酒粕濃厚そば＋ねぎ＠銀座風見 : 銀座 風見

丸ノ内線銀座駅から徒歩5分ぐらい、外堀通りと数寄屋通りの間の細い路地にあるラーメン店。

21時頃訪問。実は違う店に行くつもりだったのだが、21時閉店と思っていたこちらがまだ営業中だったので予定を変更した。前回訪問時に牡蠣そばを食べてしまい、本来の目的の酒粕濃厚そばが未食のままだったので。

外に2名の待ち客。その後ろに並ぶ。10分ほどで席が空き中へ案内される。

券売機にて酒粕濃厚そばと味玉チケットを購入。で、店員さんにチケットを渡すと、酒粕濃厚そばには味玉が半分入っているとのこと。払い戻しをしてもらうのも悪いので、同価格のねぎに差し替えてもらった。

7分ほどで酒粕濃厚そばが提供される。

店員さんから、青唐辛子味噌と酢漬け生姜のみじん切りが合います、と案内があった。実はカウンターに置いてある2つの小壺の中を覗いたとき、柚子唐辛子とにんにくの微塵切りが入っていると思ったのだけど、全然見当外れだった。まあ、普通に考えて、ラーメンの薬味に酢漬け生姜が置いてあるとは思わないよね…。

酒粕濃厚そばは、中太のストレート麺に薄茶色の結構とろみの強いスープ。具は豚肩ロースのレアチャーシュー、豚バラのチャーシュー、栃尾油揚げ2切れ、小松菜、三つ葉、煮玉子1/2、斜め小口切りの白ねぎ、海苔、糸唐辛子。

追加のねぎは別皿に盛られ、既に入っている斜め小口の白ねぎと小口切りの青ねぎ。

まず食べる前に、とてもフォトジェニックな一品。色合いといい盛り付けといい良く出来ている。

スープを一口。ふっ、と酒粕の風味が鼻の奥に拡がる。スープのベースは鶏、豚、あさり、牡蠣、酒粕と書いてあるが、その中でも貝の旨味を強く感じる。これは酒粕との相性なんだろうか？再仕込醤油と思われる円やかな味も若干口に残る。

物凄く雑に一言で言うと、若干クセのある塩気の弱い白味噌ラーメンという感じ（一言じゃ収まらなかった）。実は味噌ラーメンは余り得意ではないのだが、この味は結構好きかも。

中太のストレート麺は結構コシもあって、これも好きなタイプ。スープが多少もったりしているのでこのぐらい強い麺のほうがしっくり来る。

チャーシューは肩ロースもバラも良い感じ。特に肩ロースはレアに見えるけど、ちゃんと中まで火が入って旨味が詰まっている。これは美味しい。

あと、特徴的な栃尾油揚げ、これが酒粕のスープととても相性が良くて、2切れじゃ足らないぐらい。次に食べるときにはオプションで追加してみようか。

前に頂いた牡蠣そばも美味しかったけど、酒粕濃厚そばのほうが独創的で面白く、尚且つ美味しかった。他のメニューも気になるので、是非再訪したい。

丸ノ内線銀座駅から徒歩5分ぐらい、外堀通りと数寄屋通りの間の細い路地にあるラーメン店。

以前から酒粕濃厚そばというメニューにとても興味があったのだが、なかなか伺う機会がなく…。

偶々近くに用事があったので、帰りに寄ってみることにした。

19時半ぐらいに訪問。先客は2名ほど。思ったよりも空いていた。

入り口の所に｢牡蠣そば　1/31まで｣のポスターを見て趣旨替え。券売機にて酒粕濃厚そばではなく牡蠣そばのチケットを購入。

せっかくの牡蠣メニューがあるのだから、牡蠣好きとして食べないわけにはいかない。酒粕濃厚そばは次の機会に取って置けば良いし。

店内はまるでカウンター割烹のような造りで、とてもラーメン店とは思えない。水もアルミ製の小洒落たタンブラーで出てきたりする。私以外は女性のおひとり様だったのだか、それも頷ける雰囲気。

牡蠣そばは多少濁り目の醤油系スープにストレート中細麺。具はコンフィされた牡蠣とエリンギ、青ねぎ、柚子、糸唐辛子とシンプルな構成。

スープは昆布や鰹節など乾物系で丁寧に取られた出汁にかなり強めの牡蠣の風味が。牡蠣のコンフィで浸かった油を加えているのだろうか？そこに柚子の香りがアクセントに入ってくる。

ちょっと甘めの醤油とこの出汁のマッチングがとても良く出来ている。ラーメンのスープでここまで料理として完成していると思ったのは久しぶりかもしれない。

ストレートの中細麺は多少加水率低め。硬めでお願いして丁度好みの食感に。上手い具合にスープの味が付いてきてくるので、麺を啜ると鼻の奥に牡蠣と柚子の風味が広がる。

牡蠣はコンフィされているため瑞々しさはないけれど、味がしっかりと閉じ込められていて口に入れると磯の香りが広がる。エリンギはコンフィの油で焼いているのか牡蠣の風味がほんのりと。シャキシャキした食感も楽しい。

このスープはほんとに美味しくて、最後のほうまで七味とか胡椒とかの刺激物を入れなかった。最後にちょっとだけ山椒を入れてみたのだけど、ちょっと合わなくて後悔した。

牡蠣そば、頑張ってもう一度来店して食べたい！と強く思ってしまった（実現性はともかく）。

また、この店で感心したことは、テーブル調味料。千鳥酢や原了郭の一味と山椒、あとは小壺に入った柚子胡椒（？）と下ろし生姜（？）。調味料に拘る店は必ず味にも拘るはず、という私の想像を実証してくれている。

多少近辺のラーメン店と較べると100円程度高いメニュー構成になっているが、それも頷けるほどの丁寧で上品で独創的なラーメンを提供してくれている。

ここは数回通って酒粕濃厚そばを含む全メニュー食べてみたいと思った。