【再訪】餃子を食べつつ啜るのが美味しい、国産野菜＆鶏出汁スープのあっさりラーメン : らーめん大金

東武佐野線佐野市駅から
徒歩約15分程度の場所にある、
佐野ラーメン店。
老舗「おぐら屋」さんの味を継承する、
優しいラーメンのお店です。

個人的にまとめ記事
【あっさり系佐野ラーメンお薦め7選】
に選出しました。

ほぼ一年ぶりの来訪。
田村屋さんの帰りに連食しました。
大金さんのラーメンは、麺量が少なめ
なので連食にお薦め。

平日の13時前で店内は満席。
店先のベンチと店内の待ち椅子で
25分程待ったのち、席に案内されました。
土日はもっと待つと思います。

■来訪時の情景■アクセス
■お店の外観■店内の様子
■来訪時の状況
については過去記事をご参照ください。

※「あっさり佐野ラーメン」以外の
お店紹介を、「■感想」に後日追記。


■注文品とその詳細
　◉ラーメン（並） 税込み580円

　♢麺
　　3～4㎜程度の幅、水分多めの
　　不揃いな平打ち麺。
　　麺端は稲庭うどんのようだが、
　　全体的にははすいとん寄り。
　　粗めのウェーブがしっかり出ている。
　　田村屋系の麺よりは少し黄色く、
　　時間が立つと麺端がゆるくなる。
　　もっちりした食感、ソフトな弾力。
　　のど越しがとても良い麵。

　♢スープ
　　丼の縁までなみなみと注がれた
　　透明スープは、国産野菜＆
　　鶏ガラ出汁を使用とのこと。
　　あぶらの浮き加減が極端に少ない。
　　啜ると優しい甘みと旨味を感じます。
　　輪郭を決める必要最小限度の醤油感、
　　あっさりさっぱりだが飽きのこない
　　優しい味わいのスープ。

　♢具
　　バラロールのチャーシュー1枚・
　　ナルト・メンマ・刻み葱
　　チャーシューは丼のほぼ半分を
　　占める程の大きさ。
　　旨味をギュッと閉じ込めて、
　　アクがしっかり抜けている。
　　他、昔ながらのしっかりした
　　風味のナルト。
　　濃くない味付けの幅広メンマ。

■卓上調味料
過去記事をご参照。

■感想
三世代家族で訪れても、おそらく
おじいちゃんからお孫さんまで
みんなが美味しく思うであろう、
優しさ全開のラーメン店。
ちなみに、かなりのキャパのお店
（70席程度）。店内バリアフリーです。

ラーメンの麺量は少なめ、大盛りが
他店の並程度の量でした。

アクや消化に負担のかかる類のあぶらを
取り除いた感じがする、クリアなスープ。
この日はビシッと決まっていましたが、
微調整しにくい造りです。

輪郭がかなり際際を狙う印象なので、
途中味変で卓上のブラックペッパーを
使用すると、より美味しい。

ラーメンと餃子を、セットで交互に
食べるのが美味しいお店です。
あっさりした野菜餃子が好きな私は、
このお店の餃子が一番のお気に入り。


♢♢♦♦♢♢♢♦♦♢♢♢♦♦♢♢♢♦♦

■テイクアウト品
　◉冷凍生餃子 5個入り
　　税込み400円＋クールパック1袋
　　税込み60円
　　餃子は二人前よりクールパック
　　サービスがあります。
　　
　　美味しい焼き方の解説付き。
　　”フライパンに水を半分くらい入れ
　　蓋をし、強火で蒸し焼きにする。
　　水がなくなったら油を足して
　　パリッと焼き目をつけます。”

　　餃子の大きさは8㎝×3.5㎝×3.5㎝
　　程度のころんとしたもの。
　　皮は季節に応じて厚みを
　　変えるのだそう、今回は薄めでした。
　　餡はキャベツ・ニラ・ニンニクなど。
　　醤油やラー油などを使用し、
　　餡に下味がついています。

　　自分で焼いた感想ですが、
　　皮は焼き目部分がパリッとしていて、
　　全体的にはモチモチ食感。
　　キャベツとニラの野菜本来の甘味と、
　　下味のラー油の辛味を感じます。
　　ニンニクの風味がアクセント。
　　あっさりですが味わいはしっかり。

定期的に伺いたいお店です。
ご馳走さまでした！


※ 採点基準については、プロフィールをご覧ください

東武佐野線佐野市駅から
徒歩約15分程度の場所にある、
佐野ラーメン店。
老舗「おぐら屋」さんの味を継承する、
鶏ガラ出汁がメインなスープのお店です。

まずは来訪時の情景から語ります。


♦♢♦subtitle：旅情

5月某日、いつもとは反対方向の
電車に乗った。

窓の外をぼんやり眺めていると
田植えを終えたばかりの田んぼに、
キラキラと水が光る景色が終わり。
ふいに、白くやわらかな穂が揺れる
畑の景色へと切り変わった。

電車は群馬から栃木へと入る。

「この辺は二毛作地帯なのかな。」
と考えていると、窓の外に山が見えた。
どんどん、どんどん私に近づいてくる。

佐野ラーメン食べ歩き2軒目。
今日は佐野市駅で電車を降り
「らーめん大金」さんへと向かいます。

♢♢♦♦♢♢♢♦♦♢♢♢♦♦♢♢♢♦♦


■アクセス
駅前の寂れて朽ちかけたタクシー営業所
の前を歩き、鍼灸院脇の道を左へ。
住宅地の細い道を道なりに
歩いて行きます。

いきなりバッと視界が開けたら
目の前の秋山橋を渡り国道を渡り、
二本目の川を渡ったら右へ。
公園の先にお店の看板を見つけることが
出来ました。
1㎞を15分で歩く私が、
駅から歩いてちょうど15分でお店に到着。


