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創意工夫に溢れた正統派
ここのところご無沙汰していて、この日はほぼ半年ぶりの訪問。アプローチを握り重視にご変更されたようで、お摘みは三品だけであった。
そのお摘みだが、①お得意のマグロステーキ、②イクラとウニの味噌和え(どちらも少し火を通してから味噌和えにしたとのこと)、そして③新イカのゲソ。お酒がススム。
握りは下記のとおり。
・シンイカ
・マグロ漬け
・マグロトロ
・シマアジ
・ウニ(北九州藍島の赤ウニ)
・ウニ(産地失念)
・イクラ(いつもどおり半熟)
・シンコ
・カツオ
・イシガキダイ
・ヒラメ(軽く火を入れたもの)
・コバシラ
・トキシラズ
・サワラ
・アナゴ塩
・アナゴツメ
・巻物(ネギトロと干瓢)
下記はベース投稿
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
ここのところご無沙汰していて、この日はほぼ半年ぶりの訪問。アプローチを握り重視にご変更されたようで、お摘みは三品だけであった。
そのお摘みだが、①お得意のマグロステーキ、②イクラとウニの味噌和え(どちらも少し火を通してから味噌和えにしたとのこと)、そして③新イカのゲソ。お酒がススム。
握りは下記のとおり。
・シンイカ
・マグロ漬け
・マグロトロ
・シマアジ
・ウニ(北九州藍島の赤ウニ)
・ウニ(産地失念)
・イクラ(いつもどおり半熟)
・シンコ
・カツオ
・イシガキダイ
・ヒラメ(軽く火を入れたもの)
・コバシラ
・トキシラズ
・サワラ
・アナゴ塩
・アナゴツメ
・巻物(ネギトロと干瓢)
下記はベース投稿
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
2023年最初の訪問は3月。1名で訪問した。
いつも通りおつまみから。
◯茶碗蒸し(フグの白子を焼いたものが上に、中には甘鯛)
◯お造り1(ヤリイカ、東京湾のタコ、羅臼のバフンウニ)
◯お造り2(兵庫のホタルイカ、数の子、どちらも味噌漬け)
◯アンキモ
◯前述のヤリイカのゲソとエンペラーの塩焼き
◯イワシの海苔巻き
握りは以下の通り。
◯アカガイ 大阪岸和田
◯マグロ赤身
◯マグロ中トロ
◯サヨリの昆布締め。大葉を使って。香りがいい。
◯アジ。鹿児島から。軽く酢締めしたもの
◯タイはお塩で。小田原から。
◯味噌汁、鰯節や鯖節を使っているとか。
◯ウニ
◯ミルガイ
◯ハマグリ
◯コハダ
◯金目鯛。勝浦から。
◯サバ。〆具合がとても好み。
◯アナゴ(塩)
◯アナゴ(ツメ)
◯巻物(トロたく、ヒモキュウ)
◯タマゴ
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+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
2022年最後の訪問は12月中旬。1名で訪問した。
いつも通りおつまみから。エゾアワビでスタートし、イクラの味噌漬け、カキの塩焼き、アンキモ、メヒカリの一夜干し、鰻の海苔巻き、サワラの炙り、そしてマグロステーキまで、なかなか充実したラインナップ。鰻の海苔巻きは茗荷なども使われていてサッパリと美味。
握りは以下の通り。
◯マグロ赤身
◯マグロ中トロ
◯アオリイカ
◯サヨリ、大葉を挟んで
◯シマアジ
◯コハダ、やはり大葉を薬味に使って
途中で魚の出汁の効いたお味噌汁(具材は海苔と浅葱というシンプルさ)を挟んで・・・
◯ムラサキウニ2種類(はだて、橘)
◯ミルガイ
◯イクラ、半熟、塩漬け
◯コバシラ
◯サバ
◯煮ハマグリ
