クリスマス戦線はゴージャスに : エスキス サンク

2017年12月
世はクリスマスの時期。
クリスマスであってもなくてもケーキが食べたい私ですが、この時期はケーキをどこで買おうか頭を悩ませます。

去年は「アステリスク」にオープン直後に行くも、あまりの行列に疲れてしまったので、
今年はクリスマスでもさほど並ばずに買える店に行こうと決めました。

そうすると、住宅地のパティスリーや有名店は除外となり、結果、候補に挙がったのは「エスキス サンク」
銀座のフレンチレストラン「エスキス」のパティスリーです。
まさか、子供にエスキスのケーキを買う親はいないだろう思い、こちらへ行くことに。

少し遅めの昼ごろに銀座に到着。
いつもと変わらない人で溢れる銀座ですが、この日は天皇誕生日のため、最後の一般参賀を目当てに訪れた人でさらに人が多かったようです。

私は脇目も振らずに「エスキス サンク」が入る東急プラザ銀座へ。店舗は４Ｆにあります。
グレーを基調とした大人な雰囲気の外観、奥はウッド調のイートインが併設されています。
「エスキス サンク」はイートインでアシェットデセールが頂くことが出来ます。
ケーキよりもこちらがメインみたいで、レビューを見ると、ケーキよりもアシェットデセールのレビューが多いです。

ショーケースは入り口の横に配置され、ショーケースの後ろにはパンも少しばかり置かれていました。
エスキスのパンも食べてみたかったので、これは嬉しいですね。

遅めの訪問にもかかわらず、ケーキは沢山残っていて、中のイートインも人はまばら。
もっと混んでいるかと思っていましたが、カウンター席もあったので、今度行ってみようかと思います。

さて、お目当てのショーケースの中は、芸術性のあふれるケーキで彩られていました。
他のパティスリーとは一味違う、飾り付けにも拘ったフォルムのケーキが多く、新鮮でした。
その分お値段もお高めですが。。

ちなみにショーケースは写真撮影禁止でした。
（ショーケースだけで、イートインでは大丈夫かもしれません）

販売員の方と相談しながら、以下を購入しました。
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まずはパンから。
■クロワッサン（278円）★4.0
　袋から出すと、生地からたっぷりとバターの香り。
　口にすると、ザクッとした歯切れの良い食感に、生地から染み出てくる芳醇なバターの香りが口いっぱいに広がります。
　小麦の味わいよりも、濃厚なバターの風味がメインの一品。う～ん、美味しいです。

■パン・オ・ショコラ（278円）★3.9
　こちらは、クロワッサンよりはバターは控えめ、ザクッとした食感はこちらの方が強かったです。

　もっとショコラを効かせるかと思いきや、生地とバターの風味がメインでした。
　ショコラは香り付け程度の味わいで、少し変わったパン・オ・ショコラですね。

続いてはケーキを行きます。
■クレーム・ブリュレ・ピスターシュ（750円）★3.8
　クランベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、フランボワーズのジュレ、ピスタチオのジュレのヴェリーヌ

　ピスタチオのジュレがとても濃厚。ピスタチオの豆感を味わった後、
　それぞれのベリーの酸味が順番に加わり、少しづつ味を変化させていきます。
　スミレ？の紫がピスタチオに生え、見た目も楽しませてくれますね。

■タルテット・キャラメル（700円）★3.5
　キャラメリゼされたダックワーズ風の生地に、生クリームの層、下にはたっぷりナッツが入ったショコラをタルトで包んだ一品

　上層のキャラメル、ナッツの豊かな風味に、食べ応えのあるザクッとしたタルトとの食感。
　ショコラは控えめで、ナッツとキャラメルがメインのタルトでした。
　個人的にはもう少しショコラが主張しても良かったのでは？との感想でした。

■ミルフィーユ（700円）★3.4
　パイ生地にクリームをサンドした、1層のミルフィーユ。

　塩気の効いたパイ生地の香りは良く、サクサクとした食感も心地良いです。
　しかし、バニラを効かせたクリームは甘さ、風味ともに控えめで、
　クリームとパイ生地の一体感が楽しめるとまでは行きませんでした。

　パイ生地は美味しいのですが、クリームにもう少しコクがあっても良かったかなとの印象でした。

■アルマニャック（700円）★3.2
　キャラメル？クリームをムースで包み、土台はナッツとピスタチオがぎっしり敷き詰められています。
　ムースは甘味も風味も弱く、やわらかい食感が感じられる程度。
　中のキャラメルも控えめで、土台のナッツとピスタチオがメインに感じられました。

　外側のムースが弱く、ほぼナッツだけを食べているような感覚。うーん、ムースが繊細すぎて物足りなかったですね。

■モンブラン（850円）★3.0
　ちょっと変わった幾何学模様のモンブラン。別のケーキにも見えますね。

　奇抜なフォルムですが、お味の方は、栗の風味は控えめで、中の生クリームも甘さ、脂分も控えめ。
　ガツンとしたモンブランばかり食べていたので、どれも物足りなかったですね。

■パピヨット（800円）★3.0
　チョコレートで包装された、プレゼント風の美しいフォルム。
　購入時に一番期待が高かったケーキです。
　
　中はティラミス風のショコラとの多層で構成されています。
　こちらも甘さ、ショコラの風味もどれも控えめ。
　繊細というよりは、物足りなさの方が印象に残り、ちょっと期待外れでしたね～
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全体的に控えめで繊細なつくりのケーキが多く、私の好みとは方向性が異なる印象でした。
もしかしたら、レストランのコースで出されるケーキと、ケーキ一つで完結しているパティスリーのケーキとでは、考え方が違うのかな～とも少し思いました。
逆に、軽やかで繊細な味わいを求めている方には向いていると思いますね。
ひとまず、私はもう少し修行が必要みたいです。。

最初のパンが美味しかっただけに、ケーキは残念でしたが、お次はイートインのアシェットデセールを試してみたいですね。

ごちそうさまでした。

Camera：
　　　Fujifilm X-T20
Lens：
　　　Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4