暖簾をくぐったのは六時ちょっと前。
立派な胡蝶蘭が一鉢、ラッコ達を迎えます。
カウンターの長手方向に四席がセットアップ。後ほど電話があり、当日お伺いされたご常連様二名の合計六名の席となりました。
こちらは別に回転制でもなく、ましてや一斉スタートでもなく、昭和では当たり前だった鮨屋の風情を真摯に尊重されております。どちらも一長一短は有るものの、お客目線で言えば自由度の高い点はポイント高し。
この夜もご一緒した女子がラッコと同じくらい食べて呑めるかたなので、気が付けば三時間半の長っ尻。最初に入って最後に帰る欲張りな二人ですが、まあっ、追加のアテも所望したし、白鷹のシャーベット酒が美味しすぎてついつい長居をしてしまいました。
お会計を済ませ、通りに出た二人。
まだまだ呑めそうなので、シングルモルトでも愛でに、ふたり銀七を漂うことに決めました。
さてさてそれでは本題です。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
控え目な村上氏の醸すこの空気感が好き。
通い続けたい名店です。
ネタもピンピン。
奈可久ブランドは今も豊洲で深く静かに愛されているのでしょう。仁義に熱い河岸の男たちですからね、この時期に本ミルを仕込めるなんて、その太い絆があってこそ。
<つまみ>
何と言っても今夜は屋久島の縞鯵の揚げびたし。溢れる吐息に昂ぶる鼻息、おまけに加齢臭漂う溜息の連続です。
●真蛸:桜煮
●新若布:鳴門
●香箱とイクラの混ぜご飯
●本ミルの貝柱と紐の炙り
●鮟肝
●縞鯵:揚げびたし、屋久島
<口直し>
●べったら漬け
<握り>
●甘海老:昆布〆
●縞鯵:屋久島
●中トロ:蛇裏
●墨烏賊
●本ミル:愛知
●馬糞ウニ:浜中
●漬け:蛇裏
●金目鯛:昆布〆
●車海老:黄身酢朧
●小肌
●穴子
●お味噌汁:生海苔
●玉子
<追加:つまみ>
●甘海老の昆布〆:卵黄ウニソース
●墨烏賊:ゲソ
●梅酢の胡瓜巻き
<デザート>
●オレンジ:マドンナ
<お酒>
・エビス:小瓶
・白鷹:シャーベット酒、四杯
村上氏の覚悟
金曜日の夜です。
銀座七丁目です。
ここ三か月というもの、重く深く、気にかかっていたことがありました。
それは六本木の”奈可久”の鈴木親方のこと。
お盆明けに体調を崩されたと知り、ショートメールを入れるも返信は無く、六本木を散策するたびに地下に降りる階段を覗いておりました。
『そろそろ再開しようかと思って掃除しているんですよぉ~』
そんな明るいお声が聞けるかなぁ、と淡い期待をいだくものの、灯りは消え、扉は施錠されたまま。
今度ばかりは長そうだなぁ、とお弟子さんの村上氏が暖簾を下げるこちら、”銀座 鮨 奈可久”さんにお伺いしました。
村上氏の正面に座るや否や、ラッコの意図を察したのでしょう、問わず語りに呟かれます。
『女将さんから言われておりました。「六本木のご常連の方がお見えになられた際はお伝えしてね。親方と話し合い、もう無理だよね、ということでお店をたたむこととしました。これまでのご厚情に感謝申し上げます、有難うございました」と・・・』
涙腺が弾けます。
ご厚情に感謝なんて、それはむしろ親方と女将さんから沢山いただいたじゃないですか。
粋で鯔背でカッコ良い下町男の気風。
世話好きな下町娘そのもののおキャンな女将さん。
数年前に初めて訪れ、それから毎月必ずお伺いしていたおりました。
今だから書けますが、いくら食べて呑んでも諭吉二枚のお会計。年末には『xxxさん。広島に帰省されないんなら御節、ひとつ持っていきなよ』なんて、ひとり暮らしのラッコを気遣う無償の愛。
『八月になったらハシリの松茸でいつもの土瓶蒸しを仕上げますねぇ~』
前月の七月には元気そうに仰っていたのに、ああっ、こればっかりは詮無いとは分かっていても、再び親方と女将さんの情に触れたい。そのお二人が醸すお江戸の空気を思いっきり吸い込みたい!
