温泉目的で泊まるにはいい宿です : 民宿　新小松屋

　以前にも宿泊しており2度目の訪問。前回も連泊していますが、今回もゆっくり温泉に浸かる目的で連泊しました。平日、土日も同じ料金ですが、今回はお盆にも拘らず同一という非常に良心的な温泉民宿です。＠7000円（税込）部屋は2階の和室10畳。畳の擦り切れも目立ち、かなり年季が入っています。浴室は2つ。夜までは貸切で利用可。有名な鹿の湯と行人の湯の混合泉で白濁した単純酸性硫黄温泉の湯が源泉かけ流し。この温泉が素晴らしい。夕食は18時から。以前は大広間でしたが、今回は部屋食。

1日目夕食
●ほうれん草お浸し　茶碗蒸し　牡蠣ホイル蒸し
●豚ロース陶板焼き　鮎塩焼き
●ご飯　味噌汁　漬物　オレンジ

2日目朝食
●木耳和え物　大根おろし　生卵　納豆　鮭塩焼き　ハム
●ご飯　海苔　漬物　味噌汁　

2日目夕食
●水菜お浸し　がんも煮物　帆立ホイル蒸し
●ヤシオマス刺身　牛肉陶板焼き
●ご飯　味噌汁　漬物　オレンジ

3日目朝食
●蓮根人参コンニャク金平　切干大根和え物　温泉玉子　鮭塩焼き
●納豆　ご飯　漬物　海苔　味噌汁　

　民宿ですから旅館で提供されるような手の込んだものはなく家庭料理が並びます。ホイル蒸しは2日共に白味噌仕立て。底に敷かれた昆布がいい風味で甘めですが、プリっとした牡蠣が長葱などと共に美味しい。豚ロース肉は肉厚。ですが蒸し焼きにされるのでやわらかくジューシー。ヤシオマスはねっとりとした舌ざわりで脂の乗りも良くとろけます。今回？？だったのは鮎塩焼き。焼きが甘く、よって香ばしさがなく残念。牛肉陶板焼きは前回の方が薄切りでしたが美味しかったです。

　設備面に関しては年季が入っているという言葉以上に手が行き届いていないところも多数あります。しかしそれを補って余りある素晴らしい温泉とまずまずの食事。さらに非常にリーズナブルでゆっくり温泉を楽しむにはいい宿だと思います。

　　【 2013年3月宿泊 】

　少し前の宿泊になります。この年の冬の連泊に選んだのは新小松屋さんです。那須の民宿は内湯がないところが多いのですが、こちらには内湯があり温泉の評価も高く、かつリーズナブルに宿泊できると人気の宿です。那須には観光旅行で2007年のツツジの季節に訪れており、2度目です。今回は観光はなしで宿でゆっくりするだけの旅行です。予約サイトから予約。平日で＠6650円（消費税入湯税込、増税前です。）

　新宿から高速バスで那須湯元へ。14時前に到着。有名な鹿の湯を通り過ぎ、鹿の湯通り民宿街にあります。徒歩5分程。こじんまりした佇まいで部屋は2階の和室8畳の角部屋でした。部屋は年季が入っていますが、きれいです。ただ気化した温泉成分の影響で、部屋の蛍光灯などが少し傷んでいます。こちらに宿泊すると共同浴場の滝の湯に入る事ができるので、鍵を借りて日中に行くと運良く貸切。お湯は素晴らしく、風情がありいい雰囲気です。宿の浴室は小さいものが男女別内湯が1つですが、夜は貸切にできます。鹿の湯と行人の湯の混合泉で源泉かけ流し。浴槽に入る湯量で温度を調整できますが、かなり熱めです。非常にキレがあり、素晴らしいお湯です。食事は1階の広間でいただきます。

　1日目夕食
　　茄子揚げ浸し　じゃがいもチーズホイル焼き　揚げ出し豆腐　ヤシオマス刺身
　　厚切り豚ロース蒸し焼き　ご飯　味噌汁　漬物　オレンジ
　2日目朝食
　　大根炒め煮（金平風）　温泉卵　鯖塩焼き　納豆　海苔
　　ご飯　味噌汁　漬物
　2日目夕食
　　ほうれん草お浸し　里芋厚揚げこんにゃく煮物　牡蠣ホイル焼き　ヤマメ塩焼き
　　牛肉と野菜蒸し焼き　ご飯　味噌汁　漬物　果物
　3日目朝食
　　ひじき煮物　ポーチドエッグ　鮭塩焼き　納豆　海苔
　　ご飯　味噌汁　漬物

　民宿ですから、凝った料理などはなく家庭料理です。しかしこの料金でこれだけのが品数を出していただければ、御の字ではないでしょうか。豚ロースは厚みがあり、食べごたえがあります。栃木産のヤシオマスなども美味。2日目の牛肉も思いの外やわらかくいい肉で、おいしくいただけました。

　宿を検索していて、2階にミニキッチンとガス台があるのが分かったので、2日目の昼用にレトルトのカレーとパックのご飯を持っていったのですが、女将さんに聞くと温泉の成分で故障しておりそのままだそうです。事情を話すと湯煎して温めていただけました。感謝です。熱めの湯が苦手な方にはおすすめできませんが、温泉は素晴らしくいつも混んでいる鹿の湯と同じ源泉で、貸切もできてゆっくり入ることができるのは、貴重です。いい意味でほったらかしで、リーズナブルに宿泊できて食事もまずまず。2～３日何もせずゆっくりするには打ってつけの宿です。（温泉の評価は☆4.5。総合評価は☆3.8。）