憧れのアマンガラでセレブランチ : Amangalla

隠れ家ホテルで有名なアマンリゾーツ。
このアマンリゾーツが運営する、Galle(シンハラ語ではガッラ、日本ではゴールと呼ばれることが多い)にあるAmangallaにやってきました。

アマンガラならば本来午後のハイティーの時間にこそ訪問したかったのですが、スケジュールの都合上ランチの訪問なのです。
ホテルランチといえどもゴールでは人気のお店なので、一応２～３週間前に予約して訪問です。

150年前からあるという、スリランカ最古のホテル「ニューオリエンタルホテル」を改装しているという通り、かつて欧州列強が支配していた頃のコロニアルな雰囲気が厳然と存在しています。
この雰囲気を楽しむためにこちらを訪問するのもアリですよね。

こういうホテルに来てまでスリランカスタイルのランチかと思われそうですけど、さすがに港町のスリランカ料理も試してみたくなるところ。
Crab Curry(Rs1,650)とMango Juice(Rs450)でセレブなランチを楽しむこととします。

ちなみにこのクラブはシンガポールで人気の高いスリランカクラブではなく、値段からしてもおそらく近くの海で獲れたもの。
Galle駅近くの通り沿いには、その日上がったばかりの魚介類を売る露店がたくさん軒を連ねていましたので、こういうところから仕入れるのかもしれません。

スリランカクラブは輸出先がシンガポールであるためか、日本人の感覚からしても値段がかなり高く、スリランカ人で口にできるのはごく一部の富裕層でしょう。
もちろんこの値段も決して安くはないのですが、スリランカクラブはこんな値段で食べられるものではありません。
スリランカクラブとの違いは獲れる場所、という話もあり、いわゆる日本にも明石のタコとか氷見の寒ブリに代表されるようなブランド水産物なのかもしれません。

スリランカスタイルのライス＆カレーの類は大きな器にそれぞれの料理が入れられて提供されるので、食べられる分を皿に盛り食べてからまた足していきます。
多めに出されるので食べきれなければ残しても構いませんが、少なくとも自分の皿に盛ったものは食べきるのがマナーです。

このCrab Curryは、丼くらいの器にバスマティライス。
それほど大きくないと思われる蟹を1〜2はい使っているかと思われるCrab Curryにゴトゥゴラサンボル、キャラッサンボル、パパダムというセット。
ちなみにニンジンの発音がほとんど英語のキャロットなのは、これが元々スリランカになかった野菜でイギリス統治時代にでも持ち込まれたからなのかと推測しているのですが、定かではないです。

このCrab Curryには日本にもあるような殻を割るためのハサミと身をほじくりだす耳かき的な道具も付いてきましたので、蟹を食べる習慣のある日本人なら大きな問題はないと思いますが、それでもつかむ際には手が汚れるのでフィンガーボウルだけは用意してもらうと良いでしょう。
私はそれ以前に手食するので最初からフィンガーボウル希望者ですけど(笑)。

元々外国人旅行者などを想定しているからか、辛さが気になることは最後までなく、ミリス(唐辛子)以外のカラピンチャとかのスパイスが効いた感じ。
強い辛さを期待する方には物足りないかもしれないですが、純粋にカニカレーを楽しみたい人にはこのくらいが良いんじゃないでしょうか。

ゴトゥゴラサンボルのゴトゥゴラはガイドブックなどの情報ではたまに見かけるものの、日本のスリランカ料理店では見たことがなく、食べるのは初めて。
これはいわゆるツボ草の一種だそうで、見た目ほどにはクセも苦味もなくて美味しいです。

それらを蟹の身などと合わせてライス＆カレーの要領で混ぜながら食べていくと、まぁこれは美味しいライス＆カレー。
正直なところ蟹自体の旨みはやや乏しかったので値段ほどでもないかと思っていたものの、全体のバランスが良かったのか混ぜてからの旨さは秀逸さを感じさせてくれました。

マンゴージュースは氷などは入れておらず、常温よりやや低めという程度。
前日訪問したColombo Fort Cafeもそうでしたが、どうもスリランカのジュースは日本のように氷たっぷりにキンキンに冷やすのとは違い、比較的常温に近い温度で楽しむもののようです。
もちろん国民全体が健康意識の高いお国柄なので、その考え方は納得がいきます。
もちろん良いフルーツを使っていて、味も良いです。

辛さは外国人旅行者仕様ですが、良い材料を使ってしっかり作り込まれた料理はやっぱり美味しいと思います。
ただそれ以上にこの雰囲気を味わうためにも、Galleを訪れた際にはオススメしたいレストランです。