たまたま、席が空いてたんで。 : 十一房珈琲店

ひさしぶりの十一房。カウンターの空席に座す。

シティ◦ローストとも迷ったけど。フレンチ◦ローストでお願いする。
端正なカップにて。持ち手を左に供されるんで。クルっと右に回しつつ。
（持ち手を左にして供するのはイギリス式。右にして供するのはアメリカ式っていうことらし。クリームも砂糖も入れないので、最初から右にして供するアメリカ式のほうが便利っちゃ便利なんだろうけど。ここの店の流儀は、イギリス式というこみたいで）。

フレンチ◦ローストだから、苦みが強調されてるハズなんだけど。ふっくらとした甘みを感じるような気がしたのは、気のせいだったのか。

カウンターは一席飛ばしでのご案内。
右側のひとり客が帰ったあと、小生の席をひとつズラすようにとのご相談。
そこに、ふたり客のご案内。

いつの間にか、何組か待ってるし。小生も飲み終わったら、粛々と出ていかないとって。それにしても、延々とたらたら話し込んでるお客さんも多かったような。どういう神経してんだろか。ガブ飲みする必要はないけど。飲み終わったら、さっさと席を譲ればいいのにって思うんだけど。飲み終わったあと、３０分とか粘るとこまで当然ってことなのかな。小生の感覚とは違うけど。

ここ、わりと割高な価格設定だし。いつも、ゆったりとしてたんだけどな。
いつの間にかプチ行列店じゃんって。

店の傍に石川県のアンテナショップがあったんで、中田屋のキンツバとか買ってみたりと。あと、たにぐちの「おだまき」っての。コシヒカリ、うるち米じゃんで作られた餅っぽいので粒餡を包み込んだ菓子も。
週末の銀座を満喫するべく。

と言いつつ、ちょっと、というかかなり間があいたもの。
先日、ひさしぶりに、夕方、時間調整がてら、カウンター席にて。で、ついでにってワケでもないのだが、珈琲豆でも買ってこうかなって。

店自体は、１９７８年の創業とのよし。小生も存じ上げなかったのだが、こちらのご主人は、その昔、銀座８丁目のかのカフェ・ド・ランブルで働いていたことがあるんだとかで。
看板に書いてある、GINSAってのが、ちょっと気になったかなｗ。十一房の横にある、CAFÉ　BECHETってのも店名か。ジャズのシドニー・ベシェットからとのよし。小生も知らなかったのだが、ニューオリンズ出身で、ジャズの創成期でルイ・アームストロングと並んで重要なクラリネット、後にソプラノ・サック、奏者でいらっしゃったんだとか。
ちなみに、「十一房」は孔子の言葉に由来しているそうなのだが、出典とかはよく分からない。

ネル・ドリップにて淹れられたコーヒーが素敵。ネルドリップは深煎り系じゃないと、別にそこまで意味がないっておっしゃる向きもあるみたいだけど。手間暇かけてる姿勢は、好ましい。そこいらのバイトに勝手に淹れさせてるわけでもないってとこも好きなとこ。

店頭に焙煎室が設えられていらっしゃるので、そちらでも焙煎されていらっしゃるのであろうか？銀座のど真ん中で、そうそうモクモクと焙煎なんてできなかろうとも思うのだが。一体、どのように差配されていらっしゃるのであろうか。

その日は、豆を買ってみようかなって思って。店員さんにも相談しつつ。どうせ、家では珈琲メーカーだしと。あまり深煎りっぽいのよりも、ちょっと酸味があっても良いかなと。
結局、買った豆と同じ、フルシティローストをまず。一杯、６７０円。

その後、もう一杯、飲むかと。
今度は、ブレンドじゃなくて、ストレートにて。スマトラ（カッコのなかに、ゴールデン・マンダリンって書いてあった）、７７０円、をチョイス。
マンデリンって、インドネシアのスマトラ島で生産されている珈琲豆なんだそう。ロブスタ種の栽培がほとんどというインドネシにて、スマトラ島のマンデリンはアラビカ種、っていうかその亜種のスマトラ種。酸味は控えめで、コクとほろ苦さのバランスが絶妙と言われることが多い豆の種類。難しいことは、よく分かんないけど、安心して飲める珈琲かと。

ヴィンテージコーヒーということで、一杯１０００円越えのメニューもあったようなのだが。さすがに、なかなか、そこまで踏み切れないかな。

しかし、なんで珈琲屋さんで喫煙可ってことで、噛み付くヒトがなんでこんなに多いのであろうか。
１８世紀、フランス革命直前のカフェの情景をひくでもなく。タバコと珈琲ってのは、切り離せないものだろうに。たかが、シアトル発のカフェが禁煙としたからと言って、そっちが本筋ってわきゃないじゃないかと。一応、念のため申し上げておくと、現時点で小生自身はタバコは吸わないんでｗ。

そうそう、買ってきた珈琲豆は、まだ淹れてみてないんで。そのコメントはあらためて。