久しぶりのアロマフレスカ、ちょっと塩味強すぎだったかも (≧∀≦) : アロマフレスカ

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最もお気に入りのイタリアン、アロマフレスカへ。

なぜお気に入りかというと、ひとつには、原田シェフの味覚や技術によって繰り出されるコース料理は、その味付けのベクトル、そしてバランス共に、天才的センスがあるからです。

コースとは、それぞれの料理が次の料理につながる味わいを呈していなければ、満足度は半減します。

近年の料理業界は一部バブルっており、3万、4万、5万円を超える上に予約が取れない店が多々出現しています。
その多くはコースです。
顧客が好き勝手に注文するアラカルトでは対応できかねるということがひとつの理由であり、人数分だけを用意すればいいため高級食材にロスが出ないという理由もひとつありますね。

ここ一年、ハイプライスな料理店にだいぶ訪問してみたところ、ほとんどの店で「？」「？」「？」ばかり。
これは、インパクトを作り出したいゆえの結果ですが、要は、美味しい単品料理を何皿も出す、これをコースとしている店が多いことに閉口すること多々あるためです。
つまり、料理と料理に繋がりが乏しく、コースとして成り立っていないと思うのです。

その点、原田シェフは、次から次へと繋ぐことができる料理の構成を作りだす驚異の味付けセンスおよびバランス感覚を持っているので、何皿でも行けてしまうのです。
ぼくは、味に飽きやすいので、そのぼくに何皿でも食べさせる味付けセンスは半端ないです。

この日のスペシャルコースは料理が11皿、ドルチェは4種類でした。
ドルチェはチョイスですが、全種類チョイスも可能です。
ぼくは相変わらず全種類を注文しましたが、
「では、ドルチェを出す順番はこちらにお任せいただけますか？」とスタッフ。
スタッフも心得ていますね。
そうなのです、毎回、ドルチェでさえも、その順番を考えて出してくれる、これが原田センスなのです。

結局、11皿、オリーブ、パン、ドルチェ4皿、ケロっと平らげたのでした。

結局。閉店時間ギリまで食べていました。(≧∀≦)

ただ、この日の料理は、原田シェフらしからず、全体にちょっと塩味が強かった印象でした。
まあ、夏ですし、塩分補給は、熱射病予防にはいいかもね。(≧∀≦)

◆スペシャルコース (17,800円+税)
◆コペルト (500円+税)
◆サービス料 10%

◆MANZANE (5,800円+税)
プロセッコのスプマンテ
ほんのり甘みのある飲み口のいいタイプです。

◆LAVIGNONE (5,800円+税)
バルベーラ100%
ミディアムタイプ

◯撮影了承済 (LUMIX G5)

いつしかアロマさん麻布から銀座に移転され、しかしぼくも時間的な問題でなかなか訪問できずにいましたが、やっと初訪問。
安永さん、元気元気、つやつやしてますね。
働き盛り、そんな言葉がぴったり！

銀座は中央通りに面するビルの最上階、12階に位置する店内、なかなか眺めがいいですね。
天井が高く、席間も広い、ホワイトベージュの柔らかい照明に包まれ適度に明るい店内は、銀座にあって贅沢な空間的余裕があります。
中心に飾られている大きな生け花は、なんと安永さん自ら活けているということです。

用意されるコースは、以前16,000円と20,000円でしたが、消費税が8％に引き上げられた4月より価格構成が変更され、12,800円、13,800円、16,800円 (税サ10％別)と、上限かやや引き下げられ、選択の幅も一種増えた設定になりました。消費税の引き上げによってお客が払う総額の負担緩和を考えてのアロマさんらしい心遣い、と受け止めます。

この日は、Menu Speciale (16,800円) のコースをチョイスにて。

―　Menu Speciale (16,800円)　―
◇最初の一皿　フォアグラのフラン　新たまねぎ　黒トリュフ
◇イタリア産オリーブ
◇軽く昆布で〆た細魚のカルパッチョ仕立て
◇房州産伊勢海老のインサラータ
◇春の香りを少し　筍のスープ
◇大浅利のヴォンゴレ
◇ホワイトアスパラのシンプルリゾット
◇石鯛のポワレと春キャベツの蒸し焼き　オレガノと桜の香り
◇柑橋のシャーベット
◇仔羊のアッロースト、黒トリュフ風味の原木椎茸グラタン添え
◇野菜のココット　新たまねぎのロースト
◇お楽しみの皿　ジュノベーゼのパスタ
◇ドルチェ　6種の中からお好きなものをお好きなだけ。。。6種全部注文したし・・・（笑）
◇食後のお飲み物

◆Roseo spumante Rose Brut (G:1,200円)
プロセッコ、メルロー
さわやかな味わいのスプマンテ。
味わいはもとより、色合いもアペリティフにぴったり！

◆CAZA ZULIANI 2006（B:8,800円）
カベルネソービニィオン・メルロー
近年イタリアのカベルネソービニィオンが気に入っている。
この一本は、程よいタンニンの渋み、酸味、重たさなどフランス産カベルネソービニィオンと比較してタッチが軽く、しかし飲み応えあり。
当店のイタリアンには十分フィットした。

というか、一回の食事のメニューを掲載しただけで1,000文字近くなってしまうアロマフレスカって、それだけで驚異的ですね。
食事は一期一会ですし、文字数ばかりが増加しますから、それぞれの細かい説明は割愛します。
画像からイメージをふくらませてください。
この日は19品数だったか？
麻布の時もそうでしたが、これだけの品数をゆったり味うので、18時に伺って、食べ終わるとほぼ閉店時間に近い時間までかかるのが当たり前のアロマフスカ。
この日もチェックしたのが23時に。
当初、当店に後は銀座のBarに、と思いはしたものの、すでに時間的に無理！（笑）

特筆すべきは、19皿にもおよぶ料理を客に食させるその流れを熟考した抑揚のある味付けです。
味に飽きっぽいぼくは、抑揚のない料理が続くと食が進まなくなってしまいます。したがって、食べ放題のような料理はまったく興味ないし、うに丼だのイクラ丼などは単一な味の料理は数口で十分、食べ切ること自体かなり苦痛になってしまいます。そのぼくに、これだけの皿数をペロリと完食させる原田シェフの料理構成や流れ、それぞれの料理の味付けの抑揚は流石です。

満足、満足の銀座、ある日の夜にて。