あっ、でもその内、こちらの銀座や材木町、船橋の”おかめ”で偶然お会いできたりして。
偶然は必然。
確信したラッコは、再会を求めてしばらくこちらに通うことに決めました。
さてさてそれでは本題です。
六本木の話が長くなり恐縮でした。
でもこちらの”銀座 鮨 奈可久”さんを語るうえで六本木の本家は外せません。ご容赦ください。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
”なか田”のDNAを引き継ぐ”奈可久”の暖簾。
銀座の村上氏、材木町の木戸氏、新潟の星野氏。
鈴木親方の”奈可久”の暖簾はかの三氏に引き継がれ、きっと末永く永遠に継承されることを祈ります。
<つまみ>
十六年だったかな、鈴木親方の右腕として暖簾を支えられた村上氏。煮物の味付けこそ”奈可久”の味そのもの。まさに口福。ホントに口に合います。
更にその当時からフライの技量も抜群でした。
『新しいことはみな、亀(ひさし)がやってくれるんでさぁ~』
『なんだかとっても細かいパン粉を使うんですよぉ~』
鈴木親方と女将さんの嬉しそうな呟きが思い出されます。
●若布:鳴門
●蛸:桜煮
●皮剥ぎ:真昆布〆、肝醤油
●青柳:炙り、一味
●黒鮑:山口、肝ソース添え
●鰯:フライ、酢橘
●墨烏賊:ゲソ
●車海老味噌
<握り>
典型的な白シャリ。
これぞ江戸前。美しい、美しすぎる。
●白海老:真昆布〆
●墨烏賊
●細魚:酢〆、竹岡、芝海老朧
●小柱:大星
●鰆:ハラカミ
●中トロ
●中トロ:霜降り
●赤身:漬け
●大トロ
●小肌:熊本
●馬糞ウニ:浜中
●新イクラ
●お味噌汁:ナメコ
●車海老:黄身酢朧
●穴子:ツマミ
●玉子
●干瓢巻き:追加
<箸休め>
・べったら漬け
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:シャーベット×五杯
村上氏の盤石
土曜日の夜です。
今日は新装あいなった西洋美術館でまったりポン。
夜は人形町に移動して馴染みの天ぷらをパクつく予定が、アイヤァ・・・
前日の午後、キーボードをパチパチ叩いていると、左胸ポケットに仕舞ったスマホがブルブルブル。
アッ、アカン。
そこはビーチクやねん、アハッヾ(≧▽≦)ノ
それはともかく、フムゥ〜?と耳にあてると、天ぷら屋さんの親方の申し訳なさそな声が届きます。
聞けばお子様がコロナに襲われ、親方自身も濃厚接触者に認定。臨時休業を指示する保健所の判断は絶対なので、数日間ほどは閉店に。
こればっかりは仕方有りません。
今は親方に症状がなくとも油断は禁物。
予約は数ヶ月後にスライドするとして、さあってと、どないすっかな?
ご一緒する予定の元峰不二子嬢にその旨を伝え、代わりのお店を急ぎ探します。
しばし静かに考え、思い浮かんだのがこちらの”銀座 鮨 奈可久”さん。およそ半年ぶりとなる銀座七丁目の路面店。
五時半にお店の前で待ち合わせ、お会計を済ませたのが十時過ぎ。後からいらした二組のカップルのお帰りを横目で見ながら、あっという間の五時間弱。長っ尻でごめんなさい。でも、ラッコとおんなじくらい呑めて、気の合う女子との会話は実に楽しい至福の時間。
さてさてそれでは本題です。
いただいたものは以下の通り。ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
銀座七丁目の路面に暖簾分けされて四年目の夏。
六本木時代からのご常連様も足繁く通われているようで、この厳しい環境の中でもまさに盤石の立ち位置。
それも開店当初からサポートされている女将さん(ご夫婦ではありません)の魅力が一役買っていることは間違いなし。
そのシットリした接遇と着物と割烹着の落ち着いた着こなしが完璧。
大人の街、銀座の似合う女将さんです。
<つまみ>
●岩モズク:能登
●本ミル貝:柱と内臓の炙り
●真蛸:桜煮
●ボタン海老:昆布〆、利尻の馬糞ウニ乗せ
●鯒:富津
●メガイ:蒸し、山口
●毛蟹:春巻き、噴火湾、スプラウト、大葉
<握り>
●白海老:昆布〆
●白イカ:長崎、利尻馬糞ウニ
●漬け:ボストン、湯霜
●中トロ:ボストン、樋長
●大トロ:ボストン、樋長
●本ミル貝:愛知
●真鯛:昆布〆
●新子:舞阪
●馬糞ウニ:利尻
●中トロ:塩釜
●車海老:黄身酢朧
●煮蛤:鹿島灘
●穴子:対馬
●胡瓜の裏巻き:梅酢
●玉子
●お碗:カキ玉
-----追加-----
●干瓢巻き
●胡瓜巻き
●白イカのゲソ:炙り、つまみ
●白エビ:昆布〆、つまみ
<お酒>
・エビス:小瓶
・白鷹:シャーベット酒、五杯
・白鷹:常温、一杯
日本酒は五合弱
村上氏の誠実
金曜日の夜です。
銀座七丁目のソニー通りです。
745ビルの路面に静かに揺れる臙脂色の暖簾。
銀座 奈可久さんに二か月ぶりにお伺いしました。
六時ちょっと前に暖簾をくぐります。