◯アナゴ、塩
◯アナゴ、ツメ、木の芽を挟んで
◯タマゴ
◯巻物(かんぴょう)
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こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
平日の午後8時15分、この日の二回転目に入れていただいた。最近は人気も上昇、徐々に予約が取りにくくなってきたのを感じる。
まずはいきなりアワビから。三浦半島の鴨居(かな?)の黒鮑、500グラムアップとおっしゃっていた。肉質しっかり、そして柔らかい仕上がり。いきなりお見事。
その次が面白かった。東京湾のタコと石影貝だったのだが、タコにほんのちょっと燻製のニュアンス。茹でてから1日ほど干すことによって出てくる要素のようで。
北海道・余市のアンキモ、醤油で少しだけ甘く炊いたもの。
こちらのスペシャリテ、メヒカリの一夜干しは相変わらずの美味しさ。なんと言ってもお酒がススム逸品。
イクラは食べ比べ。どちらも醤油や塩などの調味料を使って茹でつつ半熟状態にしてから味噌に漬ける。一つ目は北海道・標津のイクラ、半日ほど(だったかな?)軽く味噌漬けにしたもの。ほんの軽く味噌を感じる程度。もう一つは丸一日浸けたもの。半日の差ではあるけれど、たったそれだけで随分と雰囲気が異なる。
三重県のサワラ、塩たたき、香り付けに木の芽。とても香ばしい。
おつまみのラストはイワシの海苔巻き、大葉と茗荷、梅肉など。
ここから握り。頂いたのは以下の通り。
◯シンイカ(とそのゲソ)
◯コハダ(シンコの2枚つけともいえるかも)
◯千葉・竹岡のタイの昆布〆(適度に脂が乗ってて良い塩梅)
◯アジ
◯藍島のアカウニ
◯ミルガイ。食感と甘みがとても良い。
◯イクラ
◯マグロ(中トロと赤身ヅケ)
◯イシカゲガイ
◯新商品の親子握り・・・シャケとイクラの味噌漬け(上述の長く漬けた方のもの)。シャケは酢で〆て軽く炙ったもの。思いのほか好評だとおっしゃる一品、実際、素直に美味しい。
◯コバシラ。蒼い香りが良い。
◯もう一つウニ、北海道だったかな?のものを軍艦で。
◯カスゴダイ
◯アナゴ(塩とツメ)
◯巻き物(干瓢とネギトロ)。ちなみにネギトロのネギは万能ネギのような細いものを使ってらっしゃった。
飲み物はビール、日本酒は「洌」の純米大吟醸、黒龍の「秋あがり
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+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
平日の午後6時に訪問。他にお客さんは2名1組(日本料理人の方と寿司職人の方)であった。都合が合わずになかなか訪問することができず、なんと今年初の訪問であったが、トリガイ好きの自分のためにトリガイをたくさん仕入れてくださっていた。
まずはビール小瓶を頂き、下記の通り酒肴8品。
◯キンメダイの土佐酢ジュレ掛け
◯千葉県白浜(と言っていた気がする)のトコブシ。トコブシとしてはちょっと大粒。
◯アワビ(宮城県七ヶ浜)
◯ウニ食べ比べ(函館のムラサキウニ、余市のバフンウニ、萩の赤ウニ)、イカの醤油漬けと海苔3枚が付属するので、イカとウニを混ぜて食べたり、ウニを海苔の上に乗っけて食べたりなど、ウニを存分に楽しむことができる。
◯メヒカリ一夜干しの焼き物
◯剥きたてトリガイをそのまま生で
◯トリガイのしゃぶしゃぶ(肝も一緒に)
◯トリガイの炙り。普段トリガイの炙りはやらないと仰るのにワガママを言ってやっていただいた。即席で作られた木の芽味噌を挟んで。
そしてここから握りへ。怒涛の17貫!
