忍者ノスタル爺に変身！ : 八寸

ガチャガチャ

PULLと書いてある四角い取っ手が付いたドアは押しても引いても開かない。

「あっ、ごめんなさい」と奥から解錠してくれたのは、ここのママのようだ。

「予約してると思うんだけど・・」

「７時から予約の〇〇さんでしょうか」

実は忍者、予約をしてくれたであろうマイレビの「おっさん63」さんの名前を知らない。食べログでのお付き合いは２年程になるが、会うのは今回が初めてだ。「おっさんは〇〇って言うんだ・・」

モジ男と化している私を見かねて、ママさんが奥に案内してくれる。そこは小上がりの席で、６人分のセットがされている。

靴を脱ごうとしたが、まだ約束の時間までに30分もある。ならばと引き返し、「こちらでしばらくいさせてもらってもいいかな」とバーカウンターに落ち着く。

「ビールもらえます」「瓶ビールですけど、ドライかエビスのどちらにしましょうか」「じゃあドライで」

グラスにビールを注ぎ、喉の渇きを一気に潤す。

実は、あまりにも早く徳島に着いたので、時間潰しのためにこの近辺を散策。それでも時間を使えず、早めに店のドアを開けようとしたのだった。

カウンター前にはウイスキーなどの洋酒が、そしてその横にずらりと並んでいるのが、懐かしのレコードたち。音響機器も年季が入っている。

ママとあれやこれや話していると、ドアが開いて男性が３人入ってくる。

「今晩はshicaです」「どうも半蔵犬です」２人は香川県の人気レビュアー、この日のメインゲストだ。「お久しぶりです」と渋い声を響かせたのは、あっかん兵衛さん、こちらは徳島の重鎮レビュアーだ。

shicaさんが、「忍者さん、これっ」って差し出してくれたのは、「忍者めし」というハードグミ。知らなかったんだけど、コンビニで売っているんだそう。shicaさんm(_ _)mアザース

おっさんさんまだだけど、ちょっと飲みますか。

ビールを追加して、軽めの乾杯！

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厨房からマスターも出てきて、しばしレコードや音響機器の話に花が咲く。ここで使ってるレコード針は、どこかの宝飾店？に注文するそうで、一本２万円なんだとか。聞くところによると、届くのに何カ月も要するとのことだ。

そうこうしているうちに、この日の幹事のおっさんさんが到着。もう一人、素敵な若い女性を連れている。

おっさんさんは、背が高く、自慢の脚がすらりと伸びたキャリアウーマンという感じ。「忍者さん、今晩は」「こちらこそお初です。よろしく」「彼女はわっちで〜す」「今晩は」「初めまして、どうぞよろしく」

わっちと紹介された女性は、２０代半ばだろうか。とても笑顔のステキな女性だ。

じゃあ、奥に行きますか。「奥の小上がりにセットされてますよ」

忍者が靴を脱ぎ小上がりに上がろうとすると、おっさんさんから思わぬ言葉が、「やっぱり、カウンター席にしません。足痛いし」

「本当は俺もそっちの方がいいんだけど・・」また、靴を履き直してカウンターに。

「あ母さんごめんなさいね」「いえいえ構いませんよ」

結局、６人が横並びになり、もう一度乾杯！

♪(*^^)o∀*∀o(^^*)(*^^)o∀*∀o(^^*)(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

お通しをアテにしばらく飲んでいると、おっさんが、ママにお任せで何品か作ってくれるよう頼んだようで、ぼつぼつと料理が並ぶというか、回ってくる^_^;

稲荷パリッと焼きは、文字通り稲荷のパリッと感と、中身の春雨や野菜の食感がマッチしている。

胡麻風味鳥唐のネギソース添え、これは美味い。胡麻の香ばしさとネギソースを纏った唐揚げは、絶妙の美味しさ、これ独り占めしたかった。

茄子の味噌炒め。茄子と油、茄子と味噌って合うんだよね。おばあちゃんが作ってくれたのを思い出してしまうノスタル爺(T ^ T)

コロッケ２種。確か、クリーム系のコロッケとメンチコロッケだったと思うんだけど、今ひとつ記憶がはっきりしない。１軒目なのに情けない。

八寸麺煮豚のせ、いわゆるラーメンだが、私の逆サイドに座っていた美人のわっちから食べ始めて、おっさん→shicaさん→半蔵犬さん→あっかん兵衛さん→忍者
と回ってきたので、既に成長が著しい。やっぱり、出来立てを食べたかった^_^;

もう少しゆっくりしたかったけど、この後、幹事のおっさんさんが、３軒も予約しているよう。

マスター、ママ、また、来ますね〜。

独りでじっくりと飲みたい。そんな気もする八寸であった。

ご馳走様。おっさん何処へ(^-^)/ニンニン