マンボウが発出されましたから、夜は九時まで。呑み過ぎない、ちょうど良い時間でしょうか。
女将に手首で検温され、思わず動悸の高まるザビエル禿げのオヤジ。
いやぁ、いつお見かけしてもこちらの女将さん、お美しい。お美しすぎる、アハッ。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
この先人の喩えが、ストンと腑に落ちます。
四年前でしょうか、村上氏が独立される際、その準備を修行先の六本木の奈可久さんで進められておりました。
表を差配していただく女性を何人か面談された際、親方の鈴木氏いわく『ひさしぃ~(村上氏のお名前です)、もう決めちゃいなよ。さっきのお嬢さんで間違いねえよ。銀座の雰囲気にピッタリだよぉ~』
その後、ラッコも六本木のお店で私服姿の女将さんにお会いしましたが、しっとりとした落ち着き、
柔和な微笑みに、亀(ひさし)さん、良い人が見つかって良かったなぁ~、なんて、勝手にドキドキしておりました。
それからはや四年。
銀七の路面店に欠かせない、艶やかで、密やかで、可憐な華。
ああっ、また、お伺いしちゃお。
さてさて、それでは今夜の内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
六時過ぎにラッコの先輩ぐらいのお歳のオヤジさんが、恐らくご子息と二人でいらっしゃいました。
静かに男同士の会話を楽しまれております。
奈可久さんでいつも感じるのですが、やはり”なか田”ブランドなのでしょう、客筋が旧き良き銀座そのもの。粋でカッコ良い御仁が多く揃われます。
あっ、ラッコを除いてですよヾ(≧▽≦)ノ
他にお二方のご予約が入っていたようですが、残念ながらキャンセル。それぞれ七時、八時のご予約でしたので、マンボウの九時制限では忍びない、ということのようです。
十把一からげに制限せざるを得ない事情は理解できますが、こちらのような雰囲気のお店では、あまり影響ないんだろうになぁ~、なんて考えこんでしまいます。
それにしても落ち着く。
独り静かに、贅沢なゆとりに漂います。
数少ない正統派の鮨屋。
暫く通い続けます。
<つまみ>
●のれそれ
●大和芋:摺流し
●皮剥:肝添え
●大トロ:剥がし、辛味大根添え、塩竈
●子持ち槍烏賊:煮物、和芥子、黄柚子
●太刀魚:炙り、おろし土佐酢、芽ネギ添え
●天然帆立:磯辺、大葉、和芥子、オカカ
<握り>
●剣先烏賊:塩、酢橘
●牡丹海老:昆布〆
●赤貝:酢洗い、宇部
●赤身:天端、塩竈
●中トロ:血合い岸、塩竃
●大トロ:蛇腹、塩竃
●大トロ:霜降り、塩竃
●小肌:天草
●馬糞ウニ:朧昆布〆
●車海老:黄身酢朧
●〆鯖:醤油漬け生姜乗せ
●平貝:海苔挟み、愛知
●穴子:塩、対馬
●穴子:ツメ、対馬
●玉子
●お味噌汁:ナメコ
●デザート:あまりん、秩父
追加
●干瓢巻き:大森浜富、千葉
●大トロ:剥がし、塩竃
●穴子:付け焼き
<お酒>
●エビスビール:小瓶
●白鷹:シャーベット、本醸造、二杯、西宮
●白鷹:常温、本醸造、西宮
お酒は四合弱
村上氏の風格
土曜日の夕暮れです。
来月で丸三年目を迎えるこちら、銀座 奈可久さんにお伺いしました。
緊急事態宣言が明けたとは言え、まだまだ夜の銀座は静かで寂しい。親方の村上氏、お元気にされているのかなぁ、と思い、二年ぶりでしょうか、食べログで予約し、暖簾をくぐります。
開店当初から村上氏を支える割烹着姿のお綺麗な女子が『お待ちしておりましたぁ』とにこやかに微笑みます。
銀座の似合う素敵な方なんですよね。
接遇の品の良さ、立ち姿の可憐さ、物腰の柔らかさ、それら身に纏われた全ての素養が、銀座の鮨屋の中でもひとつ抜きん出た上質な空間を醸します。
奥から村上氏が顔を出されます。
『xxxさん、お元気そうで何よりです』
『いやぁ、村上さんこそ』
旧交をあたためるかのよう。とても二年のブランクが有ったとは思えません。
檜のカウンターにはラッコのひと席のみのご準備。
う〜ん。土曜日だし、まだまだ客足は厳しいのかなぁ、と思いきや、個室から話し声が聞こえてきました。
ああっ、良かった、良かった。
ちゃんとビジネス客がいてついているや。
銀座の路面に暖簾を掲げてあと数日で三年。
その三年内に八割が入れ替わると言われる銀座の街。コロナの逆風をものともせず、奈可久の暖簾を守られてきた村上氏。
心なしか、男っぷりも三割り増し。銀七の路面店を仕切る親方の風格が、嫌味なく自然に発露します。
六本木の奈可久時代から、大酒呑みのラッコを知る村上氏。
きっと事前の準備を抜かりなく進めていただいていたのでしょう、めくるめく逸品のツマミに静かに舌鼓を打ちつつ、ああっ、やっぱりオレはこの″なか田“の系譜につながる王道の江戸前の味が好きなんだなぁ、と再認識。
気がつけば四時間弱の長っ尻。
ふうっ、これが鮨屋だ!