◯トリガイ
◯スズキ
◯アカガイ
◯キス昆布締め(紫蘇)
◯あら汁(金目鯛とスズキのあら)
◯ミルガイ(塩と酢橘で。食感も香りも共に良かった)
◯カツオ
◯キンメダイ(軽く昆布締め。適度な甘味が心地よい)
◯頭肉(ずにく)。とてもトロリとした感じで美味
◯アジ。皮を残して、梅肉と紫蘇。
◯トキシラズ
◯赤ウニ
◯バフンウニとムラサキウニのミックス
◯対馬のノドグロ(軽く炙ったもの)
◯アナゴ(塩)
◯アナゴ(ツメ)
◯巻物・・・ヒモと白瓜(キュウリに比べて白瓜の香りが柔らかい)
◯巻物・・・干瓢
日本酒は2合頂いた。奈良県「みむろ杉」純米大吟醸と宮城県「ひと夏の恋」純米吟醸。
下記はベース投稿
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
月曜日の午後7時に2名で訪問。他には2名グループが2組。つまりお客さんは6名、満席である。素晴らしいこと。
この日のお摘みのなかではカワハギが良かった。肝を裏漉ししてクリーミーな感じに仕上げていて、それを混ぜ混ぜしていただいた。握りのなかでの白眉はカツオとシマアジかな。
二人だったこともあって日本酒も随分と頂き、気持ちよくお店をあとにしたのでした。
下記はベース投稿。少し前に作文したもので、今とはちょっとスタイルが変わっておりますのでご注意くださいませ。
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こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
この日は鳥貝好きの自分のために鳥貝が三つ。お摘みに木の芽和え(とてもスパイシーで新鮮な感覚)、普通に煮切りを塗った握り、そして軽く炙ったものの握りは山葵でなくネギ味噌を使って。
他に良かったのは真子鰈(塩で頂いた)、サワラ(塩と酢橘で)、そして山口の赤ウニ。
最後の巻物は(お得意の焼肉はなかったが)ヒモキュウ、トロタク、そして干瓢。
下記はベース投稿
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
三度目の緊急事態宣言の最中。お酒を出せないので、お摘み少なめで握りを多めに出します、とのこと。
まずはとても大振りなトコブシからスタート・・・トコブシらしい歯応え、そしてその大きさならではの食べ応え。
ノドグロの骨で取った出汁をベースにした茶碗蒸し。前回訪問時にも出てきたけど、今回は蛤を使って。ノドグロの身と海苔も一緒に。
いつもどおり舎利切りのパフォーマンス。この日の巻物はなんだろうと思っていたら、いつもは最後に出される「焼肉風」(下記ベース投稿ご参照ください)が丼で供された。新しい試みだわ。
肉厚アワビ・・・鮑の代わりにトコブシを出されたのかと思ったら違いました。
ここから握り。この日の白眉はトリガイ。今シーズン最大、とても肉厚。余りに大きかったので、二つに切って二貫にして頂いた。
エボダイの昆布締め。一夜干しにしたものを塩で。その後に三重の青柳、勝浦のカツオ(ネギと生姜で)、サワラ、赤貝(大阪、肉厚で旨味が強い)、アジ(これもネギと生姜で)、赤身のヅケ、はがし(両面に細かく包丁が入れられていて究極の柔らかさ)、夏の到来を感じさせる赤ウニ、カスゴダイ、しらうお、サバ、ノドグロ(炙り・・・ふわふわな食感が素晴らしい)、はまぐり(卵を抱えていて濃厚、木の芽と一緒に)。
最後にタマゴ、ヒモキュウ、ネギトロを頂いた。
下記はベース投稿
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こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
緊急事態宣言に伴う時短営業期間の最後の週。平日午後5時半に伺った。お客さんは自分以外にはお若い男女カップルの常連さん1組。
この日は富山のホタルイカの味噌漬けからスタート。それに続く岩手県宮古の大粒な牡蠣がとても良かった。軽く煮てオイル漬けにしたもので、味わい濃厚。めんつゆを掛けて。
のどぐろ出汁の茶碗蒸しも濃厚で大変美味であった。
いつものようにシャリ切りを披露してくださった後で、そのシャリの上に太刀魚と雲丹。
下田のマグロに花山葵。酒のアテとしてとても良かったので一気に食べずに横に置いてチビチビとやっていたら途中で海苔をちぎって掛けてくださった。
北九州の黒鮑は味わいが濃厚。
おつまみの最後は雲丹、鮟肝、唐墨のセット。雲丹と鮟肝は味噌漬け。
握りは兵庫のトリガイからスタート。肉厚で甘味のあるトリガイ。今年はトリガイに期待できそうだ。
銚子のキンメダイは昆布締め。塩と酢橘で。
下田のマグロの赤身ヅケと中トロ。
軽く炙られた鰆はとても香ばしく、これも塩と酢橘で頂いた。
三重の鯖は脂が適度に乗っていた。
