「銀座一丁目 ひょうたん屋」関西風の地焼きに仕立てながらもタレは醤油香る関東風にハイブリットな鰻重 : ひょうたん屋 1丁目店

銀座一丁目のオフィス街に趣きのある佇まいの「ひょうたん屋 1丁目店」さん。
年末の忙しさにパワーチャージを兼ねて2年ぶりにランチでお伺い。

場所は有楽町線銀座一丁目駅より徒歩3分ほど。
昭和通りから一本入ったオフィス街に突如として現れる味のある店構えと木製の看板が目印。

内観は入口直ぐに焼き場があり、ギュッと囲むようにカウンター7席ほど。奥にもテーブル席を備えています。
長年の煙で染まった壁色は年季を感じるさせて温かみも伝えてくれる。

焼き場のど真ん中に座り、目の前では蒸さずに地焼きされていく工程が広がります。
BGMはなくとも団扇でパタパタとあおぐ音、支度をする音、忙しなくともしっとり静まる感覚がどこか家庭的。

主な鰻のメニューはこのあたり。

・うな重 並　3,000円　※昼のみ
・うな重 中　3,500円
・うな重 上　4,000円
・うな重 特上　5,000円
※ご飯大盛り各100円増し

頂いたものは以下の通り。

●うな重 上　4,000円


蒸さずに串打ちされた鰻は炭火で焼かれていき、焼き色が付いてきたらタレに一度潜らせるとパチパチと立ち上がる音と香ばしさ！

お吸い物がセットされ、お重にご飯がよそわれるともうすぐ提供の合図。
12分ほどで着重となりました。

1尾2枚の蒲焼きが互い違いに敷かれたシンプルながらも、タレを焦がした表情が食欲をそそる。
特に身は分厚く、箸で持てば自然と伝わってくる強い弾力。

そのまま口に運ぶと、ブリンと弾むような口当たりと噛み締めれば溢れ出す身の脂。
たまり醤油の強い味わいとコクが噛むほどに降りてきて、その色濃い旨さを身の脂にギュッと染める！

お米にもタレが程よく浸透させてあり、小粒ながらサラサラとした食べ心地。

後半は山椒の乾いた香りを乗せれば味変を楽しめる。

関西風の食感にあふれ、それでいてタレは醤油の効いた関東風。
2つの要素を併せ持つハイブリッドなうな重に仕上がっています。

他オーダーではランチ限定の"並"や特上が多く、銀座で粋に鰻を食べたい気分をしっかり満たしてくれる。

焼き魚のように噛みしめて楽しむ鰻と印象付ける銀座の鰻処です。


□ひょうたん屋 1丁目店
所在地：東京都中央区銀座1-13-9
　　　　栄楽ビル1F
電話番号：03-3561-5615
営業時間：11:00～14:00
　　　　　17:30～20:00
　　　　　土曜のみ11:00～13:30
定休日：日曜

※カウンターに"NO Photo"の文字につき、お料理のみ許可を得て撮影。

銀座のオフィス街にひっそりと佇む「ひょうたん屋 1丁目店」さん。
関東でも関西風の焼き上がりを楽しめる鰻店。

場所は銀座一丁目駅から徒歩3分ほど。
オフィスビルが立ち並ぶエリアにとても渋い店構え。

何度かアプローチしたことがありましたが、緊急事態宣言などで営業されておらず今回が初訪問。

入口の暖簾とメニュー表が掛けられていたので営業中と確信して戸をあけます。

店内は入ってすぐのところに焼き場、それを囲むようにカウンター7席。奥にはテーブル席がある細長い造り。
平日の11時半頃、先客は3～4名と空いているカウンターへ通して頂きました。


メニューはシンプルにこちら。

「鰻重 並（2,500円）」※昼のみ
「鰻重 中（3,000円）」
「鰻重 上（3,600円）」
「鰻重 特上（4,300円）」

※すべてお新香、お吸い物付き。税込み。


無難なところを狙って「鰻重 上」を注文しました。


カウンターの目の前では鰻が炭火で焼かれていく光景を間近で見ることができます。
蒸さずに背開きの鰻をそのまま焼いていく関西風で、一枚一枚丁寧にうちわで煽られて香ばしく焼かれていきます。
タレを何度かくぐらせ焼かれた身はそのままお重へ。


待つこと5分ジャストで着重。


シンプルに長い身が2枚、サイズは大きいほうで厚みがあり、表面はタレと脂でつややか。
箸でつまむと心持ちふっくらし、弾力を感じられます。
超高温で焼き上げる地焼きとは違い、炭火でゆっくり焼き上げることで、関西風のカリッとした仕立てにはならず弾力はあれどしっとりし、関東風のふわっとする食感をプラスしたハイブリッドな焼き上がりです。
そんな鰻の食感に旨みがたっぷり含まれているため、噛みしめるとじゅわーっとおいしさが広がります。

かかるタレは醤油感がやや強めで、ご飯をしっかりすすませてくれるループもまた良い感じです。

関西風の焼き方がお好きな方や、鰻でも食感を重視した食べごたえを感じたい方などにおすすめの鰻店です。