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ふわふわパサッ!とパイ生地的食感と胡麻油の香ばしさ。
昼下がりの台北・永康街(ヨンカンチェ)。
小籠包の有名店「鼎泰豊」(ディンタイフォン)が立地することもあって、街を歩く日本人も多いですね。
街角から頻繁に聞こえてくる日本語、ローマ字や日本語が目立つサイン類、そろりそろり行き交う高級車、それに最近目立つ中国大陸からの集団(陸客/リゥクー)・・・
台北の街としては極めて異質な光景ですが、こういう場所でこそ生まれる混沌とした文化もあるのでしょうね。
食指が動かない店が多いなぁ・・・と思いながらぶらぶらしていると、道端に、やたらと人の集まる一角が。
近づいていくと、あの「葱油餅」(ツォンユーピン)を次から次へと焼いているのですね。
このお店、ネギ餅でも、ふわり空気を含ませるタイプの「葱抓餅」(ツォンジュアビン)を名乗っています。
指を一本立てて、「一枚!」というジェスチャーで注文を伝えます。
おばちゃんは何か言っていて、端々に「ダン(蛋)」と聞こえます。
おそらく「玉子は入れるのか?」と聞きたいわけですね。
この葱抓餅、軽い食感こそ命なので、玉子は遠慮しておきます。
次々焼き上がる中、ようやく順番が回ってきて、熱々を袋に入れて手渡されます。
お代はTWD25、玉子を加えてもTWD30なのだと。
結構ズシッ!とくる大判サイズなのに日本円で100円弱ですから、この永康街にしてはかなり安いですね。
店頭に用意されている甘いソース、激辛ソース、いろいろありますけど、これは少し食べ進んでからのお楽しみ。
まずはプレーン状態を齧り付きます。
フワッと軽い食感で、パサッとした独特なパイ生地的な風合いこそが、この葱抓餅の生命線ですね。
このお店では、どこからか半製品が運ばれてきて、鉄板の上でクルクルと焼きあげていくのですが、本来は、生地作りのシズルたっぷりの現場を見ておきたいもの。
小麦粉を水だけで練った生地を麺棒で延し、塩や胡麻油を塗って、細かく刻んだ葱をぱらぱらと散らし、巻き込んでいく。
油の塗られた層を含んで幾層にも巻きあげていくことから、まさにパイ生地のような食感が生まれるわけです。
口にするたび、パイ的食感とともに感じる、強いコシ。
外はパサッ、所どころの部位はモチッとしていて、小麦の良い香りと胡麻油の香り、双方が絶妙に主張しあう素晴らしさ。
もちろん、北京料理として古い歴史を持つのだけれど、いまや台湾屋台には欠かすことのできないエース的存在です。
韓国のチヂミや日本のお好み焼きなど、ずっと後になって登場した「粉もの」にも、どこかで微妙な影響を与えているかもしれませんね。
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高くて旨いは当たり前
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店名 |
天津葱抓餅
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ジャンル | 中華料理、お好み焼き、台湾料理 |
お問い合わせ |
(+886) 0223222765 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 |
台湾台北永康街6巷1号 |
交通手段 |
台北捷運(MRT)中和新蘆線、信義線東門站(ドンメンジャン)出口5から徒歩約2分。 |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
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貸切 |
不可 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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初投稿者 | |
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捷運(ジェユン)の東門站ができて、いっそう人通りが多くなった永康街(ヨンカンチェ)。
週末の午後など、まっすぐ歩けないほどの賑わいです。
右に左に、訪台外国人の心をくすぐるお店が目白押しですね。
何時も人だかりができている「天津葱抓餅」さん。
人気某かき氷屋さんの、交差点対面です。
台湾の街角でよくお目にかかる「葱油餅」の屋台ですが、此処は場所が場所なだけに、今や海を越えて注目されるほどの存在に・・・
蔥抓餅(ツォンジュアビン)は、加蛋(玉子入り)か否かでNT5の違いが。
入れても入れなくても旨いと思いますが、「抓」餅ならではの、生地の「ふわり感」を楽しむには、原味(プレーン/NT25)がお勧めですね。
とにかくいつも行列ができていますから、女性3~4人がかりの焼き台もフル回転。
生地は別場所で仕込まれてくるのですが、これは台湾葱油餅屋台のオーソドックスなやり方。
パリッと火が通ってきたところで、カチカチ!とリズミカルに鏝で生地を叩き、微妙に持ち上げながら空気を含ませていく。
これが焼きたての旨さを最高潮にしてくれます。
簡単な紙袋にくるんで、その場で「アチチッ!」と。
酸辣醤とか胡椒とか、いろいろおいてありますが、このままが粉と油の旨さが実感できて一番好きです。
台湾のあちこちの街に、それこそ枚挙に暇がないほどに葱油餅の個性もあるのですが、此処のものは、こういう立地にしては、値段もそんなに高くないし、なかなか良心的ですね。
油も葱も香しく熱々で、粉もの的旨さはまさに最高潮です。
食べ歩きのマナーとして、お店の前で食べ終えて、紙袋は散らかさないでお店に返すこと。
日本人の一挙手一投足は、この国では依然尊敬のまなざしで見られているということを、どうかお忘れなきよう。