雲丹は二層・・・ムラサキの下にバフン。
ノドグロは上品な脂が見事で塩と酢橘の塩梅ととても良かった。
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こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
創意工夫に溢れた正統派
この日は広島の牡蠣を煮たものからスタート、イカの沖漬け雲丹乗せ、メヒカリ一夜干しなどお摘みがたくさん。
雲丹イクラ丼(くろむつの焼物も一緒に)は、そのまま混ぜ混ぜして食べてもいいし、海苔(厚手で味のしっかりしたもの)で巻いて食べてもいいというもの。
カワハギと氷見のぶりのお造り・・・カワハギの肝が実にスッキリとしていて今までと印象が違ったのでお聞きしたところ、茹でて裏漉ししただけにしてみたとのこと。常に研究してらっしゃって素晴らしい。
握りの中ではサバとカツオがよかった。カツオは気仙沼(?と言ってた気がするがそんなはずはないか・・・)の迷い鰹、脂がしっかりで、スモークされてちょうど良い塩梅。
この日はお椀がなかったな・・・
下記はベース投稿
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
正統派でありつつ創意工夫も
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い。
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。
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店名 |
銀座いち分
|
---|---|
受賞・選出歴 |
寿司 百名店 2022 選出店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2022 選出店 |
ジャンル | 寿司 |
予約・ お問い合わせ |
03-6260-6644 |
予約可否 |
完全予約制 ご予約は予約Webサイト( TableCheck、ポケットコンシェルジュ )、またはお電話にて受付しております。 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ有楽町線 新富町駅 徒歩6分 新富町駅から364m |
営業時間 |
|
予算 |
¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
¥20,000~¥29,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、VISA、Master、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
9席 (カウンター席のみ) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 お食事中、離席しての喫煙もご遠慮頂いております。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
お子様連れ |
コース料理を召し上がれるのであれば可。 |
ドレスコード | 過度にカジュアルな服装はご遠慮ください |
ホームページ | |
オープン日 |
2017年6月16日 |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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12月上旬に1名で訪問したときの記録
最近は握りに重きを置かれているこちらのお店、お摘みは下記の4品
◯白子ポン酢
◯アンキモ(少し軽めで上品な炊き具合)
◯いくら
◯カマス(東京湾。軽く炙り。酢橘と塩で)
◯メジマグロの大トロ部分(辛味大根で)
ここから握り
◯赤身
◯中トロ
◯マダイ昆布〆(東京湾)
◯イワシ
◯コハダ
◯シマアジ
◯カツオ
◯アオリイカ
◯アジ(鹿児島)
◯カスゴダイ
◯バフンウニ(昆布森)
◯イクラ
◯サバ棒寿司
◯メジマグロの中トロ部分
◯アナゴ①(醤油◀︎脂控えめなので塩だとカドが立ちそうだということで醤油)
◯アナゴ②(ツメ)
◯巻き物①(ネギトロ)
◯巻き物②(干瓢と卵焼き)
下記はベース投稿(お読みいただくとお分かりいただけると思うが、大将の小川さんは常に試行錯誤されていて、過去に趣向を凝らしてやられていたことを今はもうやられていないということがたくさんある。今後も常に変化していくのか、それともそのスタイルが確立されるときが来るのか、それを見届けるのも楽しみである)
+++
