全てが非日常 : レストラン ビオス

季節の変わり目を狙って。端境期。台風など、自然の影響を受ける、お野菜が、ここまで食べられることは、素晴らしい。岩魚も大きく、そして、鹿。トマト好きとしては、トマトがふんだんに使われているのは、歓迎すべきこと。トマトが苦手な人は、伝える方がいいかも。富士鶏も力がある味わい。岩魚の写真がとても綺麗に撮れました。この美しさでサーブされます。デザートは、桃のコンポートにアイス。２つ目のデザートは、抹茶。静岡らしさがメニューに散りばめられていて、それも、わざわざ来る価値あるな、と思うランチでした。富士山も見ることができて、ラッキー。一点、ありえないことが。先月だったのに、バースデーをお祝いしてもらいました。1人で行ったのに、感動。ホスピタリティの真髄です。

1年前、若いシェフがやってきました。フランスから帰ってきて、その足で、静岡県富士宮市のプロバンスへ。1年後のシェフのお料理は、洗練されて、食材をとても大切にしている、可愛らしく、柔らかい、でも、味は直球勝負。お野菜をメインで食べることができると評判で、県外からわざわざやって来るお客さんも多い、Restaurant Bio-s。朝採れトマトのエスプーマから始まり、鮮やかなミドリの枝豆のタルトレットとみずみずしいお料理が続きます。繊細な盛り付けは、食材がみえていて、本当に、感動して、食べることを躊躇してしまう美しさがあります。毎回、単に、美味しい、お野菜がたくさん、と驚くだけではなく、お料理の進化（深化）に、また、次も、と思ってしまう、お気に入りのレストランです。里山にあるので、たしかに行きにくいというのは本当ですが、隠れ家と思えば、それも楽しみのひとつです。

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一昨年のクリスマス以来の夜。車で行ったので、ノンアルコールのペアリング。スナップエンドウが飾られているのは、タルトレットに白インゲン豆のペースト。本日からのメニューということで、感激。筍は焦がしバターでほんのりオレンジ、シンプルにパルミジャーノと。そして、進化を続けるパン。カンパーニュもフォカッチャも美味しいから買って帰りたい、けど、焼きたてが美味しいから、ということで、ここでしか食べられない。そして、デザートは、ティラミス。このアイスクリーム、桜のような香りがするあるものを使ったアイスクリーム。他に、お魚は大岩魚、お肉は富士鶏と、重すぎない、お野菜が多いメニュー構成は、とても好きです。

ケータリングもあります。おうちでも、味わえます。毎月、数量限定なので、若干狭き門ですが、2人用のフルコースを、楽しめます。4月は、カイエット がとても美味しくで、付け合せの豆の煮込みも素晴らしかったです。
レストランへいらっしゃる方は、富士宮駅からタクシーの方が、便利です。

7ヶ月ぶりに。始まりは、野菜だけのコンソメに緑茶のオイル。同じだけど、違う。シェフデビューの日から7ヶ月が経っていることを感じました。以前より、野菜に集中という意識を強く感じました。長ネギのおせんべい、シュークリームは虹鱒のクリーム、色付き大根を酸っぱくにてホエイの泡、牡蠣に野草、ローストした人参にナッツのパウダー、菊芋に猪のパンチェッタのスープ、イワナにマッシュルーム、鴨に鰯、桜海老のカルドソ、キウイのアイスにセロリーオイル、チョコレートにゴボウのデザート、ブールドネージュ、サツマイモの小菓子。ワイングラスの向こうに富士山が見えて、いつものことながら、このレストランの立地は決して便利ではないけれど、食事をする楽しみの大きな１つの要素を組み立てています。お料理は、力強さ、たくましさを前回より感じました。菊芋のスープはとても美味しかった。牡蠣も上にのっているハーブや野草が絶妙で、クリーミーさより酸味が勝つところが、メリハリとなっていて、お料理の流れにリズムが生まれています。フォカッチャは、相変わらず美味しいし、ワインのセレクションもとても良く、わざわざ行く価値を満喫してしてきました。美味しかった。

2017年6月24日、新しい、若いシェフを迎えて、新しいRestaurant Biosが始まりました。ニースとバスクで働き、富士宮へ。第一弾のメニューは、静岡へのhommageと素材を活かすことをテーマに、丁寧で少し若々しい味がしました。今までとは違う。同じこともあり、それは、次の料理のために畑へ走る farm to table のポリシーは続いている。素晴らしい素材をよりおいしい形にすることが料理であり、それを実現するのがシェフ。
美味しい、素晴らしい素材があるのがRestaurant Biosの最大の魅力である。その素材を、これからどのように表現してくれるのか、楽しみな1日でした。（今ならもれなく山羊の赤ちゃんと触れ合えます）

春の野菜はほろ苦い。アミューズの乾燥キャベツ、フキノトウ、菜の花、芽キャベツ。玉ねぎのスープは濃厚でここにも微かな苦味。乾燥させたローズマリーにも。もちろん、コースだから魚＝虹鱒、肉＝ビーフはメインに登場するけれど、そこに導かれるまでの、数多くの野菜は個性を活かされて、味の濃さや歯ごたえを強く携えているから、素晴らしい。

坂本シェフのお料理は、5.0でした。

【2016/12】
クリスマスメニュー。わざわざ、です。価値という話ではなく、どうしても、食べたくて、出かけてしまいます。いつもの柔らかい感じのお料理から、クリスマスは情熱的なコース。行ってよかった。特に驚きを感じたのは、ゴボウのパスタに地元の日本酒のペアリング。日本の食材には、日本酒が合う。そして、日本酒のデリケートさをフレンチ、イタリアンに変身する食材との相性で、改めて知るということ。


【2016/8】都内のスタイリッシュな新しいフレンチのお店は、日常の中に、非日常を感じる意外性があり、それが印象に占める割合が大きい。ここは、まず、立地が非日常。非日常な空間にモダンな建物があり、その中は、また、非日常。自分はどこにいるんだ？Bio-sだ。お天気に恵まれたランチに訪れました。わざわざ行く、価値を堪能できる場所です。美しいお料理、その味がするお野菜、美味しいです。五感で楽しみ（視覚：富士山が見える、聴覚：ヤギの声、シャンパンの泡、お料理の音、嗅覚：お料理の香、触覚：バターナイフ、カトラリー、器、味覚：驚き）、心地よい時間とサービスで心も満たされるお店。


坂本シェフの料理は、最高でした。5.0でした。