銀座グランメゾン : ロオジエ

食べ歩きを始めた20代前半、イタリアンとフレンチのレストラン訪問に余暇の全精力を費やしていた古き良き時代があります〜笑
その頃背伸びしてがんばって訪れたレストランの1軒がロオジエ。
ジャックボリーさんがシェフをされていた頃です。
内装の豪華さや空間に圧倒された記憶が大きく、めちゃクラシックだった！っという記憶でしたが、正直具体的なお料理やお味が思い出せません^^;
もっと経験を積んだらまたいつか来たいなぁ〜という封印以来、新生ロオジエに訪れる機会に恵まれドキドキで伺いました。
ビルの前に到着するとドアマンが出迎えてくれ胸が高鳴ります。
地下にダイニングがあるのですね。
支配人にエスコート頂き階段を降りていきます。テンションが上がりますね〜^ ^

お任せコース、
メニューデギュスタシオン 28000円を頂きました。

・アミューズブーシュ
・キャビアオシュトラとそば粉のガレット キュウリのフイユ なめらかな帆立貝のムース
シャンパーニュ風味のエミュルション
・ゆっくりと火入れをした黒鮑 紅芯大根に詰めた香味野菜／黒鮑のフォア／フユイユのムース 雲丹のバターでリエしたブイヨン・レギューム
・オマールブルーとグリーンアスパラガス マジョラムとコライユのクルート
ソースヴァンジョーヌ
・ブルターニュ産仔牛のロティモリーユ茸のファルシ 絹さやとオニオンのキャラメリゼ
コリアンダー風味のキャロットピューレ
シトロンコンフィとアニスが香る仔牛のジュ
・フランス産フロマージュ
・お好みのデセール
・フリアンディーズのワゴン
・カフェ

グランメゾンなので、その空間と時間を楽しみたいと思い、メモは取らず写真も最小限に。
お料理は、どれも美しかったです。
アミューズやオードブルの盛り付けや出し方などモダンな所も感じ面白いと思いましたが、お味はクラシック。
ポワソンとヴィアンドは完全クラシック。
食べ歩きを始めた頃を思い出すような懐かしい味わい。
昔はフランス人のシェフの方が有名ホテルのダイニングで腕を振るわれていた頃があると思うのですが、その時代を思い出すようなソースや味わいを感じました。
しっかりフォンの味はするのですが、そこにワインや洋酒の影は薄いかな。なので塩味が鋭角的に感じます。ソースが食べきれず残してしまうのですよね。そのテイストが昔からツボではなく。。あくまでも個人的嗜好です。
そして、ダイニングが広いホテルなどでありがちの目の前に来る時には若干冷めている感。
ドーム型の蓋、シルバーのクロッシュで運ばれてくるお料理の中身にそんなに感動を覚えたことのない印象も残念ながら変わらなかったかな。
ガレットやアミューズのサブレ系などは焼いてから時間が経っているのか湿気っているのも気になりました。大箱のキャパではないのに惜しい感じ。
期待していたオマールブルーも食材自体が普通の感じでしたでしょうか。
が、付け合わせのアスパラは凄く良かったです。マジョラムを使ったパン粉焼きというのが面白ろかったし、香りと食感も良くて印象深い付け合わせでした。
大好きな鉄板の春の仔牛の質もごく普通でしたでしょうか。リードボーは臭みがあったので残しました。
ワゴンチーズは丁度食べ頃で状態もよく、選んだチーズによって盛り合わせてくれるドライフルーツや、同席者の蜂蜜が美味しそう。。と呟いたらすぐに盛ってくれるサービスなどは隙がなかったですね。
そういったところが食事中随所にあり、
マニュアルを越えた余裕のサービスのベテラン陣は流石だと思いました。
シェフも客席を丁寧にまわられていて、気持ちを上げてくださいます。
煌びやかなミニャルディーズワゴンや、ポットでのお茶のサービスなども嬉しい限りで。
デザートもクレープシュゼットの用意もあり、グランメゾンに似つかわしいサービスだと思います。
この辺りの至れり尽くせりなサービスは食後の幸せ感を高めてくれますね〜
ただ、サービスに関しましては、昔ながらのサービスというか、正直、慇懃無礼な感じも受けました。
最近の街場のレストランの若手サービスマンは洞察力がいまひとつだったり、若干気が効かなくても^^;熱意を感じるパワーで頑張っておられる方もよく目にします。
熟練の方の懐の深い、心を感じるサービスの心地良さというのは最強で、女性目線からだとお姫様になったかのような錯覚を覚えるような非日常的な幸せ時間も頂けたりするのも嬉しいものですが（笑）
素敵なロケーションとハコと技術があっても最終的な満足度とは、、、というようなことをいろいろと考えさせられたディナーでした。
まぁ、サービスマンを本気にさせる技量がなかった我々も微妙だったとは思いますが（苦笑）
接待などには間違いないと思います。
常連さんにも良いお店でしょう。

それから、ワインに関しましては流石品揃えが素晴らしかったです。そして値段が安い。ほぼ市価の銘醸ボトルワインも沢山ありました。
リリースされた時にストックされているのでしょうね。
ワイン好き何人かでボトルを何種類かシェアしたらめちゃ楽しそうなリストでした。
グラスシャンパンはビルカールサルモンのロゼが頂けたり、グラスワインもブルゴーニュグランクリュが50ccで3千円位。量も50ccと100ccから選べて嬉しいサービス♪
ボンヌマールは最後の底の方だったのでいつ抜栓したかわからないし大分ヘタっているかも？？と思ったりもしたのですが（1本用の窒素ガスで保存するグッズがありまして）開いていて良い状態でした。その辺はソムリエさんも隙がない感じは流石ですね。
銀座に景気の良さを感じますし、老舗の街場のグランメゾンの歴史をこれからも紡いでほしいと思うレストランでした。
ご馳走さまでした！