チャンスは１度？！　モノに依っては２度３度？！ : 富士山 森のキッチン

ここには2012年７月20日まで【ラ・テラス】というレストランが『在った』。

惜しくも閉店となってしまった訳なのだが…このレストランには、普通のレストランとは違う、富士市の大いなる期待が込められていた。

平成５年、県の森林振興の補助金を活用し岩本山公園に延床１９９平方メートル、建設事業費は１億円以上をかけられ、公募選抜された某ホテルが経営を担った…どちらかと云うと『高級イメージ』のレストラン。
【レオの森】という愛称で親しまれる岩本山公園には、整備された広い駐車場。
色とりどりの梅・桜…季節の花々が咲き乱れ、花越しに雪冠の富士山が見えるという素晴らしい景観の市民の憩いの場。
しかもレストランからも、富士市屈指の夜景を見ながらディナーが楽しめるという素晴らしい条件がありながら…の閉店。

昼間は手弁のファミリーが集い賑やかだが、夜はムーディーを通り越して少し怖いくらいの静けさのある山の中の高級レストラン。
富士市屈指の夜景の綺麗なデートスポットではあったが…『レストラン』を利用する様な客層の需要は無かったのかも知れない。

私が食べロガーとして地域店舗の掘り起しを目標とし、【ラ・テラス】の訪問予定で目にした情報では…
『一週間後閉店、つきましては現在予約中のお客様の利用に限る』という結果に終わった。
(ノД`)・゜・。


その【ラ・テラス】の立派な建物に、2014年2月１日。
待ちに待った新たなレストラン【富士山　森のキッチン】がオープンするという情報を仕入れた。
( ﾟДﾟ)
奇しくも、『岩本山』は丁度梅が咲きそろう時期。

今回は、この食べログが復縁（笑）をもたらし意気投合した、古くからの友人と急襲してきました♪

新しくオープンした【富士山　森のキッチン】では、他の『ビュッフェ形式』とは少し違ったルール設定があるので要注意！
◆ランチは１１時から１４時までビュッフェ形式（火曜日に限りカレーの日？）
◆１４時～閉店までカフェタイム（ディナー無し）
◆オープンテラス席はペット同伴OK
◆料金は前払い制（ドリンクバー料金200円別）
　　大人880円（税別）　３歳～１２歳440円（税別）３歳未満無料
◆時間制限無しでご飯と汁物は食べ放題だが、『おかずは一回取りきり』
　（食べ残しは無い様に）
◆食器の上げ下げはセルフで
　　　　　　（※2014.3現在）

…と云うもの。
要は、『ご飯メニューはお昼だけのビュッフェで、おかずは一回だけだが飯と汁物は何回でもお替り良いよ。後はティータイムで使ってくれ』と云う事だ。


木材を贅沢に使った船底の様な構造のゆったりとした高い天井や、大きくとられた窓やテラスから差し込む明かりがゆったりとした空間を作り出している。
富士山との角度とは少し向きがずれてしまっているが、大きなフィックス窓からは、富士市街と遠くに光る駿河湾が望める。

流石に、素晴らしい環境だ。
(*´▽｀*)
ちなみに、市外の方が来ると驚かれるのだが、外で聞こえる銃声は眼下の森で狩りをしているのではなく、すぐ近くに『クレー射撃場』があってその音が響いているだけなので安心されたし。


さて、肝心の料理だ。

地元で採れた野菜を中心に１０種ほどの日替わりでおかずを用意していると云う。

ご飯は白飯、この日の汁物は『チゲ鍋風』と云う事で少しピリ辛の具だくさんの汁物だった。
チョット辛い豚汁の様な印象だったが、中々に美味しかった。
一回きりのおかずの配分に失敗したと思ったら、白飯と汁だけでお腹を満たす事も可能だろう。

生野菜・白菜の漬物・ナムル風・ねばねばサラダ風…地元産の有機野菜を使った品が７割。
ペンネが在り、から揚げ・おからハンバーグ・コロッケ等…。
デザート類は一切無し。

３歳未満は無料で１２歳までは半額だというが…子供が好んで食べそうな料理は、本日のメニューでは１～２品位しか無いか？
(; ･`д･´)む…
『富士山コロッケ』という、シラスやサクラエビを具材に使い富士山型に形成したコロッケに、少し酸味のある『わさび漬けソース』を掛けて頂くのがお勧めのおかずだと云う事で、２つ頂いた。
なぜ２つかと云うと…折角『富士山型』なのに、大きいと云う理由からだろうか。
２分割されてしまっていたからね。

この富士山コロッケ、ちょっと変わった風味で中々いけたが…後は、どうだろう？
今日見た限りでは、難しい…

ドリンクバーは良くファミレスで見かける、自動タイプのドリンクバーだった。

それでもランチは好評のようで、暫くすると満席。
待ちも発生していた。

友人に（どう？）と訊くと、（☆３…かなぁ）と中々厳しい評価振りだった。


…で、実はレビューはここで終わりでは無い。

恐らくこれを読んでいるであろう（笑）友人も知らない事なのだが、実はその日の夜に一夜限りのイベント『夜梅×竹かぐや』に夫と出掛け【富士山　森のキッチン】でケーキセットを頂いて来ちゃっております。

すまんのう…友よ。
|дﾟ)スマソ

富士市は昔話『竹取物語』の舞台だと云う説が在り、由来の施設や独自の『竹取物語』のストーリーまで存在する。
『岩本山の梅のライトアップ』と『富士市の工芸（竹灯篭）』のコラボで、夜の岩本山が幻想的な雰囲気に包まれ、多くの観光客が寒い中訪れていた。
（これじゃあ…レストランの利用は、無理かな？）
と思いきや、利用者は先客の２人のみ。

う～ん…。

しかし…昼間見た景観とはまた違う、素晴らしい夜景が店内の窓いっぱいに広がっていた。

凄い！凄い！
( *´艸｀)♡
静岡市の静岡新聞放送会館の１７階レストラン【テンボー】から見た夜景にもひけを取らない美しい景観にうっとり～♪

が、ケーキには『うっとり』出来ない…
ドリンクバー＆ケーキのセット650円
長野県蓼科から取り寄せたハーブティー＆ケーキのセット850円

ケーキは地元パティシエが作ったという（誰かは判らず）シフォンケーキにチョコレートソースが掛けられ、生クリームとフルーツが少し添えられていた。

しかもハーブティーのチョイスを誤ったのだが『フラワーズブリース』と云う、ピンクのハーブティーにレモン汁を垂らす事でブルーに変わる不思議なハーブティーの筈が…ムーディーな室内照明の為、色変化が微妙過ぎ確認できず。
しかも『レモン汁』は…珈琲シュガーやミルクの所にセルフで置いて在る、ポーションタイプの小さな『レモン汁』を自分で取りに行った。


思うに…
飯物は『ランチ時』だけと云う発想も、880円（ドリンクは無いが…）という価格帯も、地元野菜を使ったのも、『再出発』として決して間違っては居ないと思う。

しかし、惜しい所で『微妙に同じ轍を踏んでいる』んじゃ無いかな～ぁ…と心配になるのは私だけ？


今現在の状況としては、幹線から外れて態々ここまでお客の足を誘う魅力としては物足りなく思うのです。
外食産業として成功している民間の方々を参考に、２度目のチャンス頑張って欲しいものです。

(=^・^=)ノ♪