引き出しの多さはドラえもん以上 : 麺喰屋 澤 徳島店

今週の限定は『青森煮干し中華そば』

こんな素人受けしそうもないもんを涼しい顔で攻めてくるところに非凡な才能を感じさせます。

11:03に入店すると先客は10人ほど。
ほとんどのお客さんが限定をオーダーしてます。
ここにオープンと同時に入店して限定を頼む人はかなりのラーメンloverと確信しました。
あさイチで限定以外のラーメンをオーダーすると何故か後ろめたさすら漂う雰囲気があります。

◆青森煮干し中華そば（煮卵＋ワンタン）

煮干しラーメンは都内の『すごい煮干しラーメン凪』、『鈴蘭』、それに当たるかどうかですが、『多賀野』くらいしか食べたことがないので参考にもなりませんが、今回頂いた澤の煮干しはよく言われるドロドロの“セメント系”煮干しラーメンではありません。粉末の煮干し感はあれどどちらかと言うと端麗系煮干しです。
故意的な塩辛さはかえしの塩ダレ。
デフォルトの塩ラーメンのスープと煮干しのダブルスープでしょうか。
表面に浮いた脂は鶏油ではなく煮干しオイルのように思いましたが勘違いかな？
煮干しそばってどんなラーメンなの？と興味本位で訪れたお客さんの及第点には達しているはずです。

ワンタンは良かったのですが欲張ってトッピングした煮卵は完全に選択ミス。燻玉だったために煮干しの風味とスモーク感が殴り合いの喧嘩してしまいました。

通常煮干しそばには低加水の細麺がセオリーですが、
あえて加水率高めの麺を合わせてくるところがまた憎い。

具だくさんにしたためにお腹いっぱいです。

煮干しは好みが分かれるので賛否あるとは思いますが、美味いまずいかよりもこの攻めの姿勢と引き出しの多さに毎度ながら頭が下がります。

次回の限定が楽しみでならない。

日本蕎麦を食ってる最中に澤のTwitterに、期間限定『池袋大勝軒 魚介豚骨』と記事が上がったので思わず口の中の蕎麦が爆発寸前。

これは行かねばと連日の麺攻撃。

平日なのでこの前の二郎系の時のように並ぶ事もなく一回転目で席を確保。

麺は通常の200gにしておきました。

麺がぶっといので待つこと10分弱。

おいでました#つけ麺発祥#大勝軒#ラーメンの神様#豚骨魚介#

二郎系の麺と同じ麺を使用してると思われる。
ガシガシしたやつね。
啜ると麺がプルプルと躍る躍る。
スープはトロリとクリーミー、濃度はそれほど濃くなくバランスの取れた感じ。
節のアクセントも出しゃばることなく上品。
野郎4人で一言も喋らず食に没頭、そして完食。

二郎系といい大勝軒といい、まさに田舎モンが1度は食べてみたいと思う気持ちを見透かすようなラーメンで攻めてきます。
さらに美味いときた。

あまりの器用さに頭が上がりませんが、次はどこのラーメンを
やってくれるのかもはやそちらの方が楽しみでなりません。


これも期間限定ですのでお早めに。

期間限定で二郎系のラーメン『澤二郎』を出すと言うので行ってきました。
オープン間もない11:15分に到着したと言うのに、外には10人程の並び。
すでに一回転目の店内は満席状態。
暇なので下世話な売上の計算をしてみる。
１日平均150杯×単価800円＝120.000円也。
……税務署に気をつけてね。

テレビではよく見る二郎ですが、徳島で食べられるとあって
澤二郎を始めたとたんSNSの投稿あがりまくりです。

並び始めて着どんまでに要した時間は約40分。
その間7割以上のお客さんが限定の『澤二郎』を頼んでいます。

麺は通常の並で200g、大盛り300g、トッピングは野菜、ニンニク、アブラ、カラメ、全マシからコール(呪文)でカスタマイズ。
本場の雰囲気を味わって欲しいと言う店主の心意気が伝わってきます。

デフォを頼むか迷ったけど、しょっぱいラーメンが食べたいので、アブラ、カラメでオーダー。

全増しのどんぶりを頼む猛者もちらほら。

程なくして、運ばれて来た澤二郎は見るからに暴君。
背脂のゴツさにたじろぐ。
脂身のthe獣感がすんごいチャーシューにさらにおののく。
ジロリアンがそばにいたら、チキン野郎は土俵から降りてくださいと言われただろう。

スープを啜るとしょっぱさが容赦ない。
辛い！しょっぱい！喉が渇く！
でもそれが意図的な辛さだからしょーがねー。

天地返しで麺を確認。
ぶっとい麺のお出まし。
つけ麺でも使える極太麺。
噛むのが疲れて来る程太いが濃厚なスープと対等の存在感。
すっごい好きだわ、この麺。
博多麺がスピッツならこの麺はセントバーナード。
麺が太いから啜るとぷるんぷるんとスープを弾く。