いただいたもの以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像とともにお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<つまみ>
●香箱蟹
●牡丹海老:昆布締め
●皮剥
●赤ムツ酒蒸し:千葉
●車海老:フリット
●鮟肝:余市
●蝦蛄:小樽
●水菜:お浸し
●北寄貝の紐:炙り
<握り>
●真鯛:愛媛
●縞鯵:昆布〆、1.8kg、天然、神津島
●小柱:富津
●北寄貝
●赤身:戸井、天端
●中トロ:戸井
●大トロ:腹カミ、戸井
●小肌:佐賀
●白エビ:昆布締め
●漬け:戸井
●穴子:対馬
●玉子
●ナメコ汁:天然
●追加:小柱のつまみ
<お酒>
●エビス:小瓶
●白鷹:シャーベット、一杯
●白鷹:常温、四杯
お酒は計四合くらい
村上氏の至誠
水曜日の夜です。
銀座です。
今夜はソロ活動の日。
静かに考えごとに耽る場所を探します。
初めてのお店に飛び込んでみようかなぁ、なんて意気込みますが、朝からのシトシト雨対策で、チノパンにハーフのゴム長靴という出で立ち。
お店に入ったらスーツにネクタイ姿のリーマンだらけで、一人浮いちゃうのも寂しすぎるかも。小心者のラッコは、結局、勝手知ったる馴染みのお店に向かいます。
開店直後の五時に到着。暖簾を潜ります。
今夜は七時以降に予約が集中しているようで、ひとしきり静かな時間を過ごします。
控え目な所作と誠実な仕込みが持ち味のこちら、心の底から寛ぎます。
『この後は三笠会館のグラッパで締めですね』と村上氏。
うっ、バレてる。
週の中日なので早めに切り上げ、ネオンの灯りが煌めく濡れた路面を愛でながら、五丁目まで歩きます。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
<おつまみ>
●蓴菜:
自家製三杯酢との相性が抜群。夏の体調管理は酢にお任せあれ
●煮蛤:
定評のある煮物。軽く歯をあてただけで、蛤の地味と煮物の滋味が舌の上に迸ります。柚子の香りもたまりません
●戻り鰹:
銚子沖だったでしょうか、脂のりはまだまだ薄く、例えると体脂肪率低めのスポーツマン鰹、といったところ
●馬糞ウニ:
小川の厚岸産。白鷹と山葵と煮切り醤油で口内調味すると、なんだか古漬けのような熟成香に化学変化。ウンマイ
●白海老昆布〆:
こちらは海塩を軽く振りかけ、酢橘を絞って山葵とともにいただきます。繊細さが持ち味なので、煮切りは不要かな
●喉黒の炙り:
太刀魚が終わり江戸前の喉黒にバトンタッチ。かなり肉厚です。パリパリの皮目がウンマイ。角の取れた煮切りを垂らした大根おろしとの相性も抜群です。
●糠漬けミニ胡瓜のタタキと梅干しオカカ:
箸休めです。お酒が進みます
●煮帆立:
季節限定の陸奥湾の天然物。低音調理で中までシットリとした仕上がり。柚子の香りを纏わせ、和芥子でいただきます
<握り>
なか田の流儀を忠実に継承されたこちらの白シャリが、殊の外、口に合います。
●白イカ:
鹿の子状に包丁目を入れます。この丁寧さ、繊細さは是非写真でお確かめ下さい。手抜き無しの誠実な対応です。塩と酢橘でいただきます
●新イカ:
江戸前です。先週までは一枚付け、今週からは半身付けとのこと。赤ちゃんの頬っぺたのようなつるつるの食感。ゲソはツマミでいただきます
●新子:
浜名湖そばの舞阪産を二枚付けでいただきます。やはりこのくらいのサイズの方が、塩や酢に負けることなく、小肌特有の青魚の旨味を楽しめると思います
●小肌:
天草産。弱めの〆加減が口に合います。隣の女性はお代わりされておりました
●北寄貝:
内側のモフモフ内臓を見せるのがこちらの流儀。鮮度に自信が無ければ出来ませんよね
●鰯:
大阪湾産。塩〆して酢洗い、梅干しをトッピング。鮪が追いかけるのも分かるくらいの美味しさ
●新イクラ:
はしり。皮がまったく歯にあたりません。江戸前の手漉き海苔で軍艦仕立てに
●馬糞ウニ:
つまみでいただいたのと同様、小川の釧路産。やはりウニは海苔と組み合わせたいですね。仲の良い夫婦のごとき味わいに深いため息が漏れてしまいます
●赤身漬け:
切り身を漬ける作法から柵漬けに変更。なか田の流儀は抑えつつ、新たな工夫にも余念がありません。薬味は和芥子
●中トロ:
那智勝浦産。血合い岸の良いところ。厚切りです。赤身から中トロにいたるグラデーションが美しい
●車海老:
奈可久オリジナルの黄身酢仕立て。六本木よりは大き目のサイズ。男性には尻尾付き。女子には尻尾無しの半割りで供します
●穴子:
対馬産。舌の上で淡雪のように溶けてしまいました
●玉子:
芝海老入りのデザート
●細巻き:小肌ガリ
今日は赤貝の良いのがなかったとのことで、小肌とガリを細巻きに。口の中が酢で洗い流され、〆には最適かも
<お酒>
●プレモル:小瓶
●白鷹:シャーベット 四杯、約四合弱
村上氏の謙遜
火曜日の夜です。
少々お願いしたいことがあり、銀座までやってまいりました。およそ二ヶ月ぶりの訪問。
お店のご都合もありますから、余り長々と電話でお話しするのは考え物。ついでに久しぶりの村上氏の鮨でも愉しむかと、霧雨の漂うなか、直接お伺いすることといたしました。
といっても大した要件ではなく、週末のオフ会でお店に持ち込むご飯ものの相談。
焼肉屋さんなのですが、なんでも持ち込み自由ということで頭を悩めます。
ある方はトリュフ塩、別の方は本山葵などなど...
都合が合えば、何か家で魚介ものを仕込んでその場で焼いても良かったのですが、あいにく当日の土曜日は年に数回設定されている出勤日。万が一、梅雨明けの暑さで折角の仕込み材料が悪くなっても申し訳ないので、しばらく頭を悩ませます。
ふっ、とアイデアが天から舞い降ります。
焼肉と酢飯...
合うかも!
