クリエイティブな野菜料理、それに合ったワイン、そして、親切なスタッフの方々・・・　素晴らしいディナーでした！ : レストラン メレシー

今年は、ゴールデンウィーク前半に一泊二日で伊豆今井浜の東急リゾートに行って、フランス料理を楽しむことにしました。

インターネットで宿泊プラン：『ベジディナー』を愉しむ（夕朝食付）を見つけましたので、早速予約を入れて行ってみました。

午後４時過ぎにチェックインして、温泉につかってゆっくりし、６時半に１階のフレンチレストラン；シャングリ・ラに降りて行きました。

案内されたテーブルは、残念ながら窓際ではありませんでしたが、日が暮れると外は真っ暗ですので、窓際が良い席というわけでもないようでした。テーブルとテーブルの間の空間もかなり広くとってありましたので、隣の席の話し声も殆ど聞こえませんでした。

接客は、高級ホテルのレストラン並みで、想像以上に丁寧で、気配りのある接客でした。

テーブルに着くと、年配のウェーターの方が、予約の料理の確認とメインコースの料理を何にするか聞きに来ました。
僕は、お肉料理のリブロース網焼きを、そして、友人が、お魚料理の金目鯛のポワレをお願いしました。
予約したコースは、ジャルダン・ポタジェという野菜中心のとてもヘルシーな料理でした。

レストラン・スタッフの方に、
「サービスでグラスワインが付きますが、赤になさいますか、白になさいますか？」
と聞かれましたので、２人とも白ワインをお願いしました。

サービスの白ワインは、かなり酸味の強いフルーティなワインでした。
近くを通りかかった若いスタッフの方に、「どこのワインですか？」と尋ねてみました。
彼は、直ぐにソムリエさんのところに聞きに行って、ワインの名前、ブドウの品種、そして、産地を教えてくれました。
ワインの名前とブドウの品種は覚えられませんでしたが、産地だけは、トスカーナ地方というイタリアでも馴染みの深い地名でしたのでかろうじて覚えることが出来ました。

そのスタッフの方、胸に３つのバッジをつけていましたので、何のバッジか質問してみました。
一つが、野菜ソムリエのバッジ、後の２つは、東京オリンピック誘致キャンペーンのバッチと今井浜東急リゾートの25周年記念バッジでした。
彼が、レストラン・スタッフの 野平さんで、日本野菜ソムリエ協会認定の「ジュニア野菜ソムリエ」の資格を取得した方でした。
この「ベジディナー」は、彼がプロディースしたもののようですね。帰ってから、HPを見て知りました（笑）。


僕らの頂いたコースの内容です。

ジャルダン・ポタジェ（菜園 Jardin Potage）

　☆ アミューズブーシュ
　　 野菜と自家製サーモンマリネのライスペーパーロール

　☆ 河津野菜のムースとグレッグ　旨みジュレの“パフェ”

　☆ 旬の農地の恵みたっぷりスープミネストロン
　　 ライ麦のパンドカンパーニュ添え

　☆ 地場野菜のスチーム蒸し盛り合わせ クルミオイルドレッシング
　　 ジャガイモとシェープルチーズのブリック揚げと共に

　☆ 口直しのシャーベット

　☆ ブーダンノワールに見立てた西伊豆・棚田の黒米と
　　 ファッロ麦にキャロットグラッセ　国産リブロース網焼き（50g）
　　 または、金目鯛のポワレ（50g）の付け合せ

　☆ デザート ＆コーヒー

白ワインを飲んでいると、アミューズブーシュが来ました。
数種類の野菜をライスペーパーで巻き、さらにマリネをしたサーモンで包んでありました。
肉厚の美味しいサーモンマリネで、中の野菜の種類まではわかりませんでしたが、多分河津地方で採れる野菜なんでしょうね。
幸先の良い美味しさでした。

続いて、「河津野菜のムースとグレッグ」・・・
軽くトーストしたパンと野菜、その下のムースは、カボチャ、ポテト、それに．．．
すみません、忘れてしまいました。
食べた時は、２段目の「ポテト」がわからず、通りかかったスタッフに聞いてみました。

確か、この辺りで、シニアソムリエの杉山さんにお薦めのワインを聞きました。
「河津野菜のムースとグレッグ」を食べて、味がかなりしっかりしていると思いましたので、これなら赤ワインでも行けると判断して、赤ワインで選んで頂くことにしました。
最初に杉山さんが薦めて来たのは、ピノノワール種のワインでした。
僕が、「友人はどちらかというと、フルボディのボルドーワインが良いんですが、ピノノワールも美味しいですよね」というようなことを話し、実は、ワインを頂くのを楽しみに来たことを告げました。
暫くして、杉山さんが戻って来て、「気が変わってすみません。ボルドーがお好きだということでしたので、マルキ ド モレスをお薦めしたいと思うのですが．．．」
そして、杉山さんのお薦めに従って、マルキ ド モレス（Marquis de Mores 2009）を頂きました。
メルロー種中心に、カベルネソーヴィニヨンを合わせたワインで、メルロー種独特のフルーティな甘味とタンニンが程よく効いたボディのしっかりしたワインでした。
２万円近いボルドーワインもあったのですが、マルキ ド モレスは確か８千円ぐらいだったと思います。リーズナブルで美味しいワインを薦めて頂いた杉山さんに感謝しました。

「スープミネストロン」も「野菜のスチーム蒸し盛り合わせとジャガイモとシェープルチーズのブリック揚げ」もとても美味しく、我々の会話も弾みました。
なんといってもすごいと思ったのが、「ブーダンノワールに見立てた黒米」でした。
僕らにとっては、本物のブーダンノワールよりも美味しいと感じました。
そういった料理の感想を、その都度、通りかかったスタッフに方に話しかけていたせいでしょうか、料理を食べ終わった時に、料理長の方が挨拶に来られました。
料理長は、常連らしい年配の女性客のところに挨拶に来たのですが、何故か、我々のテーブルにもよって挨拶して下さいました。
料理長に挨拶して頂けるのは、とても嬉しいことですね。
何だか、最高の気分で食事をすることが出来ました。
調理長、ソムリエの杉山さん、野菜ソムリエの野平さんなど、スタッフの方々にもとても親切にして頂きました。
このレビューを通して、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

（2013.04.28 Dinner 3.08）