～銀座の街に佇む白亜の館　優雅な雰囲気に包まれて～ : ロオジエ

日本を代表するグランメゾンの1つ銀座「L'OSIER ロオジエ」で、デジュネ。

【レストラン ロオジエ】が資生堂パーラービルに開店したのは、1973年。1999年に並木通りに移転。ジャック・ボリー氏、ブルーノ・メナール氏、現在のシェフ・オリヴィエ・シェニョン氏を擁する「ロオジエ」。歴代3人のフランス人シェフの右腕として、ロオジエのアイデアマンとしてキッチンを30年以上支えている調理長・山下泉さんとチーム・ロオジエ。

内装デザインを手がけたのは建築家・デザイナー・ピエール＝イヴ・ロションさん、イメージを「白」「ゴールド」「透明感」「ガラス」「光」のキーワードに集約。
カトラリーがピュイフォルカでショープレートは、L'OSIERのロゴ入りのHAVILAND特注品。食器はHAVILAND、Bernardaud、J.LCoquet等。店内に置かれたオブジェは、ジャン・コクトーの作品が多々、ダリも飾られています。。メインダイニングにある月ごとのフラワーアートはベルギー出身・ダニエル・オストによるもの。作品を見ているだけでも楽しい待ち時間です。

私が初めてロオジェに行ったのは、ジャック・ボリーシェフのいらした頃、もう何年もたってしまいました。いつもより緊張してまいりました。

コースはメンバーの一人一人毎に決めることができます。鴨より仔羊の気分でしたので～MENU DÉJEUNER～にしました。

【アヴォートルサンテ！】
【ピエール・ゼロ シャルドネ（ノンアル）】
高級ワインを生み出すシャルドネ種100%で仕立てるアルコールフリーの白ワイン。

【アミューズ-ブーシュ】
「生姜のサブレに人参のピュレ」「デイップ・ヨーグルト風味の根セロリのピュレ」「アンチョビクリームとラデイソンを乗せたハーブのタルト」

【アミューズ】
「菊芋のヴルーテ・ビーツのアイス」
「菊芋のヴルーテにビーツのアイス、上にはシャテーヌのローストと菊芋のコンソメジュレ、マリネにした柿を浮かべて。

【パン】
【プチバゲット、アマニ入りシリアル、ミルクバターのパン、オリーブのパン】【パンドカンパーニュ（ライ麦）】
メゾンドカイザーに特注しているパン。販売用と明らかに粉から違う秀逸なパンたち。
【ボルテイエのバター】
ロオジエのシンボル“らせん”をイメージした形に。

【前菜】
「JARDIN MARIN“海の庭園”貝類のマリネ。アーティチョークのムースリーヌ 紅芯大根のペタルに詰めたホタテ貝のクリーム ヴェルヴェンヌ香る潮のジュレ アプリコットとカラマンシーのソース」
フレッシュなミル貝と赤貝のマリネの周りには、スライスした紅心大根（ビーツ？）の中に帆立のムースを詰め、朝鮮アザミ・アーテイチョークのピュレとアプリコットとカラマンシーのソース。まさに「JARDIN MARIN“海の庭園”」の素晴らしいビジュアルです。

【メイン・肉】
「L’AGNEAU・仔羊鞍下肉のロティ　ローズマリーのクルート トマトと花ズッキーニのファルシィ ズッキーニのピューレ　ミント風味アルガンオイルを加えた仔羊のジュ」
メインは仔羊セルダニョー（仔羊鞍下肉部分）のロティ、ローズマリーを纏わせたペルシャ―ド風クルート。レアに焼かれたロゼ色のラムは、柔らかでキメ細かな肉質。野趣さより気品のほうがより表現としてはあっていると思います。ズッキーニのピュレ、ソースはアルガンオイルを加えた仔羊のジュとの相性もピタリとはまっていました。添えの小玉ネギ、トマトのコンフィやズッキーニのコンフィ、ガルニにも緻密な装飾を施し抜群の火入れによる食感と旨味の引き出し方が素晴らしい。

【プレ デセール】
「シャインマスカットとソルベ＆マスカットワインのジュレ」
コンポートしたシャインマスカットにシャインマスカットのソルベとマスカットワイン＝ミュスカリキュールのジュレと組み合わせる事で、いかにもレストランのデザートらしいカクテルのようなリッチな味わいになっていました。

【ミニャルディーズ】
『甘夏のマカロン』『チェリーと生ショコラ』『ベリーのメレンゲ』『キーウイジュレのマカロン』

【デセール】
「フリュイルージュの彩り、ヨーグルトのエスプーマ カシスとスミレのソルベ」
見ただけで“眼福”、見事な色合い・フリュイルージュ・赤い果実、赤い果物の組み合わせ。ベリーのゼリー、カシスのソルベと木苺のシャーベット、フレッシュな「ブラックベリー」「ブルーベリー」「カシスベリー」「木イチゴ」など、ヨーグルトのムースの上にはグラスのロワイヤル。ムラングココ、メレンゲものっていました。
口溶け滑らかなヨーグルトムースにベリーのジュレ、カシスに木苺のソルベ。まるで取れ立ての果実のように濃厚でフレッシュ。図鑑のような見事なベリーの種類。周りを固めのゼリーで囲ってソースの流出を防いでいるのも繊細な計算。

【フリヤンディーズのワゴン】
「チョコレート・ギモーブ・キャラメル・パートドフリュイなど」
キャラメルには生チョコ、ラムレーズン、アーモンド。パートドフリュイには洋ナシ、ピンクグレープフルーツ、ベリーミックス。生チョコには塩、ベリー、エピス、キーウイ、ローズショコラ。アルマニャックのトリュフ、キャラメルレーズンサンド、レモンのプチケーキ。ラズベリーチョコ、パイナップル、キャラメリゼしたアーモンド、イチゴヌガー、生姜ヌガー。チョコプラリネにはキャラメル、すだち、プラリネ、グリオットチェリー。ココナッツギモーブ、イチゴのマシュマロ、チョコのマシュマロ、メープルシロップのプレッツエル。

「エピス（ピンクペッパー）のショコラ、キャラメルレーズンサンド、レモンのプチケーキ、生チョコキャラメル、チョコのマシュマロ、メープルシロップのプレッツエル」。

【飲み物】
「ローズヒップ」

グランメゾンらしいラグジュアリー感満載であっても、コンシェルジュの女性から、ソムリエチーム、メートルさんまで、完璧丁寧な接客、とてもリラックスできる居心地のいい時間でした。
ロオジエのチーズは絶妙な熟成状態とかで、そのフロマージュが好きなだけ選ぶことが出来るというDÉGUSTATION（デギスタシオン）コースにまた伺わなくてはいけません。