念願の紅生姜天、別皿盛り : 名代 富士そば 歌舞伎座前店

この日は歌舞伎座午前の部、先日の午後の部から一週間おかずの歌舞伎座通いです。
相も変わらず神奈川滞在中は同じ演目を2度も3度も観ることができますが、当然お財布がそれを許しません。
なので最近は3階席多用しています。

さて富士そばです。
超高級店から庶民店まで守備範囲の広い素敵マイレビさまに開眼させてもらった立ち食いそば、都会の人には当たり前のジャンルですがこれが田舎暮らしの身にはご縁がなかったのです。
この歌舞伎座前店も歌舞伎座自体にはもう何回も行っているにもかかわらずいつも素通りでした。
それがマイレビさまレビューに背中を押して頂いて前回思い切って入ったらなかなか美味しかったのでこれから午前の部開演前の腹拵えは立ち食いそばにしようと決めたのでした。

今回は満を持してもり蕎麦＋紅生姜天のつもりでお店に行ったら10時ぎりぎりでまだ朝そばに間に合いました。
朝そばとは写真のポスター通り冷/温・たぬき/きつねが選べて温玉まで付くのに320円という朝夕限定のサービスです。
私の注文は冷・きつねでトッピングは紅生姜天ですが今日こそはと思い切って別皿でお願いしたところ快く受けて下さいました。

親切な店員さんで、「上に載せないのね？」「天ぷらに温かいおつゆは掛ける？」とかいろいろ訊いて下さって、富士そばビギナーの私は天つゆ(そばつゆだと思います)まで掛けて下さるのかと感心しました。

さて実食、噂通り美味しいお蕎麦です。
先日お伺いした半蔵門のあさひ程のコシはないですがそれでも簡単に啜るには十分、そしておつゆも思ったほど甘くなく美味しいです。
キツネの油揚げはお約束通り甘辛く煮付けられていますがこれも意外に薄味、ワカメもネギも、そして温玉まで載ってこれで320円とは恐れ入ります。

紅生姜天は揚げたてではないし今日はちょっと焦げもあるけれど、でも大好きな紅生姜天がそのままサクサクと食べられたというだけで嬉しいです。
お蕎麦、紅生姜天、合わせて430円の豪華天ぷらそばとなりました。

その素敵マイレビさまに富士そば行きました～って言ったらさすがの駅そば名人、今月の新作はポテチそば、しかも追いポテチもできるとのツウでホットな情報が・・・
あれ？紅生姜ばかり追い求めていて見落としたかな？ポテチって面白い、観劇帰りにまたもや立ち止まってしげしげと眺めましたがやっぱりありません。
店舗限定なんでしょうか。
諦めきれなくて帰宅後ググったところ提供してるのは町田店・荻窪北口店・津田沼店の3店だけだそう、おそらく大きめ店舗なのでしょうね。
試行錯誤したというポテチは自家製でその場で揚げてくれるそう、せっかく教えていただいたのでこれも食べてみたいけど如何せん遠すぎでした、残念！！

歌舞伎は幕間休憩を挟むとはいえ4～5時間の長丁場、その間ずっと座っているので観劇前の腹拵えにはお蕎麦って助かるんですよね。
以前もマイレビさんに愚痴って(笑)たんですけれど歌舞伎座裏の歌舞伎そばは松竹経営なのに開演時間に合わせてくれないのです。
なので今後もこちらともう1軒、マイレビwちゃんご推奨の「よもだそば」にお世話になりそうです。
よもだそばに伺うには中央通りを渡らないといけなくてもう２本早い電車にしなくちゃなのでもう少し暖かくなったらぜひにと思っています。


どうもごちそうさまでした。

歌舞伎座昼の部の前の腹ごしらえに前から気になっていたのにまだ行けてなかったすぐお隣の富士そばにお伺いしました。
いろんなところにあって有名な富士そばですが入るのはここが初めて、というか東京ではこういう食券スタイルのそばうどん店は大昔の学生時代を除けば先日360円のもりそばで感動した半蔵門のあさひがほぼ初めてなのでした。
あさひもこの富士そばも座って食べるスタイルなのですがいわゆるTGSと言っても良いのですよね？

食べるものは決めています、紅生姜天うどんです。
ところがこれが失敗でした。
そばではなくうどんを選んだのは最近某SAで「灰色をした伸び切った冷や麦」状のそばを食べたこと、つまり茹で置きで悲惨な状態になったそばです。
同じ茹で置きならまだうどんの方が太い分ましなのかと超単純かつ正確とは言い難い理由により、質より価格と提供スピードを旨とするTGS的なお店ではうどんを選ぶべしと変なスイッチが入ったのでした。

ところが後から富士そばのHPをよく見たらなんとそばは蒸し麺や茹で麺ではなくこだわりの生麺仕様とうたっているではないですか。
あ～やはり店名とおり「そば」にすべきでした。
道理で食券を渡すときに「うどんでお願いします」と申告したらやや珍しいというか軽くビックリ反応されたような気がしました。
続くお客さんもたまたまなのかはわかりませんが皆さん全員そばでしたし。

とここまで失敗だのなんのと引っ張っておいて申し訳ないのですが、これがうどんもなかなか美味しかったのです。
麺のコシは予想通りスーパーの茹で麺レベルで昨今超進化した冷凍麺とは比ぶべくもないですがおつゆが思ったより美味しい、というか好みの範囲内でした。
実はもっと甘ったるい、市販そばつゆを薄めたようなものを想像していたのですがきちんと出汁の香りもしたし甘みも許容範囲でした。
三重の田舎で昆布出汁で甘みの一切ないうどんつゆで育った私は学生時代に東京の甘いつゆに驚愕して冷たいものならともかく温かい麺は東京では食べるまいと決めていたのですが今回は杞憂でした。
なにより急に寒くなったこの時期、やはり温かさは格別のご馳走でした。

そして楽しみにしていた紅生姜天ですが大阪のとは違い千切りの紅生姜のかき揚げ天でこれはこれで好きなタイプです。
でも最初からおつゆに浸って来るのですべてがふにゃっとなるのが残念、まさか別皿提供はしてくれないと思っていたのですが店内でも現金で別売り追加トッピングできるようなので次回はお願いしてみようかな？空いてるときなら大丈夫かな？
この紅生姜天をサクサクっと頂きたいのです。

今回はうどんにしてその温かさも楽しみましたが、そばなら真冬でも冷たい派なので富士そばのそばは生麺と知った以上次回からは300円のもりそばと紅生姜天にします。
もりなら紅生姜天をたとえ別皿にしてくれなくても麺の上ならふやけにくいから希望通りに食べられそうです。

これからは歌舞伎座昼の部観劇前は富士そばで決まり！です。


どうもごちそうさまでした。