そばとのセットメニューが進化している : 和食 杣

なんのかんのと数度目の利用になります。益子の杣。
今回は休日の昼に入店、人数を告げると奥の大きな個室に通されました。
独特のオオバコの店内、他のお客は数組のんびりとした空気が漂っています。

今回オーダーしたのは天丼とそばのセット。これが￥1000です。
天ぷらややや野暮ったいポテっとした仕上がり。タネは海老、カボチャ、まいたけ、茄子、そしてゴーヤ。ゴーヤは反則に近いんじゃね、とか言いつつ外連味の無い瑞々しい夏野菜は裏切りません。
ご飯はやや柔らかいかな。そしてこの天ぷらとのコンビネーションですから天丼としてはも少し頑張って欲しいかな、と言ったところ。
一方で手打ちのもりそばはなかなか頑張ってますよ。キリリとしたツユに細めのしなやかな手打ちそば。そば粉は地元産のものかは定かではありませんが益子にしても近隣の茂木にしてもそば粉を作ってたりしますからね。ツルンツルンと喉越しが良く瑞々しく美味でありました。このそばと天丼のセットでこの価格は田舎とは言え頑張っているのではないかと思えます。ちなみに副菜は切干大根の煮物と大根の浅漬けでしたかね。

もう一点付け加えますと、同行者の注文したまぐろの中落ちランチが秀逸。
おそらく本マグロの中トロに近い部位のぶつ切りと剥き身がお皿にびっしりと。食べても食べても無くならないような錯覚さえ覚えます。仕入れがしっかりしていることの証左でもあるかと。
益子町役場の裏手、観光の動線から外れますが駐車場もひろびろとしていますので割かし使い勝手の良い店かと改めて思われました。

久しぶりの益子ランチで杣を訪れました。
10年ぶりくらいになりますね。
もはや益子町でも最古参に近い和食店ですが、地元の方々の冠婚葬祭などにも使い勝手が良いのか地道に営業、それなりに繁盛されているようです。

この日はヒジョーに暑い日。
入店すると入口近くの板張りの座敷に通されました。
この店、昔からそうなんですが大きな大きな和風建築（ボキャブラリーが貧弱なのでこんな表現しかできませんが…）で縦に横に余裕がある造りのハズなんですが、なんとも微妙なんですよね。
今回も隣の団体さんと衝立ひとつ隔てて落ち着きます。しかし空調の関係かここが暑くって…（苦笑

ランチメニューはこの時期イチオシらしいウナギを推しながらも和食系、それに炒め物やら揚げ物なんぞ。
私はうっかりいつものようにロースカツ定食を注文。同行者はエビフライやらスタミナ炒めやらそば定食なんぞを注文しました。

オーダー後10分ほどして供されたロースカツ。
やや薄めのロース肉は揚げたて、しかし衣が剥がれ易いのはご愛敬か。そのほか、ごはん、味噌汁、小鉢（この日はおから）、ソースの入った小皿なんぞがついてきます。
カツは食べごたえはイマイチなれどもまぁ味は悪くないかと。ただし益子町内はちとせや吉川なんていうとんかつの人気店があるので、それらと比べるとさすがに厳しいでしょうか。値段は￥1100でしたが、もう少しカツのレベル（肉質、あるいはボリューム）を上げて貰ってもなぁ…とか思われました。
一方で同行者の注文したそばをひと啜り。
おお、そばはかなり良いくなってますね。手打ちを謳ってますが確かにキレイな手打ちで風味もそれなり。昔はなんなんだーみたいな手打ちそばだったハズなので、これには驚きました。おそらくは少し前から板長？が替わっているみたいなのでこの辺りに差が出ているのかもしれません。
そのほか、エビフライはドサっと4尾。これも質量ともに十二分。食べきれなかったエビが配給される僥倖に与りました。(笑)


ということであまり積極的利用が思いつかなかった益子の老舗ですが、以前受けた印象は変わりつつあるようですね。
役場の裏手というわかりやすい立地ながらも、街のメインストリートから離れているため大きく取り上げられることはあまりありませんが、観光ついでに立ち寄ってみるのもアリかと思われます。ハコが大きく比較的駐車場に余裕があるのも使い勝手が良いと思われます。
と言いつつもオススメはやはりそばかなぁ…

個人的にこの店が立ち上がった頃を知っているので、今後も益子の地で頑張ってほしいと思われます。


～～～以下06年5月～～～
地元向け、何でもありの和食堂

連休中、陶器市で賑わう益子町内。町役場の裏手でキャパのある和食堂杣で昼食をとることにする。
渋滞する市街地からは外れているし、幾分人当たりもしていたのでちょっと寂れたくらいの店が丁度いいのだ。

ガラリ引き戸を開けると店内は思いのほか広そう。
テーブル席があって奥には窓際に個室に仕切られた座敷が連なる。
あまり統一性のないゴテゴテとしたインテリア？もあったりして、店内を落ち着いて見渡すと早くも腰が引けてしまうのであった。


とは言え、店を変わるのも面倒なので、意を決してメニューを眺める。蕎麦は手打ちのようだが、鰻、モツ煮定食、唐揚げ、カツ丼などのメニューも節操無く並ぶ。
トホホと呟きながら天ザル１２００円を注文。
窓から青々とした稲穂を眺めつつ、遠くを行き過ぎるＳＬの汽笛に耳を澄ませた。のんびりした雰囲気は良いのだけどなぁ。

で、しばらくして供された天ザルは、、、“手打ち”と“手作り”を混同しているような蕎麦。
ツベタイ蕎麦つゆに浸し、ボソっと食べる。
天麩羅はボリュームがあって大振りな海老も揚げたて、ソコソコのできであったが、肝心の蕎麦がねぇ。。。ムラが凄いのですよ。

ツレの注文したうな重は値段の割りには悪くないようであったが、蕎麦はキビシイ。

地元の冠婚葬祭や寄り合いには便利かもしれないが、今回のようなシチュエーションであっても食事利用にはあまりオススメできない。
最近益子の飲食店では食べていないが、郊外の中華王虎、とんかつ吉川、役場近くの中華天鳳あたりが無難でないかなぁ。