先日のSATOブリアンさんで、ウニの乗っかったブリ飯にインスパイされたのかもしれません。
でも、数時間後にいただいても美味しさが堪能できるとすれば、そうだ、太巻き。そして海苔巻き。
酔っぱらう前にその本来の目的をお伝えするべく、『あのぉ~...』と一気呵成にご説明します。
『承知しました。六名様が軽くつまめる程度の量で見繕いましょう』と村上氏の笑顔。
『それでは五時過ぎにピックアップしますので、よろしくお願いします。さぁっ、そいじゃあ、食べちゃお。呑んじゃお!』とラッコ。
そして後ろで控え目に微笑まれる、中谷美紀似のスタッフさん。
前に出過ぎることなく、常に控え目な村上氏。
表でいつも静かで美しい笑みを注がれる女史。
静かで清涼な空気。
きっとこの清潔感が好きで、再訪を続けるんだろうなぁ、と再認識します。
七時前まではラッコ一人でカウンターを独占しますが、その後、お一人様の男子がご到着。
九時前にお暇しますが、三連休明けの火曜日ということもあり、満席とはなりません。
日本一の鮨激戦区の銀座、それも路面店ですからね、今はまだその名声を静かに育む時間。
ラッコはその経過をシカと見つづけたいと思います。
いただいたものは以下の通り。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
●蓴菜:秋田
●煮帆立:三陸
●若布:鳴門
●牡丹海老:利尻昆布〆
●馬糞ウニ:礼文島
●青柳
●梅雨鰯:細巻き
●太刀魚:竹岡
●車海老:共和え
<握り>
●剣先イカ
●真子鰈:金沢八景
●北寄貝
●新子:四枚付け、舞阪
●車海老:黄味酢漬け
●馬糞ウニ:礼文
●鯵:出水
●赤身:背カミ、勝浦
●中トロ:勝浦
●穴子
●玉子:芝海老
●干瓢巻き
-----------追加----------
●山葵巻き:
義理の父親と函館の鮨屋でいただいた思い出の山葵巻きを所望します。
三十数年前の暮れ、家内の故郷の函館に帰省したのですが、海が荒れてネタが少なく、義父の馴染みの鮨屋の親方が即興で巻いてくれました。
当時の函館では希少品の本山葵をたっぷりと使用し、うれし泪と刺激の涙で朦朧とした記憶を呼び覚まします。
ただ千切りにしただけではえぐみが残り、あまり美味しいものではありません。
こちらでは定石通り、何も言わなくともアルミのボウルで混ぜ合わせ、軽く熱を加えることでそのえぐみを飛ばします。
安曇野産の香気が立ち上がります。柔らかな刺激に味蕾が反応します。うんまい。
●蜆汁
●ネギトロ:
鰯の細巻きに使用されていたネギがあまりにも香り高かったので、中トロとその葱を合わせます。
高知のやっこネギ。ブランド品ですね。その気品ある青臭ささに、ただただ悶絶してしまいました。
<お酒>
・白洲:ハイボール
・白鷹:シャーベット酒×二合
・白鷹:常温×二合
村上氏の風雅
金曜日の夜です。
銀座です。
今夜は二人の銀座。雨は降ってないけど相合傘の二人。
静かなひと時を肩肘張ることなく共に過ごせるのは、やはり、気の合うオヤジに限ります。
黙っていても苦にならない。
親方の所作を並んで見つめるだけで気もそぞろ。無駄な会話はやはり無駄でしか無く、最小限の単語だけで三時間を過ごせる間柄って、まさかの理想の夫婦。いやいや、パートナーかも?
六時に暖簾をくぐります。
銀座の似合う、艶やかで控え目な女性が笑顔でお出迎え。お店の上質で雅やかな空気を演出します。
鞄と上着を預け、村上氏の正面に座ります。
最初の客です。
『開店されて半年が経過しましたが、いかがですか?』とラッコ。
『はい。なんとか粛々と進めております』と、常に控え目な村上氏。
キリッと閉じた口もと。
綺麗に整えられた太めの直毛に漢を感じます。
ドヤ顔やサービス過剰なプッシュ型の親方とは対極の所作。
『xxさん。残念ですが、今夜は銀座の蝶々はいらっしゃいません。』と村上氏。
足もとを見られています。
別に懐具合ではありません。邪まな心を見透かされしまいました。
『やはりねらい目は週中ですよね...』と何を狙っているのか分からないけど、話の流れで肩を落とすラッコ。
小さな空間の中で、お客はひとつの装飾品。
自分のことはさておき、カウンターを囲む方達の醸す空気、パリの街並みのような統一感が好き。
ほどなくご常連様の御夫婦とお一人様がいらっしゃいます。
うん。シャンゼリゼの完成。
檜のカウンターを撫でながら、魚を切りつける手元を見つめます。
ああっ、眞子鰈の柔肌が銀刃に吸い付く、絡みつく。
村上氏の目尻が、一瞬、下がったような気がします。
『江戸前の一本釣りです』
は~ああっ!
やはり週末は銀座の鮨。月金の疲れが吹き飛びます。
そしてご馳走様でした。
いただいたものは以下の通りです。
料理のコメントは写真とともにどうぞ。
<つまみ>
★煮蛤
★鰹
★車海老:棒寿司朧挟み
★真子鰈
★青柳
★蒸し鮑
★本ミル貝の炙り
★鳴門の若芽
★車海老:味噌共和え
★ズワイガニ味噌の茶碗蒸し
<握り>
★泥障烏賊
★ボタン海老:昆布〆
★鳥貝
★鯵
★春子鯛
★馬糞ウニ
★漬け
★小肌
★大トロ
★穴子
★車海老黄味酢漬け
★鱚:昆布〆
★穴胡:手巻き
★干瓢巻き
<お酒>
★プレモル:小瓶
★白鷹:シャーベット酒×約四合
村上氏の篤実
水曜日の夜です。
銀座です。
昨夜はバカボンのパパを装いましたが、今夜は素に戻ります。
というのも、今日は亡き家内の誕生日。
天に召されなければ、xx歳になっていた春。
ふたりの誕生日に加え、婚約、結婚、入籍、そしてイースターにクリスマスと、なにかと記念日をセットしては大切な時間を演出していたイベント好きの家内を想い、ひとり静かに酔いたい夜。
そんな時は奈可久さんで決まり。
ドヤ顔のカメラ目線で撮影に応じる親方たちとは対局の、謙虚で奥ゆかしく控え目な所作。
そして江戸前の基本に忠実な仕事の数々。
繊細と実直が高い頂点で昇華している香気が、知らず識らずのうちに小デブの沈んだ心と疲れた身体をやんわりとほぐし始めます。
はあっ〜、来て良かった。
四合弱の白鷹をきこしめ、三時間の天然マッサージも終了。ほろ酔い気分で日比谷から千代田線に乗り込み、小田急線に乗り入れます。
あいやっ!
