第二次産業に泣かされながらも頑張る森の中の、素晴らしき『肉うどんの店』♡ : 肉うどん 野島

なんか…久しぶりの食べログアクセスで、気恥ずかしい感じがしておる私（笑）。
|дﾟ)ｺｼｮﾘ…

ダヤン流食べログレビューの作成時間が余りに長い為（平均２時間半！）、他サイトに作業工程合間の時間潰し感覚で入って行った所…まあ、ここが面白くって面白くって！
危うくあちらの住人になる所で、なんとか戻って参りました（笑）。
<(_ _)>ｽﾏｿ
気が付いたら…４月29日が最終レビューでした（汗）。
(; ･`д･´)

さて、そんな私でしたが取材（？）だけは日々怠らずにやっておりまして、かなりレビューネタが溜まっております。

今回は、私のように主観が揺るぐことなく、第二次産業に翻弄されながらも頑張る森の中のお店を紹介。
(。-`ω-)ﾋｻｼﾌﾞﾘ～ｲｯﾁｬｳﾖ！


ここのお店に気付いたのは…もうすぐ始まる『讃岐うどん弾丸ツアー』の下準備。
地元のうどん店を尋ねてみよう～♪…で、探し当てた『うどん専門店』。

よくある、『そば・うどん』等と…一緒では無い物を一緒に看板に掲げている所よりも『うどん』だけで行くという潔いお店【肉うどん　野島】。
【肉うどん】ですよっ！！！
(; ･`д･´)
中々そそるネーミングで良い感じです（笑）。

しかもお店の在る場所が中々潔いっ？！
はっきり言いますと、（なんでこの場所？）と思う様な場所での店舗運営であります。
道を挟んで斜め向かいには…【カフェ　ナチュレ】の冒頭でも触れました、『人穴浅間神社』の石の鳥居が神々しく佇んでおります。
因みに…地元の言い伝えでは『神社に参拝する折には、鳥居をくぐって入ってはいけない』（※東側に在る小道から進入）との情報も在りますので、神社参拝の折には注意されるが賢明かも知れません。
(；ﾟДﾟ)

話がそれましたが…
この道、地元の人間でも滅多に使わない…いわば連絡道路的な感じ。
山梨方面から富士宮市街に向かって来て、【ドライブインもちや】辺りで渋滞に気付き応急処置的に左側に逸れる二次的選択路。
私もこの道の利用は、数えるほどしか在りません。

他の方のレビューやお写真を拝見すると…元『託児所』だったとか…。
この場所で託児所と云うのも不思議な感じですが…今は一見すると『農家の広い庭の一角を利用した食堂』といった趣。
駐車場から木立の向こうに雄大な富士山が見えています。
住居のバラスや芝を敷いた庭が駐車場に解放されていますが、よく見ると花壇の前に『バイクのスタンド板』と書かれたレンガ板の焼き物が幾つか並べてあります。
う～ん♡なかなかの心遣い♪
住居と棟続きの様な古い建物ですが、なかなか綺麗に手入れをされております。

ガラガラと木枠の硝子戸を開けますと…目の前が敲きになっていて、此方で靴を脱ぎます。
持ち帰り自由だと書かれた文庫本の並んだ、背の低い本棚で仕切られた左側が…畳の小上がり（？）
…で、知らない方が見たら驚かれると思いますが、その向こうには『一枚の敷布団』？…（笑）。
(；ﾟДﾟ)？
実は、ここの女店主さんが整体もされているらしく…其方に関しては余り興味が在りませんのでお聞きしませんでしたが、設備を見る限り『整体』もこなされているようです。
とてもおっとりとして優しげな方で、整体をされるような方には見えませんが。

伺った日はGWと云う事で、息子さんも配膳のお手伝いをされていましたが、基本は女店主ひとりで切り盛りしているそうです。
…大変そうですね…。

板の間のテーブル席は４卓。
卓上セットには、通常の七味の他に山梨『吉田うどん』のお店ではポピュラーな『濡れ七味※七味に味噌やニンニクなどを練り込んだ顆粒では無い七味の様な薬味』が置いてあります。