■お店の外観
建物は比較的新しい。
平日なのに広い駐車場には
程々に車が停まっていました。
入り口前には外待ち用のベンチが
並んでいます。
たぶん土日は行列になるのでしょう。

■店内の様子
店内はバリアフリーで広め、
車椅子やベビーカーも入店可な造りです。
厨房を正面に見て左側へ進むと。
カウンター席があり奥にテーブル席、
その手前に座敷があります。

高い天井の窓からは明るい光が
差し込んでいます。
カウンター席はずらーっと長く、
客同士が対面して座る配置。
目の前にはボードが設置され、
互いの顔は見えないような造り。

店内の扉は引き戸が多く、
やわらかな暖色系の色を使っている。
お店というよりも、
平成に入ってから建てられた公共施設の
イメージに近い。例えば保育所とか。


■来訪時の状況
客層はというと、
年配者のグループ客・家族連れ・
外国人グループ。
佐野市の近くには、工場に勤める
外国人居住者が多数居住している
町があります。

それを考えつつ店内を見回すと、
地元のお客さんが多かったようです。
平日なのに、入れ替わり立ち替わり
人が入って来て大賑わいでした。

ざわめきの中、店主が大きな声で指示を
出し、女性店員さん達が元気に応える。
抜群のコンビネーションで
切り盛りしています。
強豪ママさんバレボールチームと
その監督、みたいな感じで。

お冷を運んで来た店員さんの
丁寧な説明を聞いたのち、
チャーシュー麺大盛り、餃子一皿3個を
頼みました。


■注文品とその詳細
　◉チャーシュー麺大盛り
　　税込み830円
　　しばらく待ったのち運ばれて来た丼。
　　今にもびしゃびしゃっと
　　お盆に溢れそうなくらい、
　　スープが縁までなみなみと
　　注がれている。

　♢スープ
　　塩ラーメンかと思う程、
　　透明度の高い澄み切ったスープ。
　　うっとり見入ってしまうくらい
　　美しい、琥珀色のスープ。

　　レンゲでひとくち啜ると、
　　鶏がら出汁のスープで豚は不在。
　　それに加えて魚介よりもっと優しい
　　あまい味がする、なんだろう？
　　家に帰って調べたら、
　　どうやら国産野菜の出汁のようです。

　♢麺
　　ゆらゆらと丼に漂う麺は、
　　「はかない」印象の中太平打ち麺。
　　不揃いで、主張のあるウェーブ。
　　思いっきり強く啜ったら、
　　顔にスープがピシャピシャっと
　　はねた。
　　ティッシュはどの席でも
　　手の届く所にあります。

　　麺の感じは、うどんに近い。
　　稲庭うどんよりもすいとん寄りで、
　　モチっとした印象。
　　ちょっとのびやすいかも。

　♢具
　　チャーシュー麺の大盛りは、大きな
　　豚バラ巻きロールが4枚乗っている。
　　囓ると赤身の部分は程々に肉肉しい。
　　脂の部分は舌に心地よく、てろっと
　　乗るタイプ。
　　閉じ込められた肉の旨みを全く
　　邪魔しない味付け。

　　ナルト一枚にメンマ、刻み葱などの
　　「その他大勢ども」をレンゲに乗せて
　　パクリ 。


　◉餃子3個　税込み260円
　　卓上の調味料は醤油・お酢・ラー油・
　　七味・ブラックペッパー。
　　まずは醤油だけを皿に注ぎ、
　　様子を見てお酢を注ぎ足すことに。

　　パクッと囓ると、
　　熱いラー油が舌にジュワッと
　　流れ落ちるタイプではなく。
　　舌に優しく、あま・から・うまの
　　バランスの良い下味が挨拶をする。

　　皮はモチモチではなく薄めのもので
　　季節によって、皮の厚みだけでなく
　　味も変えているのだそう。
　　この餃子、4.6レベル！
　　私は優しい味の野菜餃子が好みです。


■感想
誰でも受け入れるお店の、
誰にでも優しいラーメン。

麺は少なめ。大盛りにしても
普通くらいの麺量でした。
食べ歩き一軒目の優華さんに比べると
物足りなく感じます。

例えば佐野ラーメンでも、
鶏がら豚骨スープでガッツリ系のものが
お好みな方は、大和さん・岳乃屋さん・
森田屋総本店さんなどがお薦めです。

※後日佐野ラーメンのまとめ記事を
　書いたので、自分の好みから外れる
　お店の記事は投稿を回避しました。

このお店は、好みに合うようならば、
ぜひ行ってみてください。
誰にでも優しいお味が好きな方は特に。
当記事を読み、なんだか物足りなさそうと
思った方には迷わず他店を薦めたいです。


※ 採点基準については、プロフィールをご覧ください