まさかの踏切人身事故。
酔いが覚めた。
帰宅してみたら、日付も変わったところ。
良いこともあれば残念なこともある。
万事塞翁が馬。
そしてご馳走様でした。
いただいたものは以下の通りです。
<つまみ>
口に合ったものに☆をつけようとしたら、全部につけてしまいました。意味ないですね、あはっ。
☆蛸の桜煮
☆鮃:内湾の一本釣り
☆鮃の縁側
☆青柳:酢橘と山葵と塩で
☆手綱:細魚と車海老と芝海老の朧
☆漬け:和芥子と山葵
☆太刀魚:塩焼き
☆若芽:鳴門
☆べったら漬け:黄柚子
☆蒸し鮑
☆泥障烏賊の白子
☆鮃の卵
☆細魚の皮焼き
☆蛍烏賊:塩茹での炙り
☆煮蛤:醤油漬けの生姜のせ
☆生クチコの炙り
<握りとお椀>
☆ボタン海老:昆布〆
☆泥障烏賊
☆鳥貝:富津産
☆赤貝:宇部産
☆小肌:船橋産
☆車海老:黄味酢
☆馬糞ウニ:噴火湾産
☆赤身:下田産
☆中トロ:下田産、血合い岸
☆穴子:対馬産
☆赤貝の紐:軍艦
☆干瓢巻
☆玉子:芝海老の擂り身
☆アオサのお味噌汁:鰹出汁
<お酒>
・エビスビール:小瓶
・白鷹:シャーベット、約四合
追記:
ついに初めてクラブ活動の同伴に遭遇してしまいました。先生と呼ばれる二人の紳士と夜の蝶々。
The GINZAの夜は深閑と更けてゆきました、とさ。
村上氏の謙虚
水曜日の夜です。
先週末はプライベートではしゃぎ過ぎ。
今週前半は仕事で騒ぎ過ぎ。
もう気力体力とも続きません。
今朝の東北新幹線車内でもぐっすりポン。山形新幹線の切り離し時間が無ければ、福島で降りるべきところ、仙台まで乗り過ごすところでした。
危ない危ない!
やはり一人でユックリと寛ぐ時間が必要なんですね。
出張も早めに切り上がり、夕方五時には銀座を散策します。
透き通るような空気が良いなぁ!
付かず離れずの距離感だと嬉しいなぁ!
優しい味わいが今は必要だなぁ!
この三条件を満たせるお店をはたと考え、辿り着いたのがこちら。
五時過ぎに入ります。
既に六本木からの旧知のご常連様が、お一人で静かに酒と肴を嗜んでおられます。
正面に席を引かれます。
『昨夜でなくて良かったです・・・』と村上氏。
『夜のお綺麗な方達で賑やかでございましたから』と言葉を繋ぎます。
あいやっ!
それはそれで好きなのに・・・(//∇//)
顔には出さず心で泣く小デブ。
さてさて、開店されてから丸三ヶ月が経過。
村上氏の、前に出過ぎず、黙々と江戸前の仕事をこなされる実直さ、その謙虚さに一点の曇りも有りません。
奈可久の暖簾を愛する多くの紳士淑女に支えられ、今宵の銀座の夜も森閑と更けてゆきました。
あっ、ラッコはただの若輩者の小デブですが・・・
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
●:つまみ、○:握り
●子持ち槍烏賊
●白魚:桜の葉での蒸し物
●鮃の卵
●鮃
●鮃:縁側
●本ミル貝
●本ミル貝:柱と紐の炙り
●甘海老:昆布〆
●太刀魚の炙り
●キタムラサキウニの泥障烏賊巻
●煮蛤のお椀:おろした山芋と鰹出汁
●蕗の薹
○泥障烏賊
○細魚
●ミニ胡瓜の梅叩き
●細魚:皮炙り
○赤貝
○本ミル貝
○車海老:黄酢漬け
○馬糞ウニ
○赤身
○中トロ
○大トロ
○小肌
○穴子
●干瓢:三番瀬の海苔
○赤貝の紐胡瓜巻き
・恵比寿ビール:小瓶
・白鷹:シャーベット酒、五杯、約四合
村上氏の威風
木曜日の夜です。
銀座です。
先月此方にお伺いしたところ、うん、村上氏の色が出て来たなぁ、なんて、六本木との微妙な味の変化を感じ取るラッコ。
この味わいはきっとxxxxさんのお口に合う筈、と、その場でいつも優しく私の我儘を受け入れてくださるフォロワー様にLINE、二席の予約を済ませておりました。
お店の前で待ち合わせ、六時ちょうどに暖簾をくぐります。
すでに六本木時代からのご常連様と思しき四名の方が、おもいおもいのツマミを堪能されております。
間を二席空け、奥に座るラッコと女史。まずはエビスの小瓶で喉を潤します。
村上氏とフォロワー様の視線が交錯します。
予約をした際、『以前六本木にご一緒した女史をお連れしますね・・・』と伝えたところ、どうも数名の方のお顔が脳裏に浮かんだらしく、『え〜っと、どの方でしょうかねぇ〜』なんて緩い会話をしておりましたが、ようやく点と点が繋がったようです。
形の良い瞳を大きく見開き『あっ、どうも、ようこそいらっしゃいましたぁ〜』と破顔一笑する村上氏。
プロローグとしては最高の仕上がり。素敵な時間の予感が漂います。
今夜の味わいは、洗練度合いが更にアップ。
六本木が古くからの江戸前の濃い味とすれば、銀座の此方は、素材の旨味を活かした嫋やかな薄味、されど体幹は太い。
暖簾を分けて下さった鈴木氏からも『ここの(六本木)のスタイルのままでは通用しないよ。やはり銀座だからね。自分の店なんだし、遠慮なく好きなように自分のお鮨を追求しなさい』と、温かいエールをいただいたとのこと。
