4丁目で愛ましょう : 銀座バール・デルソーレ 2Due

昨晩は酷く草臥れてしまい、せごどんを観ながらうつらうつら。
陽焼後のパックを危うく剥がさぬまま寝てしまうところだった。

早く寝てしまった日の翌朝はいつにも増して早く目覚める。
何度目かのトイレを済ましたあと、ようやくカラダが動き出す。


昨日は、いつもの美容院から銀座一丁目に。
Aちゃんと銀ブラ。
ブラと行っても目的が決まっているので、ブラと言うのか最早。

めあての“しろしま”での情報収集は無事完了し、
おひるを探す。
中央通り一本裏（シネスイッチ通りと私は勝手に呼んでいる）と並木通りを徘徊する。
“洋食・イタリアン”の部類はやっているけど、その老舗の部類には入りたい気分になれない。
もう一度並木通りに戻り、旧プランタン（なぜ、マロニエゲートなんかになってしまったの泣）前まで戻る。
嗚呼、アソコがあった。

ふと思い出し、彼女を促す。
隣にも同じようなイタリアンがあったのだが、
なんとなく呑みたかった私たちは、コッチのが安いよ！というアタシの掛け声により満場一致（二人しかいないけどｗ）で軍配が上がる。

これ以上灼熱の下にいたくなかった。

パスタだけではなく、ワインの為に　真ん中のコースを選ぶ。

ランチセットのワインは400円と安い。
問答無用で、“泡”をチョイス。

先にお願いしたお水を飲み干すか干さないかで泡と前菜がやってきた。

想像していたよりこじんまりとした前菜。
でも、フリッタータのぼりうむに少し狼狽える。

前菜を半分口にするかしないかで、もうパスタが到着。

エントランス脇の丸テーヌル席に通された我々に　与えられたスペースは狭小であった。

「すみません、メインは少し時間をおいていただけますか。乗らないのでｗ」と、
慌ててお願いする。

お互い違うメニューを頼んでシェアしようとしていた私たちの目論見は、スペースという要素によって阻まれた。

取り皿、もう乗らないね。。。


急いで前菜を片付け、そのプレイトを“取り皿”に。

スパゲティたちは
大好きなナポリタンの正しい茹で加減さながらの柔らかさ。
しんなりしたホウレン草とベーコン、トマトソースのさほど強くない酸味に包まれる。
はんぶんこ
にした、のこりのミートソース。
トマトをほとんど使用せず肉の旨味を活かした本場ボローニャのミートソーススパゲティと謳うのに
なぜ、本場のと冠がつくのに　ボロネーゼとしないのか謎だが。
パルミジャーノが粉々ではなくスライスされていることに意味があるのかもしれない。

トマトが多くないので、あっさり。
ミートというよりサルシッチャの気分。

おそらく78グラムくらいの麺量。

メインのポーションが想像していたより小さかったのには安心した。

400円より“少し高い”方のグラスワインを追加する。

ようやく、プレイトが卓上から消えると
アタシたちの　しろしま談義が始まる。
あろうことか　しこうきの便を間違えて取ってしまっていたAちゃんが慌てて取り直して、でも
最安値のまま事なきを得たその直後に
再びプレイトが卓上に。

スタッカートでもカッラーラでもなくカッサータが乗ったドルチェ。
アイスクリームディッシャーで取られたカッサータは殺人的なこの熱波によって溶解されつつあった。
ひとくち舐めて、あまりの甘さに半分以上再分配しようと試みたが。
Aちゃんもまた甘いものが好きでなかったという事実に直面する。

さすがバールだけあり食後のエスプレッソはシャンとしていた。


旅行の大枠が決まり、コア部分が明確にさえなれば、あとは行きずりではなく成り行きで。
いつものアタシたちのパタンだw
作戦会議を終えた私たちは4丁目交差点の方に向かう。

先週末のお父さんの誕生日をすっかり忘れていたのは私以外の家族もみな同様で、
なぜ姪っ子にはオメデトウといいうのに誰もオトウサンを祝ってくれないの？！と
不貞腐れていたらしい。
プレゼントを持って実家へ向かう、日曜日の午後。
そう、いつでもオトウサンは後回しにされる悲しい運命。


三越の正面玄関に
“4丁目で愛ましょう”の大型垂れ幕が。
先週末も吉祥寺デート、昨日も銀座デート。
なんだか、こそばゆい週末が続いている。

イタリアの街のバールそのままのお店が、こんなところに　よくもまぁ。

入ってすぐ左手にはカウンター　その奥はバンコ（立ちのみカウンター）が。
ショーケースには小さなドルチェ達が。
ちょい高級バールって感じです。

テーブル席もあり、天井高いし、開放感あふれて外国人の利用率も高し。

お値段は日本でもやや高めですが、雰囲気を味わう料金としては決してバカ高くないでしょう。
イタリアンビールもワインもグラッパもとにかくお酒が充実しています。
カフェとしての顔とバンコとしての顔とバールが凝縮されていて　いるだけでお腹いっぱいになってしまいます。

がっつり飯食うより、軽く飲むかお茶して、Ciao　Arrivederci!って会話が飛び交うそんな素敵なお店です。