ジロリアンからするとどんな評価するのか気になるところだけど、これは素直に美味い。


凄いね、澤さん。
オープン当初から本店が東京なだけあってどんなラーメンを作らせても徳島で流行らす腕があると感じてましたが、ここまでくると弄ばれてる感じすらある。

この澤二郎、期間限定ですがこの人気っぷりで潔く辞めることができるのでしょうか。
是非定番メニューに置いて欲しいね。

しかしラーメンも美味いが、フロアのちょっと芸能人オーラのあるお姉ちゃんがすこぶる可愛い！
もしかしたらラーメンよりあのお姉ちゃんを見てる方が長いかも！


澤二郎もべっぴんさんもダブル目の保養になっちゃった、
ごちそうさま！

評価上げよっと

【再訪2016/10】
今回頂いたのは、真鯛の鶏塩ラーメンと坦々麺です。
真鯛の鶏塩は味の奥底に臭みがありました。
これは養殖特有の鯛のラードのせいでしょうか。
栄町の鯛塩ラーメン【堂の裏】でも同じことが言えます。
坦々麺はピロピロ麺で芝麻醤のコクもあります。ベースは鶏白湯でしょうか。
花椒の香りで本格的な四川坦々麺ぽい仕上がりにしています。
ただここはデフォの醤油の完成度が高いため他のラーメンを食べにこうとまで思わなくなってしまいました。
知識も経験値も高い都内発信のラーメン屋の腕の見せ所を期待しています。


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じわりじわりとブームになりつつある北島町『麺喰屋 澤』さんに東京都民の友人と初訪問です。

ここ最近SNSの普及で新規オープンされた飲食店の認知度のスピードが一昔前とは話にならないくらい早くなりましたね。

ここ澤さんも2016年5月にオープンされたはずなのに東京発信のラーメンというだけあってもうラヲタの間では過去の話題になっています。

到着時は11:50分。
先客は２割ほどと落ち着いていました。


さて、今回頂いたのは肉入り中華そば(醤油)、限定A（横浜家系）、限定B（まぜそば）、鶏白湯です。

・中華そば(醤油)
スープがこれでもかと言うほど熱い！
個人的には熱々のスープは好みですが、女性にはなかなか手強い熱さです。
塩と醤油は動物系のダシを取らないとのことですが、鶏油でうまくバランスを取っていてあっさりしすぎていないところがいい。コクたっぷりなので淡麗という括りではないですね。スープを啜った時に鼻を通る時に香る魚介の風味は抜群です。
節系のパンチがガツンガツンと押してきます。
県南の『麺屋 藤』さんも東京ラーメンを掲げていますが、初めて食べた時これが東京ラーメンてか？と椅子から落ちそうになりました。
まさにここは頭ふたつ抜けていて、今流行りの醤油。胃に染みる癖になる味です。
豚チャーシューと鶏チャーシューのダブル。
鶏チャーシューは低温調理されています。
この低温調理の鶏チャーシューのフワフワ感は徳島では初めてです。初めて食べられる方は驚くでしょう。
逆に豚チャーシューは残念レベル。ここ、手を抜かないで欲しいなー。いっそ豚チャーシューはいらないとさえ思える。
ですが、確実に誰もが美味しいと思える完成された醤油ラーメンです。


・鶏白湯
逆にこちらはスープがぬるくて拍子抜け。
たまたまでしょうか。
乳化具合は中の上。
適度なトロミで鶏白湯に出がちな独特の臭みをうまく処理しています。平打ち麺もまだまだ徳島では新しく、攻めていますね。
ただ、衝撃を受けるほどの感動はなかったかな。

・横浜家系
うん。家系だなと。
家系のレシピを守っている気はします。
ただ、鶏白湯にしても家系にしても、都内の有名店で食べたことのある方には物足りないかと。“本物”は食べた瞬間、その個性的な味に身震いするほどですから。

・まぜそば
経験値が低いので参考になりませんが、記憶に残る味ではありませんでした。

総評として、これだけ完成度の高いラーメンを作れるのだからあえて辛口のことを言わせてもらうと、“徳島でなら充分勝負できる”と感じました。今や世界言語の“ラーメン”ですが、東京は世界一です。その東京発信のラーメン屋ですからこのレベルのラーメンを徳島で提供するのはいともたやすい訳です。
ちなみに閉店した『水天宮前 麺喰屋 澤』は食べログポイント3.56、『麺喰屋 澤New小岩店』は今現在3.00です。
今回いろんなラーメンを食べさせて頂きましたが、謳い文句が東京発と掲げているので、これを東京を基準とした全国区で評価するのか徳島県内で評価するのか頭の整理に困りました。


なので今回は東京なら3.4、徳島なら4.0、間をとって3.7とさせて頂きました。

若干辛辣なコメントになりましたが、それでも醤油ラーメンは徳島ではNo.1。毎日でも食べたいと思える素晴らしいラーメンでした。

ごちそう様でした。