お蕎麦の完成度の高さを再確認 : 蕎遊庵

栃木県の足利にあるお店です。
足利と言えば一茶庵本店ですが、その本店にほど近い織姫神社の229段の階段を登った途中にあるお店です。途中と言っても、お店から神社までの階段は20段程度なのでほとんど登りきった所にあります。東北の塩竈神社の階段も200段ですからあれをイメージすると分かりやすいと思います。
駐車場は参道の下にありますが、神社の裏にも車で行けますので、そちらに置けば階段を登る必要はありません。

会社が創立記念日で休みだったので、家で一仕事してから出て12時半頃に到着しました。
お店に入ると、さすがに平日なので先客はいませんでした。
窓際にテーブル席が3つ、その奥に小上がりのテーブル席が沢山並んでいます。小上がりの部屋の壁には友蕎子の書の額が沢山掛けられています。一茶庵の流れである事を感じます。

足利の紅葉には少し遅くなりましたが、小上がりの奥の窓には真っ赤な紅葉の木が見えています。

手前のテーブル席に座りました。
メニューは基本的に蕎麦しかありませんので、「石挽きそば」と後で「十割そば」をお願いしました。その後、トイレに行って帰るとすでにお蕎麦が出ていました。（おそらく3分くらいです）
さすがにお蕎麦だけだと早いです。

石挽きそば、思ったよりも白っぽいお蕎麦です。細切りで切りのエッジがきれいで透明感があります。星が目立ちませんが良く見ると白っぽい星が沢山見えます。
一口頂くと、それほど冷たく〆られていません。茹では少し柔らかめで啜りやすいお蕎麦です。
食べた印象は少しジューシーな感じで風味が強いですが香りはあまり感じません。

つけ汁は、かなり濃厚で辛口な独特な味です。お蕎麦との相性も良いです。

食べ終わると十割そばが来ました。
こちらも白っぽくて細切りです。十割なのに繋がりがよく短い蕎麦が見当たりません。この辺りもさすがですね。粗挽きよりも蕎麦の密度感が高いです。
一口頂くとむせ返るような風味と香りが口の中に広がります。これは強烈です！。
やはり十割はこれでなければ。石挽きよりもこちらの方が好みですね。十割そばでもこれだけ香りが良いお蕎麦はあまり経験がありません。
こちらも冷たく〆られておらず茹では柔らかめです。

食べ終わって、ついでに「ゆず切り」も食べようと思いましたが、十割そばの余韻を消さないように我慢しました。(＾＾)
お蕎麦を食べていると、次々とお客さん入ってきました。先に小上がりの方の写真を撮っておけば良かったな～と後悔しました。

お勘定の時に御主人に話を伺うと、蕎麦は北海道産とのこと。北海道産であの香りの強さは初めてです。久しぶりの訪問ですが、お蕎麦の完成度の高さを確認できました。

ごちそうさまでした！

足利の蕎遊庵というお蕎麦屋さんに行ってきました。
このお店、織姫神社の229段の階段の200段目くらいにありますのでお店から足利の街や渡良瀬川の眺めを楽しむことができます。駐車場は織姫神社の駐車場を使えます。境内の奥にありますので、車で駐車場に来れば200段の階段を登る必要はありません。
足利と言えば全国の一茶庵系お蕎麦屋さんの総本山、一茶庵本店で有名ですが、美味しいお蕎麦を食べるのであればこちらをお勧めします。

開店から混むと聞いていたので、開店の30分前から1番乗りで並び、眺めのよいテーブル席をゲットしました。テーブル席は、入って右側の窓際に2つしかありません。あとは、左側にある座敷の席となります。
お店の前に、お勧めメニューが貼ってありました。
・本日のおすすめ：全粒粉 石臼手挽き蕎麦 北海道産 キタワセ 800円
・本日のおすすめ：北海道産 新そば 十割蕎麦 750円
・幻の蕎麦 さらしな生一本 冷汁 やまいも添え 850円
・鴨汁そば 1,200円
・季節の蕎麦 菊切り合盛り 750円

これを見て、私は「さらしなの生一本（きいっぽん）」のざると「石臼手挽き蕎麦」、妻が「さらしなの生一本」の冷汁をお願いしました。
注文の時に「さらしなの生一本」は、ざるよりも冷汁をお勧めしますと言われましたが、私はそばの味を楽しみたかったのであえてざるを頼みました。
「さらしなの生一本」は、そうめんのような超細切りであまり風味や味はありませんが、しっかりとした腰がありのど越しが最高です。妻の冷汁も少し頂きましたが、これも美味かったです。でも、やはりさらしなだけでは少し物足りないです。
「石臼手挽き蕎麦」は表面がざらついており、若干太めで切り口が明確な私の好みのお蕎麦です。腰と弾力があり噛むほどに甘味を感じる本当に美味しいお蕎麦でした。北海道産のキタワセを使っているそうですが、これを食べるためにまた足利に来たい思えるほど美味しいお蕎麦でした。
次回は、普通の十割蕎麦も試してみたいですね。