落ち着いて、ゆっくり 美味しく いただきました。 : みかわや

正月に東京国際フォーラムでの公演を観る前にどこかで昼食を食べようと銀座四丁目辺りをプラプラしたのですが、大店はイヤだし、新しいビルに入っているフードコート(Food Court) では落ち着かないし、時間は限られているので一時間半ぐらいで食べることができる店は何処かなと考えていたら、目の前に「みかわや」が現れました。

店頭の立て看板には、「Original Lunch Set Meal 5,800円」。『これにしよう！』とドアを外から引きました。
（ヨーロッパのドアは部屋の外から押すように造られます。なぜなら客を迎え入れる為です）

・コーンポタージュ
・かにクロケット サラド添え
・ビーフシチューまたはハンバーグステーク（ビーフシチューを選ぶ）
・パンまたはライス（パンを選ぶ）
・デザート（ババロア、いちご、洋梨、キュウイフルーツ、ブルーベリー、生クリーム）
・珈琲
・グラス赤ワイン2杯（小さな二種類のチーズ付き　チェダー、コンテ）は、別料金 (1,400円/グラス) です。

給仕のタイミングも良く、皿も温められていて、料理もおいしくいただきました。

また、メニューを選んでいた他のお客様に対して、「本日、エビフライとホタテ貝のフライは、ご用意がありません。」と、正しく伝えていました。銀座からは豊洲が近いとはいえ、手に入らないものは出すことができません。おいしい料理を食べたい客にとっては良いことです。


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さて、皆さんは食事中の会話を大切にされていることと思います。

「ひとり飯」「孤独のグルメ」の場合は、カウンター内の料理人やバーマンや若い衆を相手にお喋りに興じる方も多いでしょうが、すし屋や割烹料理屋で調理している職人が喋り過ぎるのは、衛生面を考えると控えていただいた方がよろしいのではないでしょうか。無口な人の料理の方がおいしい ｷｶﾞｼﾏｽ (©︎KYT氏)。

私は、ゆっくり自分のペースで食べ物を味わうことのできる「孤独のグルメ」が好きです。気の合った方とご一緒するのも楽しいですが、料理が並んだら、会話を中断して、互いに食事に集中することが大切です。

若い頃、当時流行っていた "屋上ビアホール" へ行った際、最初の生ビールで「カンパーイ！」とやって喉越しと空っぽの胃袋に落ちて行く液体の妙味を目を瞑りながら味わっているタイミングで、その中で一番気を遣わなければならない立場の人が、「〇〇さん、ところでお身体の調子は戻られたようですね。」と声を掛けました。すると、〇〇さんは、「僕はね、ビールの喉越しを楽しんでいる最中に声を掛けられるのが一番嫌いなんだ。」とニコッとしながらもきっぱり言いました。傍で聞いていてナルホド！と思ったものです。

何故か年配者同士というのは、病気に関する話題が多く、これは食事中の話題として最も相応しくありません。いろいろ想像してしまいますから。同じテーブルであれば「話題を変えましょう。」と伝えることもできますが、隣の席でこれを延々されると困ってしまいます。他の人の話は聞こえないように自然と耳に栓ができるタイプなのであまり気にしないのですが、人間ドックの胃カメラだとか血液検査で血管を探すのが大変だったとか、相手構わず大きな声で楽しそうに喋る方がいますが、何事にも限度がありますね。

未知であれ既知であれ、旅の話や趣味に関する話題が一番楽しく、相手の方の背景が自ずと分かります。海外のパーティーで日本人が浮いてしまう原因は、仕事とスポーツの話しかできないからと言われています。リベラルアーツに長けたラグビー選手で実は建築家なんていうのは楽しいでしょうね。


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三越ビルに組み込まれたお店に入るのは今回で二回目です。
以前は、銀座で洋食を食べようと思った時、資生堂パーラー、煉瓦亭と代わり番こに利用していました。

アラカルトでいただいた料理は、
１、ボール盛りサラド
２、仔牛のカツレット
３、アワビのステーキ
４、コーヒー、ハーブティー　です。

ボール盛りサラドは、新鮮な野菜がたくさん盛られており、とても美味しいです。これはコストパフォーマンスもよくお奨めです。

仔牛のカツレットも本場のウィンナーシュニッツェル（本場は豚肉ですが）のように叩き伸ばされた肉が大きく揚げられており、香り良くとても美味しいです。

さて、期待のアワビのステーキですが、見事な大きさの特大アワビだったのですが、味は期待ほどでなくチョット残念。もう少し塩を利かせて白ワインで仕上げれば旨味が出てくると思いました。

アワビ料理は、寿司屋の塩蒸しか中華の煮込み料理の方が食べ方として数段上ですね。日本酒と刺身でもアワビが食べているカジ芽の香りがして最高です。アワビのステーキは、鉄板焼き屋でもメニューに載っています。所謂、踊り焼きですね。焼かれてうねうねしているのが可哀想な気がします。

昔の洋食屋さんの雰囲気が消えてしまい高級レストランになっていますので、お洒落をして行きましょう。