おじいちゃんとおばあちゃんのアットホームな食堂。穴子天丼のカリッ・ぷりっな食感に驚き！ : 喜良久

［静岡県沼津市］［来訪回数：4回］
2021/8/2（月）
JR沼津駅の南西、大手町上本通にあるレトロな定食店「きらく」。

場所は… 沼津駅南口からロータリー右奥に出て、横断歩道を渡り、仲見世商店街へ。
マルサン書店の角を右折、通りに出たら左折、ちょっと歩いて左手。
沼津駅南口から徒歩5分。駐車場なし。ランチ営業のみ。水曜定休。

客席はカウンター2席（5席から減）、4人掛けテーブル×4卓。
全席禁煙。BGM代わりにテレビが流れる。

地元バー店主のイチ押しということで、お邪魔してみた。
おばあちゃんがゆーっくり、お茶を持って出てきて下さる。
（日によってはホールに若い女性が入り、スピーディーな接客となる場合も）

年季の入った店内は、なんとなく雰囲気がある。
木製構造の一部は、ガムテープで大胆に補修してある(^-^)
ランチのバリエーションが広いので、サラリーマン御用達となっているようだ。

お品書きの一部を紹介すると…
〔カツ〕名古屋風チキンみそかつ、普通のとんかつ、サラダ風オロシとんかつ、ひれかつ
〔肉系〕かつ丼、豚ロースのあみ焼き、若どりのからあげ
〔魚介〕まぐろ刺身、まぐろ山かけ、有頭エビフライ、広島産カキフライ、活あなご天丼、小うな丼と茶そば
〔ほか〕天ぷら定食、天重、とろろ汁

周りの注文を聞いていると、豚あみ焼き・オロシとんかつあたりが人気のようだ。

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■名物サラダ風オロシとんかつ定食（￥1000）※税込10％
この店の名物料理。
とんかつの上に大根おろし、大葉・ミョウガ・水菜・カイワレ・レタスといった野菜がたっぷり乗る。
特に「大葉」の爽やかな香りがポイントとなる。
ポン酢で味付けされているが、カツの油とよい感じに中和しあって、穏やかな味わいに。
さっぱりといただけて、ごはんも進む。これはイイネ〜
かなりの変化球に見えるが、基となるトンカツそのものの美味しさが引き立つように感じられる。

味噌汁は三つ葉入り、湯呑みのような小さめの器で出てくる。ごはんも上品な量。
唯一気になったのは漬物。
あっさりした浅漬かと思いきや、いわゆる古漬で、かなりクセが強いように思う。
これは好みが分かれるところかな(^-^;)

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■豚ロースのあみ焼き定食（￥900）
堂々の2枚重ね、ボリューム感満点の豚ロース！
味付けは少量の照り焼きダレ、基本的には上品な塩味でいただく。
パリッと充実した肉質！
炙りの香ばしさ、控えめに振られた黒胡椒の風味。
端っこ、脂身の多い部分もプリッパリッとした食感で、脂の甘みが感じられる。

この内容で￥900なら、コスパもかなり良い感じ！
生野菜もたっぷり、千切りキャベツ・水菜・きゅうり・レタス・トマト。

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■名古屋風チキンみそかつ（￥950）
分厚いチキンのもも肉を、ジューシーに仕上げてある。
味噌ダレには、白胡麻の風味が添えられており上品。
甘辛さのバランスは、愛知県で育った自分としても納得できる味。
付合せの生野菜もたっぷり、味噌汁にはとろろ昆布が入り、バランスの良い食事になりそう。

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■活あなご天丼（￥900）
地元のお兄さんが「喜良久の穴子天丼を食べてほしい！」と大プッシュだったので注文。
具は、穴子・海老・椎茸・ししとう・かぼちゃ。
穴子天丼と言いつつ、海老や野菜まで入って賑やかな顔ぶれ。

ごはんに掛かる焦茶色のタレは、はっきりと濃いめの味。
驚いたのは、衣が「カラリ」と軽く揚げられていること。これはさすがに専門店の技だ。

そして穴子、「ぷりっと」確かな弾力が感じられる。
ありがちな繊維感ではなく、ぷりぷり穴子。火を通し切らず、レアさを残している。
こんな穴子天丼には、なかなかお目に掛かれない。
ちなみに海老もプリプリであるから、侮れない。
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地元住民に愛されるほのぼのとした食堂だが、店主の調理技術は本物だと感じる。
今度は、とろろ汁定食を試してみたい。