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1918年創業の老舗バーで最も熟成の少ない酒を味わう #190
銀座で食事した後、少し飲み足りなくて「数寄屋橋 サンボア」さんにお邪魔しました。大阪出身の私としては「サンボア」は非常に馴染み深いバーの一つです。
サンボアは1918年に神戸で創業し、関西を中心に13店舗展開している老舗バーグループ。サンボアという名前は、文豪谷崎潤一郎が命名したことは有名です。大阪や神戸に住んでいた時には堂島・南・京都によくお邪魔していましたし、東京でも銀座には行ったことがあります。この数寄屋橋サンボアは比較的新しく、2010年に12番目の店として誕生したものです。ここも他店と同様に立ち飲みスタイルで、カウンターと小さなテーブルが二つ。私はカウンターの一番入口側に場所を確保しました。
サンボアと言えば、何と言ってもサンボアスタイルハイボール(ダブルのウイスキーをウイルキンソンの炭酸で割り、レモンピールを絞った氷なしのハイボール)が有名です。でも、私は今夜もいつも通りシングルモルトのストレートをいただきます。
まずは「ハイランドパーク」。スコットランド北部のオークニー島の蒸溜所で作られています。個人的には、一杯目はこのお酒と決めているのですが、オークニー島特有のピートのスモーキーな香りと蜂蜜のような甘い香りが入り混じった、飲みやすく且つ味わい深いウイスキーです。お約束のローストした南京豆を食べながら、ゆっくりいただきます。
二杯目はマスターのおすすめ。数寄屋橋店のオーナーバーテンダーである津田マスターは、堂島・銀座で勤めた後にこの店を開店されただけあって、当たり前ですが非常にお酒の知識が豊富です。私の飲んだことのないシングルモルトである「ウルフバーン 3年」を紹介されました。
スコッチウイスキーは英国のウイスキー法で「最低3年以上の熟成」が条件となっていますので、世界で最も熟成の短いウイスキーということになりますね。
ウルフバーン蒸溜所は1800年代前半に栄えましたが、1877年には操業を停止した、スコットランド本土最北端の伝説的蒸溜所です。ところが2013年にグレンファークラスの生産マネージャーを迎え、新たに復活しました。そして最初に出荷された中の一本がここにあったというわけです。
飲んでみると、確かに熟成が少ないことによる荒々しさはあるものの、非常に正統派の味で、爽やかな香りと甘みも感じられます。スコットランド北部のウイスキーは潮の香りがある独特なものが主流ですが、これはどちらかと言えばスペイサイドのウイスキーに近い味わいです。さらなる熟成が楽しみです。
最後にいつも通り「ラガヴーリン」をいただきました。独特なヨードの香りとドライ且つボディのしっかりした美味しさは、マイ・ベスト・ウイスキーです。
銀座の喧騒から離れて、マスターと話しながらグラスを傾けるこの時間を大切にしたいと思います。
ご馳走様でした!
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mickandcindy
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mickandcindyさんの他のお店の口コミ
店名 |
数寄屋橋サンボア
|
---|---|
受賞・選出歴 | |
ジャンル | バー |
予約・ お問い合わせ |
03-3572-5466 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR・東京メトロ新橋駅より徒歩5分。 銀座駅から359m |
営業時間 |
|
予算 |
¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、VISA、Master、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、iD、QUICPay) QRコード決済不可 |
席数 |
6席 (カウンター(スタンディング) 、テーブル6席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、立ち飲みができる |
ドリンク | ワインあり、カクテルあり、カクテルにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2010年10月18日 |
備考 |
【 営業時間変更のお知らせ 】 |
お店のPR |
完全禁煙になりました
銀座では珍しい路面店です |
初投稿者 |
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銀座で食事した後、やはり飲み足りない感じがして、軽く飲んで行こうと「数寄屋橋サンボア」さんにお邪魔しました。銀座のいいバーは、どちらかと言えば東京駅寄りにありますので、新橋寄りで軽く飲むには、正に最適のバーです。
私は、バーではたいていシングルモルトをストレートでいただくのですが、今夜はサンボアさんの99年の歴史に敬意を表して、有名な「サンボアスタイルハイボール」を注文しました。津田マスターが取り出したのは、ハイボール特注グラス。グラスの側面についた印の位置までサントリー角瓶を注ぎ、ウィルキンソンの瓶を垂直に立てて注ぎ込み、レモンピールで香りをつけた、氷なしのハイボールです。プロが作るとここまで美味しくなるのかと感心します。巷の酒場のハイボールとは全く違う飲み物ですね。
そして、最後はやはりシングルモルト。「タリスカー 10年」をストレートでいただきます。「タリスカー」はスカイ島で1830年から作られている、歴史ある名酒。「ジキルとハイド」で知られるスチーブンソンが好んだ酒としても有名です。どこか潮の香りが感じられ、強烈なピートとスモーキーさがあり、シングルモルトらしい個性が光っています。
スタンディングですので、あまり長居せずに帰ることにします。正統派でありながら、気軽に飲めて、しかもマスターとの会話も楽しめる、正に理想的なバーです。今夜も満足しました。
ご馳走様でした!