ユックリとでは有りますが、村上氏の大輪の花が咲き始める予感を感じ取ります。
女史のお口にもジャストミートしたようで、お客が私たち二人となった後半、といってもすでに三時間が経過したところですが、白鷹シャーベット酒の威力もあり、雄叫び(ごめんなさい)と鼻息の飛び交う、なかなか賑やかな夜と相成りました。
また来ちゃお。
楽しみが増えました。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
取り分け舌が喜んだものには星をつけました。
<つまみ>
★鮃の卵の出汁漬け
白魚
★煮蛤
★鮃
★甘海老:昆布〆
★青柳
★子持ち槍烏賊
細魚:炙り
★車海老の共和え
★牡蠣と山芋の茶碗蒸し
<握り>
★鮃:昆布〆
★赤貝
★本ミル貝
★本ミル貝の紐の炙り:つまみです
★細魚:閂、芝海老の朧
★馬糞ウニ
★小肌
★車海老:黄味酢
★漬け
中トロ
★穴子
玉子:芝海老
-----ここから追加----
★赤貝の紐キュウ巻き
★赤貝
★干瓢:つまみ
★鮃:昆布〆
★甘海老:昆布〆
<お酒>
エビスビール:小瓶
白鷹:シャーベット酒、五杯、恐らく四合
村上氏の勢い
土曜日の夜です。
銀座です。
今夜は一月振りに村上氏の鮨をいただきたく、銀座までやってまいりました。
開店されてからおよそ二か月弱。お正月休みもありましたから、実質的には一月半といったところ。
平日は銀座の蝶々たちの社交場として人気のようですが、人通りの少なくなる土曜日の夜はいかがなものでしょうか?
先月にお伺いした際は、他のお客様はいらっしゃらず、三時間ほど、ひとりでゆったりとした時間を過ごしましたが、お店としては微妙なところ。
さてさて今夜は...
六時前に暖簾をくぐります。
既に六本木時代から奈可久ひとすじとお見受けしたご夫妻が、和やかな時間を過ごされておりました。
白木のカウンターを見れば、他に四席のご準備がなされておりましたので、なんだか一安心。
村上氏に拠れば、いまだ試行錯誤の真っ最中、とのこと。
そのお言葉通り、先月から更に洗練された印象を持ちました。六本木の鈴木親方への義理でもなんでもなく、素直に村上氏の奈可久に通おう、と心の中で頷きます。
お隣の素敵なご夫婦に『壁の原画は小倉遊亀のものですよ...』とご教示いただきます。
寡聞にして存じ上げませんでしたが、竹橋や京都の近美にも収蔵されている高名な女流画家なんですね。おそらく村上氏のお名前が亀(ひさし、と読みます)さんなので、そのつながりでしょうか?
柾目も美しい樹齢八十年の檜のカウンター、壁の桜の木組み、小倉遊亀の日本画、黒漆の金箔器などなど、上質な空間に癒されます。
来月は懇意にしているフォロワー様をお誘いし、平日に予約を入れました。
他のお客様からは、クラブ活動前の夜の艶やかな蝶とただの同伴オヤジ、と勘違いされていたりして。
そしてご馳走様でした。
いただいたものは以下の通りです。
順番どおりに記載しました。コメントは写真と共にどうぞ。
<つまみ●と握り〇、格別のものに★印>
●お通し
・蛸の桜煮
・蒸し鮑
・白子ポン酢
・★大トロの粽
***信楽焼の平器が素敵です***
★●鮃:金沢八景一本釣り
★●小柱:富津
★●甘海老:利尻昆布〆、金沢
★●中トロ:背ナカ、三厩延縄、樋長
〇鯖の棒寿司
★●蕗の薹の味噌漬け
★●紅ズワイガニの茶碗蒸し
★●海老味噌シャリ和え:通称チキンライス
★●太刀魚の塩焼き:大阪湾に近い和歌山産
〇春子鯛:薬味は海老朧
★〇本ミル貝:岡山産
★〇細魚の昆布〆:閂、江戸前
〇赤貝:大分産
●蜆汁
〇赤身
〇野沢菜の中巻き
★〇車海老:黄味酢
〇小肌:江戸前
●本ミル貝柱と紐の串焼き
★〇馬糞ウニ:釧路
〇剣先イカ:二枚付け
★〇中トロ:背カミ
★〇穴子:塩、対馬
★〇穴子:ツメ、対馬
●平貝:磯辺
●玉子焼き
★●本ミルの柱と身の炙り
●赤身と大葉の細巻き
●柑橘系のデザート
<お酒>
・エビスビールの小瓶
・白鷹:シャーベット、四杯
・白鷹:常温、一杯
各八匁として合計四合
村上氏の門出
土曜日の夜です。
六本木の鮨 奈可久さんで、十六年ほど親方の鈴木氏を支えてこられた村上氏が、満を持して、銀座七丁目で独立されました。
しかも路面店。貴重です。
空きができても、表には出せません。信用のおける方へのみご紹介される、秘密の物件です。
これも親方の鈴木氏のご縁から。かつての銀座御三家の一つ、老舗の『なか田』から継承された『奈可久』の看板あってこそのこと。
独立にあたり、ご自身のお名前を冠することも出来たのでしょうが、迷うことなく『奈可久』の看板を背負われます。
六本木の親方への尊敬が、言葉の端々から感じ取れます。
師走の一日に開店されてから、今日でほぼ二週間。お店の中はやんわりと檜の香りが漂います。
木曽の材木屋さんに自ら出向かれ、三本ほどのご用意の中から一目で選んだのがこちらのカウンター。
肌理が細かく、触ると艶やかな樹脂を指先が感じ取ります。