メニューは基本、看板通り【肉うどん】なのですが、お肉が嫌いな方の為に『湯葉うどん』『ワカメ梅うどん』や普通の『ぶっかけうどん』等も在ります
ごめんなさい。今回メニュー撮り忘れておりました。
<(_ _)>

お店の方に伺った所、以前の口コミ情報のような『白糸の湯葉』『富士山岡村牛』は仕入れ先の倒産などで入手が出来なくなり、方々探し回って要約信頼できる業者さんを地元で探し当てたのだとか。
特に『白糸の湯葉』は、創業100年も続く有名なお店でありましたのに…店主のお話では連絡なしで閉められてしまったと伺い、初めて耳にした情報に私も驚いております。
まあ…HPはそのままでしたし、野島さん以外にもたくさんの取引業者さんが居た筈なので突然の閉店は俄かには信じがたいのですが…。
以前やっていた食堂を閉め『肉うどん屋』をはじめるにあたって、最初に『地元の美味しい肉ありき』から始まっての『うどん』探しだったそうなので、根幹である『肉の卸し業者』『地元の美味しい湯葉会社』が次々と無くなり、再び地元で確かな商品を提供してくれる業者を探されるご苦労をされたようです。

うどんは安定したものをお客さんに提供する為（店主が女性で体力的にうどんが打てない）に、本場讃岐から半生麺を取り寄せているそうなんですが、茹でおきせずに注文ごと茹でるのでゆで時間が15分程かかります。
立ち喰いそば的にお店を利用するのには向いて居ません。
店内に流れる静かな音楽、多岐に渡るジャンルの沢山の文庫本を片手にうどんが茹で上がるのを待つのも…中々おつであります。

さて、此方のお出汁は讃岐の澄んだイリコ出汁とは違い、少し濁っております。
イリコの他に『昆布』『鰹』『イワシ』等を独自にブレンド。
中々奥行きのあるお出汁に仕上がっております。

うどん自体は、程好い弾力で喉越しも良く食べ易いですね。
エッジが立っていて、よくおつゆと絡みます。
(#^.^#)

今回は、静岡県産の牛肉を使った『牛肉うどん（冷ザルタイプ）¥980※税込』、『ゆばうどん（温）¥980※税込』…余りにそれらが美味しかったので、季節限定から定番メニューになったと云う『カレーうどん¥980※税込』の三食を二人で平らげました（笑）。

味は恐らく純粋な讃岐うどんに比べると塩分が濃いのかも知れませんが、今回頂いたどのメニューもハズレが在りませんでした。
つけうどんの温かいつけ汁に使われている牛肉は柔らかく美味で、此方にも湯葉と白髪ねぎが入っており具沢山♡
近所で飼われている『黒鶏』のヒスイ色をした卵（@60）を購入して割溶きますと、まるであっさりめのお出汁が利いた『すきやきうどん』を食べているかの様♪

湯葉は…店主が仰る通り『白糸のゆば』には残念ながら今一つ及ばなかった（※白糸の湯葉は、以前の口コミ【柳屋京風寿司処】で頂いた事がある）のですが、だしが利いた温かい汁をたっぷり吸った湯葉は中々に美味しかったですね。

辛坊たまらず「追加ですと、また15分待って頂く事になりますが…」という店主の心配をよそに追加オーダーしたカレーうどん♪
ちゃんと紙のエプロンも添えられていました。
お味は…出汁が利いた緩めのカレースープ。スパイシーな香り。ピリ辛のカレーながらも甘さを感じる♪
季節メニューから通常メニューになったとあって、期待以上に旨かったぁ♡
( *´艸｀)♡

因みにどのおうどんにもお漬物の小鉢が付いていました。

食後には…サービスかなぁ？お茶請けの茶菓子まで頂いて、満足満足♡


判り辛い場所に在りながら、混雑…までは行きませんでしたが絶え間なく利用者が訪れていました。

決して純粋な讃岐うどんでは無く、また決してCPが良い訳ではありません。
しかし、店主の雰囲気を含め2度３度と行きたくなるようないい店でしたよ。

　(=^・^=)ノ♪