こちらの店主の小川武士さん。日本料理からキャリアをスタートさせた後に寿司職人になられたそうで。その後、銀座7丁目のクラブ街にも近い好立地で「鮨おがわ」で店主として数年腕をふるった後に東銀座の今の地で独立された。
最寄駅は東銀座駅。かの日本料理の名店「うち山」の真向かいだ。看板がないので戸惑うかも知れないが、暖簾を潜って花札デザインのサインを見つければそこが「銀座いち分」である。
L字型カウンターのみのお店。カウンターは詰めれば8〜9人ほどが座れそうな感じであろうか。さわ田や青空のようなコストを掛けた内装ではないが、席数に対してとても広々としていて、清潔で快適。お客さん一人一人にロッカーがあるという作りに創意を感じる。
奥様である女将さんとの二人三脚。女将さんとは言っても着物ではなく洋装で、華奢でとても可愛らしい方だ。飲食での接客のご経験がなかったこともあって開店当初は彼女の(良い意味でも悪い意味でも)素人対応が微笑ましかったが、最近はすっかり慣れて安定感が出てきた印象。
大将の小川さんはシュッとした感じのイケメン。とても色々なことに気を遣う方だ。決して饒舌なタイプではないのだが、寿司屋で重要視される要素がお客さんとの会話にあることも重々認識しておられ、そのためにも気も遣っておられる。
プレゼンの重要性も分かっておられて、やはりとても気を遣っておられる。たとえば、客の前で舎利切りを見せてくれて、一番舎利でまずは何か巻物を一つ作ってくださったりもする(2022年秋の時点ではやられなくなっています)。
お料理はおまかせのみの一つだが、(握れないものはお摘みにして)握れるものは全部握ってほしいとオーダーされる常連さんもいるので、常連になれば色々とお願いできるであろう。が、自分は常に完全にお任せしている。
まずはお摘みからスタートするのだが、切っただけのものを出すということはなく、一手間も二手間も掛けた創意工夫を凝らしたものが供される。たとえば・・・
◯イワシなどの光り物をミョウガなどと共に海苔巻きにしたもの
◯イカなどの沖漬けもお得意でやはりそこに雲丹を乗せてきたりする
◯甘辛く焼いた鮪を蕗の薹のペーストで頂いたり
◯いくらに軽く火を通した半熟いくら
◯鮟肝に奈良漬けを挟み込んだもの(トリュフを挟みこんだチーズのようだ)
◯スプーン(のようなもの)に舎利、鮟鱇、奈良漬けを重ねたものとか
◯お得意の鮑・・・分厚い鮑、濃厚な鮑のキモソースと和え、そこに雲丹を乗せたり混ぜたり
◯マスの西京焼きとか
(2023年秋の時点では握り中心のメニューにされていてお摘みの数は少なめです)
そしてお碗・・・日本料理店並みにキチンとしたお碗!秋だったら素直に松茸とか、期待を裏切らないご対応だ(とはいえ、2022年秋の時点ではお椀はやってらっしゃいません)。
握りも正統な流れをキチンと維持しつつも、やはり一手間かけて楽しませてくれる。
◯唐辛子の扱いがお上手。カスゴダイなどにピリッとアクセント。青唐辛子と味噌を和えたものもお使いで、それで頂いたアジとか激ウマだった。
◯こちらのカスゴダイはいつもフレッシュな美味しさに溢れる必須アイテムで、シンプルに酢と塩だけということもあれば、春先だと桜葉を挟み込んでみたりという一手間を掛けてみたり、上述のように唐辛子を使ってみたり
◯穴子はカウンター内で炭火焼。一時期は握った後で上から更に炭火で炙るなんてこともやってらっしゃった。
◯厚めに切り出した鮑を捻ることでコンパクトに握りとして見事に完成させ、アワビの肝ソースと雲丹を乗せて頂く、かなりの濃厚ネタ
◯〆ものも一工夫。桜は魚を〆る時にも昆布の代わりに使ったり、鯛の昆布締めは真鯛の肝をペースにしたものを挟んでみたり
◯マグロはとてつもないピンのネタを出してくるということはないけれど、十分に美味。丁寧に剥がしもやっておられて、上品な脂がとても美味だ。
◯押し寿司とか蒸し寿司なども出される。太刀魚の蒸し寿司やアナゴの蒸し寿司が記憶に残る(2022年秋の時点では蒸し寿司や押し寿司はやられなくなっています)。
最後の方にもクライマックスが待つ。
◯焼肉・・・剥がしの名残りとかであろうか、マグロの切れ端を焼肉のように焼いたものと生のトロとを一緒に巻いた焼き物をお決まりでいただく。ここまで辿り着くにはそれなりの胃力が必要なので、少食目な方はお摘みの量を少なめにしたり握りの舎利を小さめにするようにお願いすると良い(2022年秋の時点ではやってらっしゃいません)
◯卵は酒粕ベースなので甲殻類アレルギーのある人でも大丈夫だ
◯そして干瓢巻きでしめるのだが、こちらもプレーンなものと胡麻入りの二つをいただくことができる。
お酒にも力を入れていらっしゃる。ワインはマキコレさん。日本酒はいつもお任せなのだが、リーズナブルで美味しいものを出してくださる。独特な形のワイングラスとか、有田焼のエッグシェル・グラスとか、使う食器類にも気を遣っておられ、作家の方とも積極的に交流されているようだ。