『間違いなく、これだ、と感じたのですが、材木屋さんによると一番高価な檜だと。二番目のものの倍額ですからね、でも奮発しちゃいました』とはにかむ親方。
六本木とは明らかに異なる客層の銀座で、器や食材に独自色を出されつつ、奈可久の守るべき仕事は頑なに、忠実に守り続ける村上氏。
回転制でも無く、一斉スタートでももちろん無く、お決まり一本でも有りません。
好きな時間に来て、好きな食べ方で愉しむ、銀座の江戸前の粋な食べ方が可能な流儀。
鮨 奈可久の銀座の地位は万全です。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
コメントは写真とともにどうぞ。
●がおつまみ。○が握りです。
●鮟肝ポン酢
●粽:中トロの炙り
●煮蛤
●鮑の酒蒸し
●香箱蟹
●鮃
●小柱
●鰹のタタキ
●喉黒の炙り
●鰯の海苔巻き
●車海老の頭の味噌
●墨烏賊の下足
●白和え
○細魚の酢締め
○北寄貝
●北寄貝の柱と紐の炙り
○鮃の昆布〆
●汲み上げ湯葉
○小肌
○赤貝
○赤ウニ
○車海老の黄味酢漬け
○赤身の漬け
○鯖の棒鮨:撮影漏れ
○中トロ
○穴子:ツメ
○穴子:塩
○赤貝の紐と胡瓜の細巻き
●きな粉餅
<お酒>
●エビスビール:小瓶
●白鷹:シャーベット、四杯?
●七星剣:純米大吟醸
●蓬莱泉:純米大吟醸、空
●蓬莱泉:純米大吟醸、摩訶
合計六合超え
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店名 |
銀座 鮨 奈可久
|
---|---|
ジャンル | 寿司、海鮮、日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5872-4108 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
銀座駅(銀座線/丸ノ内線/日比谷線)徒歩6分 銀座駅から335m |
営業時間 |
|
予算 |
¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
12席 (カウンター8席、個室4席) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可) |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2018年12月1日 |
電話番号 |
03-5931-1155 |
備考 |
お料理に関するご意見ご要望がございましたらお気軽にお電話にてお問い合わせ下さい。 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
閉じる
金曜日の夜です。
銀座七丁目です。
今夜は2023年最後の鮨納め。自称元峰不二子嬢のリクエストに従い選んだのが、こちらの【銀座 鮨 奈可久】さん。
のんびりまったり、この日一年をゆっくり振り返ろうと、早めの五時半に二人して暖簾をくぐります。
最初の客かと思いきや、カウンターの奥には六本木の奈可久さん以来のご常連と思しき先輩ご夫婦が歓談中。
やはり皆さん、【なか田】の系譜を継ぐ正統派のお鮨が口に合うのかな、アハッ(^◇^)
さてさてそれでは本題です。
いただいたお皿は以下の通り。
基本はコース仕立てですが、我々二人が酒飲みとご存じなので、希少なアテも出していただき、凡そ二時間半の鮨納め、しかと堪能させていただきました。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
来年もお伺い出来ると良いな。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
なんと言っても車海老の頭の味噌。ラッコの小鉢だけで十尾分。お箸の先っちょにちょびっとづつ摘んでは、白鷹のシャーベット酒をチビチビチビ。
おまけにこいつの旨味でお肌もピチピチピチ、グフッ\(//∇//)\
加えて、お鮨屋さんには珍しく、揚げ物が供されるのもこちらの特徴。車海老や帆立、白魚が代表ですが、今夜は北海道の鰯フライ。
極細挽きパン粉の薄衣なので、無駄に多くの油を取ることもなく、後半の握りに至る折り返しのサインとなります。
<つまみ>
⚫︎蛸:桜煮
⚫︎皮剥:昆布〆、肝醤油
⚫︎香箱蟹
⚫︎北寄貝:炙り、庄内浅葱醤油漬け
⚫︎鰯:フライ、北海道、梅肉、酢橘
⚫︎箸休め:べったら漬け、奈良漬
⚫︎車海老味噌
<握り>
⚫︎甘海老:昆布〆
⚫︎赤貝
⚫︎赤貝:紐キュウ
⚫︎真鯛:昆布〆
⚫︎小柱
⚫︎青柳:つまみ
⚫︎墨烏賊
⚫︎漬け:戸井、延縄
⚫︎背トロ:戸井、延縄
⚫︎小肌
⚫︎馬糞ウニ
⚫︎煮蛤
⚫︎穴子
⚫︎干瓢巻き
⚫︎お味噌汁:ナメコ
<お酒>
・恵比寿:小瓶
・白鷹:本醸造、シャーベット、西宮、三杯